『スクハラ刑事/ショートケーキ/女子高生Y』出版余録
◆危機意識
現代若者事情などと大袈裟な副題をつけてしまった。笑われるかも知れないが、本人はいたって真面目なのである。私の危機意識の表れだ。「今の社会はいい方向に向かっている」などと考える大人がいるとすれば、能天気もいいところである。
しかし、私は評論家ではない。あまり難しいことを言うのも嫌いだ。そこで、例によって、ライトノベルの手法で世の中を斬ってみることにした。
◆スマホにご用心
『スクハラ刑事』はスティーブンキングの『図書館警察』にヒントを得た。むかし読んだ本が、ひょんなところで役立った。
キングのそれは、借りた図書を期日までに返さないと出てくる警察である。私は、イジメられたり、イジメたりしていると、スマホから声を掛けてくるという設定にしてある。サイバー警察だ。
身に覚えがあると、怖い。イジメっ子は気を付けるべし。
◆事実は小説より奇か
『女子高生Y』は少しミステリアスである。多言を弄するとネタをばらしてしまいかねない。
同じようなパーソナリティにかつて遭遇したことがあった。専門学校のコンパで、いかに相手のことを心配しているか、涙を流して説いている男がいた。私は聞いていて、胸が熱くなった。相手が用事で席を立った。彼はケロッとして、酒を飲んでいた。
いつか書いてみたかったテーマである。ただ、事実に忠実なあまり、中年男性が主人公では面白くないので、女子高生のYに登場願った。
◆マニュアルの盲点
以上の二作は小説投稿サイトに公開してきた作品に推敲を加えたものである。
一方『ショートケーキ』は書き下ろした。主役の少女はモデルがある。<『イジメバスターズ』出版余録>に出てくる乱暴な少女だ。
最初は素顔のままの少女が登場する。いろいろと苦心し、ハッピーエンドにまとめたが、現実はそれほど単純ではない。
イジメの事案があると、関係者はお定まりの対応をする。マニュアルだ。労を厭(いと)うと、解決をますます先送りするだけである。
詳しくは ↓ で
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