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【論説】現代に不要な「怒り」という感情

喜・怒・哀・楽。

私たちの心の状態を表す4つの感情のうち、「喜」「楽」に嫌悪する人はまずいないだろう。「哀」もまた、涙で浄化することで私たちの心を豊かにし、人間的な成長を促す大切な感情である。


「怒」はどうか。人に怒る。モノに怒る。運命や巡り合わせに怒る。どれもこれも、怒りを抱いた後にカタルシスが訪れることはない。6秒間、怒りの絶頂をやり過ごし、セルフコントロールを何とか取り戻したところで、我慢に見合う成長もなければ至福もない。


そもそも怒りの感情は何のために備わっているのだろうか。狩猟生活の時代、自分や家族、仲間を傷付ける相手に怒りの感情を抱くことで敵を排除し、平和を取り戻す。そのための攻撃的インセンティブを発揮するための感情が現在に続いているのかもしれない。


では、現代社会において怒りが役立つ局面があるのだろうか。攻撃性が求められる戦争や格闘技では役立つかもしれない。しかし、平和な日常の中で、この感情を持て余し、ストレスやコンプレックスとなって歪んだ神経は情緒不安定や心疾患に陥り、犯罪もしくは自死に至るケースも少なくない。

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