街は変わらない。あの神社も図書館も淡い思い出を写しとったようにそこにあって、ただあなただけがそこにいない。
朝日が昇り花は色づく。夕日は沈み影を落とす。その営みの中にわたしは生きている。
子どもたちは待ち合わせ場所に走っていく。もう日は傾いているというのに、そんなことお構いなしに夕日に向かって走っていく。
そんな背中を見ていると、わたしも走りたくなるのだ。どんなに嫌でも明日はやってくるのだから。
この、変わらない風景の向こうに行こうって思えたんだ。
さよなら、あなたと描いたあの未来へ。
さよなら。
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