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「休職後にどうするか」という問題が、重くのしかかってくる

休職して1週間が経ったが、あと3週間で休職期間が終わる。
これからどうするか、ということについて考えなくてはならない。


半ば逃げるように休職に入ってしまった私だが、この期間「ただ休んでいればいい」という問題ではなく、重要な決断までの猶予期間をいただいているというふうに思う。

当然のことではあるが、休職期間が終わったら「復職する」「退職する」のどちらかを必ず選択しなくてはならない。
「休職を続ける」の選択も可能だが、これはあくまで猶予期間を伸ばすことにしかならず、復職の見込みがないのであれば、休み続けてもただただ罪悪感が募っていく。復職するか退職するか、どちらかの結論が出ないうちはやはりモヤモヤしてしまう。



「早く決めなければ」とも思う。
休職は復職が前提であれば良い選択肢だと思うが、もう辞めるつもりでしかないならば、休職し続けるのは会社にも迷惑だし、申し訳ない。結論が出ない状態で宙ぶらりんの「休職する」は、なんだか落ち着かない
もっとも、メンタルが破壊した理由はこのような「0か100か思考」をしてしまう性格や考え方に起因したものかと思うが。

めちゃめちゃクズなことを言えば、できることなら先延ばしにはしたい。でも、休職の延長といっても、また診断書をもらわないといけないことになる(診断書もらわずに延長ってできるのだろうか)。
「戻れるかも」と判断したなら、それでもいいのかもしれない。でも、あまり戻れる見込みがないのに休職の延長は心が痛む。


気持ちとしては、8:2で退職のほうに傾いている。
残り2割の気持ちは、まだ退職の決断は早いのではないか、復職の可能性を捨てないほうがいいのではないかとも考えている。
気持ち的にはもうこの会社に居続けるのは難しいので退職したいと思っているのに。

何がひっかかっているのかというと、こんな感じ。


・「退職して何をするのか」問題
私の友人には、会社員を辞めても家業を継ぐとか、手に職があってサロンを始めるとか、自分の得意分野やスキルなどの強みを持っている人が多い。
でも、恥ずかしいことに私には何もないのだ。
何もないというなら努力して今からでも何かのスキルを身に着けられるようにしたらいいのだが、何がやりたいのかよくわからない。
20代前半だったら、失敗してもいいやと思っていた。いつかカフェをやりたいとかそういう夢があったのだけど、今はそういうのがなくなってしまった。年齢のせいにするのもよくない。でも正直今から新しいことをやるのもしんどいなと思い、虚しくなってしまう気持ちもある。
別にそういうフリーでやる仕事ではなく、会社員で別のところを探してもいいのだが、世の中の会社全体で見ると、まだ今の会社は善良な人が多く制度もちゃんとしているので、ここでやるほうがマシなのではないかと考えたりもする。
私には会社員という仕事自体が向いていないような気がしてならないが、一方で弱い私はどこかの組織に所属し、コミュニティで過ごしていることによって心が安定している面もあるのではないかと休職中に気がつく。ずっと家にいて社会との繋がりがないというのもまた、あまり精神衛生的に良いものではないかもしれない。


・「お金」問題

これは単純な問題だが、やはり収入がなくなるというのが不安だ。
一応、同じく正社員で会社勤めをしている夫の収入があるが、その理由で自分は働かなくてもいいという結論でいいかと言われると、それはただ単に状況に甘えているだけで解決になっていないように思う。
それから、仮にこの状況に甘えて仕事をしなければ、圧倒的に金銭的な余裕がなくなり、やはりお金の面の心配はつきまとうことになる。
私は、正社員よりも負担の軽い派遣社員でやっていくことも考えたが、やはり今は正社員の安定に勝るものはないし、派遣社員で入った会社がまた嫌な部署だったらどうするのか。本当に辞めていいのだろうかとも思う。


・「中途半端な状態で逃げた」問題
これは完全に心情的な問題。多分、途中で辞めてしまうということに対し、心のどこかでまだ諦めたくないという気持ちがあるのだろう。
今回辞めたら心は楽になるが、「また無理だった」という失敗体験が自分の根っこのほうでマイナスになるのがわかっているのだと思う。「これもできない」と認めたことがまたひとつ増えていくという。「世の中で自分ができる仕事」が減っていくことを認めてしまうことへの恐れ。
私は前の会社は長く続いたし、これからも続けようと思えば全然続けられたのは救いだが、学生時代にバイトをすぐに辞めたこともあるし、新卒で入った会社も合わずに結局辞めてしまった。
達成感を味わいたい。自分にもできたと思いたい。プライドの高さというか、目指している水準が自分の実力に比べて高いことが自分を苦しめている。
社会に貢献できる人間だと思いたい。優れていると思われたい。負けを認めたくない。理論で固めた自分は「違う」と言っているが、心の底の本音を言えばそういうことだと思う。そういう感情が残っている。
だけど、第三者にそれを言うならじゃあ我慢して今の仕事で耐え続けろよ、知らんわ、わがままやな、となる。


・「勿体ない」問題
30代になったのでここで辞めたらもう2度と正社員にはなれないと思う。しかも、今の会社はそこそこの待遇の良さがある。
いや、待遇の良い会社は他にもあると思うけど、特にスキルがあるわけではないので同程度の会社に転職するのは難しいと思う。転職で同じ給料を目指すのであればもっと激務の可能性が高い。
言い方は悪いけど、正社員だと契約や派遣社員よりもかなり効率よく稼げる。だから今度も少しくらい我慢ができるのではないかと思ってしまう。
まあ、我慢できなかったから潰れたのだけど。


と、こんな感じの引き止め要素がある。

何事もメリットとデメリット、捨てなければならないものがあるのは確かだが、新卒で入った会社を辞める時はこんな引き止め要素はほぼ無かった。あるとしたら、新卒で入って3年もたたないうちに辞めたということで、次の仕事が決まらないのではないかという不安だけだった。

会社から連絡が来て、産業医の先生と面談をすることになるようだ。
採用された時にお世話になった人事課の方とそのことで連絡を取らなくてはならないというのは少し気まずいが、そんなことは言っていられないので頑張って面談に挑もうと思う。

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