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【日本への回帰】 日本人の労働観(3)  荒岩宏奨(展転社代表取締役)

日本の労働観

 次に、日本人にとっての労働観を神話から見てく。
 西洋の労働観の根底が西洋の神話にあったやうに、日本の労働観の根底もやはり神話を見ることによって明らかになる。
 日本の神話『古事記』や『日本書紀』では、最も尊い神様であらせられる天照大御神も高天原で労働をなされてゐる。水田で稲を作られてゐるのだ。そして、皇孫(すめみま)邇邇芸命(ににぎのみこと)は天照大御神から稲の種をお受け取りになられ、豊葦原水穂国に降臨なされる。『日本書紀』ではこの時に、天照大御神が邇邇芸命に天壌無窮の神勅と斎庭の穂の神勅、宝鏡奉斎の神勅を宣り給うたことが書かれてゐる。保田與重郎は日本人の勤労観、労働観の本義を「ことよさし」だとしてゐるが、それはこの神勅によって伝へられた。
 天照大御神は、神勅により、皇孫が高天原と同じやうに稲を育てることにより、国が永遠に栄えることを示したのである。
 保田與重郎は『述史新論』で次のやうに述べてゐる。

《かつて生産生活が祭りそのものであり、生産の勤労は、神の事よさしの実現で、労働と神助は一如であつた。この時には労働と娯楽が分離してゐなかつたのである。古風な農具、農行事には労働が所謂「お祭り」だといふ感が今も残り、古い機織はつねに絶妙の音楽を奏でた。「手玉もゆらに機織る未通女(をとめ)」は、さながら妙な音楽を奏でてゐたと思はれる。》(原文は正漢字)

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