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産業医面談の予定が決まり、悲しいニュースについて考えた

今日、人事課から産業医との面談日程について連絡があった。

人事課のような管理部門があるところは、私の働く事業所とは場所が違う。
いつも仕事している隣の部署の人とやり取りすることになれば気まずいが、連絡をくれた人事課の方は採用の時に関わった方ではなかったので、少しだけほっとした。
私がうまくやっていけていない経緯も、私がどんな人間かも知らない人なので、あまり気まずくなかった。

こういうとき、大きい会社だったことで助かった。前の会社では、ほとんどの部署は1フロアにまとまっており、全員の顔と名前も一致していたし、どんな雰囲気で過ごしているかもお互い知っていた。小さい会社のほうがやりやすいこともあるだろうけど、今はここで良かったと思った。


人事課の方は事務的な感じではなくて、体調のことを気遣ってくださったり、色々と私を心配してくれている様子で、本当に優しかった。
こういうときに、結構冷たい対応をする会社もあるのではないかと思う。

前の会社では、私のように転職後しばらくして来なくなった(来れなくなった)新入社員が「休職する」と申し出たが、契約期間満了を待って解雇するだけだったと聞いた。
下手したら産業医面談すら案内していないかもしれない。その子が来なくなった理由も朝7時台からの労働を半ば強要するような労働環境のせいだったのに。直属の上司は「調子はどうか」と頻繁に電話をかけていたようだけど、メンタルがやられて来ていない人に対して、それもそれであまり良くない対応だ。その上司に悪気は無いのだろうけど。
私が辞めると言った時に上司は私のことを引き止めてくれたが、それは単純に「私が居なくなったら仕事が回らなくなるから」だった。部下の健康状態や精神状態を心配してくれるような上司はあまりいなかった。

だから前の会社が悪い、ということではないが、やはり今の会社は前の会社とは色々な次元でレベルが違うと感じるし、人間として出来た人が多いと思う。それもそのはず。20〜30代の正社員の人を見たら、高校とか大学で何かしら大きな組織のリーダーをやっていた人が70%くらい。私がここでやっていけないのも頷ける。


とても丁寧に対応してもらえて、優しさが正直痛い。休職前に上司と電話した時も、同じことを思った。なぜこんな自分にそんな励ましの言葉をかけてくれるのか。自分はこんな自分に優しい会社なんて他にもないかもしれない、戻ったほうがいいのかもしれないとまた思わされる。
とはいえやはり、もう一度やっていける気はしないので「退職を視野に入れている」ことを面談で話そうと思うが、そもそも産業医面談ではどのような話になるのかあまりわからないので、緊張する。

来週まで少し時間があるので、何を話したいか、どういうふうに話をするか、自分なりにまた考えてみようと思う。


今、世間を騒がせているあの感染症のことについては皆不安が募っているだろうが、メンタルが壊れている要因の一つにはなっているかもしれない。やはり怖い。
でも、持病があっても毎日怖い思いをしながらまだ会社に行っている人もいる。私はまだそんなに年齢が高くないから会社に行くべきなのかもしれないのに、会社に行っていない。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

ニュースで「ばらまいてやる」と行ってパブに行った感染者の方が亡くなったということを知った。重い持病があったと聞いてなんとなくどのような病気なのか想像がつくけど、その人も相当怖かったのだと思う。闘病しているだけでもしんどかったのに、感じていた不安は計り知れない。やってはいけないことだが、気持ちは察することができる。
人間、自暴自棄になったらそんな行動を取ってしまうのだろうか、と思うととても悲しい。自分ももし同じ立場だったら、もしかしてもっと精神的に崩壊するようになったら、そうなってしまうのだろうか。などとまた今日も深く考え込んでしまった。強い人になりたい。


私も咳をするたび、喉が痛くなるたびに怖くなる。会社には行っていないけど、スーパーに行ったり病院に行ったりという外出は普通にしているし、夫も感染しているかもしれないので自分が今感染していないという絶対の保証はない。もしかしたら。といつも思う。

私の同僚にも癌を患った方がいる。その方は今も普通に出勤しているだろうか。持病を持つ人が感染すると命に関わる可能性があるのだから、できれば休ませてあげてほしい。日本全体的にそういう配慮はできないだろうか。高齢者、持病のある人は外出は控えろと政府は言うが、会社から来なくていいと言われない限り自主的に休みますとは言えない人が多いと思う。そんな人が毎日、死ぬかもと怯えながら今日も通勤電車に乗っているのではないかと思うと胸が苦しい。



とにかく、状況が早くよくなることを願っている。私はもう少し元気になることが大事だけど、自分に何ができるかもう一度考えてみたい。

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