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佐藤綾子『10秒で好かれるひとこと 嫌われるひとこと』ディスカヴァー・トウエンティワン

最初の10秒のひとこと、フレーズで、自分の魅力を伝え、相手を動かすことができると聞けば、是非ともそのようなスキルを磨きたいと思う。ちょっとしたひとことで、相手に誤解を与えたり、関係がうまくいかなくなることを経験したことがあれば、なおさらである。

様々のシーンについて、わるい言い方と、よい言い方の両方を掲げて説明しているので、大変わかりやすい。また、各章ごとにルールを上げている。このルールはいわば言い方のコツでもあるので、それを参照することで理解が深まる。

例えば、お願い、交渉、提案をする場合のルールについては、
①相手のこれまでのやりかたを否定しない。
②相手を認める
③新しい提案は「イエス、アンド」の構文にする。
④「アイメッセージ」(もし○○○してくれたら、私は嬉しい。などの私を主語にした文)を使う。
⑤相手の目をまっすぐに見て、ソフトなアイコンタクトを添える。
の5つをあげる。

会議で新しいアイデアを提案するとき、
✖ 過去の全否定 + 自分本意な断定
○ 過去の肯定  + 提案
「積み上げてきたものは素晴らしかったと思います。さらに、この新案を加  えてはいかがでしょう?」と言えばよい。

唇の両サイド「口角」を少し上げて、軽く微笑み、軽いうなずきを一回加えて賛同の気持ちを示すと、受け入れられると言う。

これまで首相経験者を始め4万人を超える人たちに10秒の大切さを伝えてきた著者のノウハウを理解し、練習して身につければ、きっと人生が好転するに違いない。

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