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横浜の旅追加アウトプット

社長の言葉


そういえば横浜で印象が残ったことの一つに、セミナーにて語られた社長の言葉がある。現代の働き方について語った時の一節が心に響いている。
一昔前ブラック企業という呼び方がまだない頃は労働時間なんて会社の中のブラックボックスの範疇でさまざまな業界のサービス残業という名の時間外労働が横行していた。高度成長期や企業が大きくなる為の犠牲とされていた、会社の悪しき風潮なのだが、社長はこういった時代を過ごした過去があるからこそ、遅刻すら悪いことだと思わなかった昔の世間知らずの自分に胆力がつき、20代の下地があったからこそ今の自分が形成されたという。今ではこういった事は働き方改革という名のもとにしたくてもできなくなった。悪い意味ではないが、写真業界に入ってくるようないわば一流ではない道を辿ってきた人間が、こういったゆるい企業風土の中で、集中的に時間投下できる環境でこそ得られる知識や技術を定着させる時間を過ごせない中、どうやって成長するのだろうか?かわいそう、という嘆きでした。
私たちがよく聞く話には、最近は労働基準局に不当な扱いを訴えるものや、雇用の問題で思ってもみない訴訟などに発展するケースもあるなど、やり方を間違うとえらい目に遭うという人を雇う事のリスクばかりが叫ばれる昨今、技術職でもあるカメラマンやスタッフの育成方法も変えなければならない、エッセンスだけを短時間で注入するなど。
そう言いながらも、失敗を積み重ね得た、血の滲むような改革があったからこそ、立派なスタッフを育てあげ、会社を成長させ、更なる高みを目指し、守りに入らず攻め続ける、新たな挑戦を続けていることにリスペクトしかない。そういった面も含めて、会社経営の道のりは険しくイバラの道だからこそ、他人をも動かす強い思いと、熱量が大事なのだと改めて思う。
気持ちを揺さぶられたこの時の感情を忘れないよう、ここに記しておこうと思う。

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