この映画を観ないで戦争の辛さを感じられようか?
映画「ラーゲリより愛をこめて」を、ついに観終えた。
劇場で観られなかったのは逆によかった。
もう涙腺は崩壊して、鼻水がポケットティッシュでは足りない。
私のじいちゃんは10代で戦争にかりだされ、ソ連軍の捕虜となってシベリアにいたらしい。
詳しいことは聞いてないし、聞くことは、できなかった。
じいちゃんは13年前に亡くなっている。
たしか94歳でこの世を去ったが、
亡くなる数年前から認知症になっていて、
私は外孫だから当時の事情をよく知らず、
ただ、認知症のじいちゃんに困った親戚がとある病院に入院させてから
じいちゃんの容体はどんどん悪化したらしい。
何かに怯えたりすることもあったようで、
もしかしたら戦争の時の記憶が蘇ってきたのではと
後で母親から聞いた。
私の父は自衛隊出身で、母と結婚後じいちゃんからは当時のことを聞いていたそうだ。ただ、安易に口外できないことも聞いていたのか、
じいちゃんとの秘密というか、私たちにはそのことを
これまでも全く話したことはない。
だから、この「ラーゲリより愛をこめて」という映画が公開されるとなった時、観ないわけにはいかないと思っていた、が、
世はコロナ禍で、子育て中というのもあり、実際劇場では観られなかった。
今、Amazonプライムで観て、
衝撃すぎるし、これは映像でしかないため、
実際はもっと辛くて過酷な状況だったんだろうな、と。
戦争は終わっているのに。人間であるのに。なんなんだろう。
大切な人と離れて生きるって何?って。
登場人物の山本幡男さんを二宮和也さんが演じているんだけど
もう、、、、ニノはほんとにすごい・・・
主題歌の「soranji」、この映画を観る前から聴くと泣きたくなった。
最後にもはや目が開かない。
映画の評論家ではないので、内容について書く気はないけど
戦争って本当に何もいいことなんてないし、この世に生まれてきて
人と争うことってそんなに重要なことじゃない。
重要なことは、笑顔で生きること、自分の幸せを大切にすること
たった100年も生きられないヒトとしての一生も
まともに生きられなかったら悲し過ぎる。
この映画をつくるために、たくさんの人の力が集まっている。
私たちは過ちを繰り返してはいけない。
それを忘れないためにこういった作品が残される。
記憶に留めて、そしてなぜ争ってはいけないか、
争いのその先にある残酷な事実をよく見極めて、
目の前の選択をして、生きていくこと。
はー、ひざびさにハードな映画だった・・・でもすごく浄化されました。
地球に生きるすべての人が、しあわせであり笑顔で生きる権利がある、
はず。
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