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36歳公務員が2023年11月に読んだ21冊の本からベスト10を発表します!

2023年11月は21冊の本を読むことができました。

配置の都合で20冊までしか画像を載せることができませんでした・・・


週に5冊ほどのペースなので、個人的に理想に近い読書量かなと思っています。

読んだ本はどれも素晴らしい作品でしたが、あえてランキング形式で、特にオススメしたい本を10冊紹介させていただきます。

ぜひお付き合いください!



10位 20代で得た知見/F 87点

とても20代で得た知見とは思えないほど、人生の本質的なことまで考えが及んでいて驚きました。

著者の語彙力と表現力の高さには脱帽です。
私が一生かけても得られない知見を学ばせてもらえた気がします。

個人的に、印象に残った文章は下画像のとおりです。



9位 777 トリプルセブン/伊坂幸太郎 88点

現実に起きたらかなり物騒な事件が喜劇のように描かれていて、ハラハラドキドキが止まりませんでした!

相変わらず会話の一つ一つがブラックユーモアたっぷりで面白かった。
終盤のドンデン返しや伏線回収もあり、高級ホテルのようにサービスたっぷりの物語でした。



8位 「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略/尾石晴 88点

人生や仕事への向き合い方を変えてくれる一冊でした。

<心に刺さったこと>
・生涯現役で働くことを視野に入れ、幸福につながる「自分業」を育てていくことが大事。
・頼まれていないのにお金と時間を使っているのが「自分業」の種。
・発信活動をすることで自己理解が深まる。



7位 我が友、スミス/石田夏穂 90点

女性のボディビルという、とても特殊な世界を描いた純文学。

大会に向けて肉体と美を極限まで仕上げていく様子が爽快でした。

主人公の集中力が研ぎ澄まされていく過程が、私の物語への没頭とシンクロしました。

終盤のカタルシスは心にジンと来て、読後は余韻が続きました。



6 位 わたしたちに翼はいらない/寺地はるな 90点

誰かと比べたり失望したり救いを求めたりして、もがきながら生きる私たちに寄り添ってくれる物語。

三人の主人公の価値観がそれぞれ独特で、微妙に噛み合わない感じが面白かったです。

そんな彼らが、影響を与えながら少しずつ前進していく姿が素敵でした。



5 位 リカバリー・カバヒコ/青山美智子 91点

なんて温かく優しい小説なんだろう!

登場人物の闇が丁寧に描かれていて、読んでいて苦しくなるほどでした。

でも、それゆえに「リカバリー」の過程がとても感動的で、仕事帰りの電車内で読んでいて泣きそうになりました。

心に癒しが欲しい人にオススメの一冊。



4位 近畿地方のある場所について/背筋 92点

怖かった…でもそれ以上に面白かった!

著者の文章力が秀逸で読みやすいし、構成がうまくてページをめくる手が止まりませんでした。

「怖い」という感情と「エンターテイメント」が絶妙に融合したホラー文学。

読後、無性にこの怖さを誰かに共有したくなりました。



3位 スモールワールズ/一穂ミチ 92点

めちゃくちゃ面白かった!

短編集だけど、一話一話の世界観が濃密で深く引き込まれ、人間の黒くて暗い部分の美しさを味わえました。

特に「魔王の帰還」は今まで読んできた短編の中でベスト1かもしれない…
一穂ミチさん初読でしたが、即、大ファンになりました。



2位 星を編む/凪良ゆう 94点

『汝、星のごとく』の続編ですが、後付けの印象は全くなく、素晴らしい物語でした!

三つの中編の内、特に最初の「春に翔ぶ」が秀逸で、切なくて胸がいっぱいになりました。

花火を見終わった後のような、いつまでも余韻に浸っていたいと思わせてくれる作品でした。



1位 Nのために/湊かなえ  94点

なんて美しく切ない物語だろう・・・

10年以上前の作品なのに、まったく色褪せることなく、最高に面白い作品でした!

読後も余韻がしばらく残り、何度も泣きそうになりました。ミステリー要素もありながら文学的な色が濃く、重く心を揺さぶられました。

この作品はAudibleで聴きましたが、榮倉奈々さんの朗読もとても聴き心地が良く、情景がスッと目の前に広がるようでした。



以上です。
選書の参考になれば幸いです!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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