完コピ好きは学び好き?真似て学ぶ
不登校の代名詞、昼夜逆転を最近しているこどもがいます。
なにを夜な夜なやっているのか聞いてみると、MVとかに出てくるロゴや映像をそのまま完コピして作っているという。
もちろん商用とかじゃなく、自分のローカル環境で作っているだけ。
ボカロ、とかの歌詞表示とか、幾何学模様や図形が消えたり動いたりするのとか。
どっからか、同じフォント探してきたり、同じ図をコピーする方法を探してきたり。
最近はわたしがよく知らないファイル(RARファイル)をひらけないで困っていたら、○○っていうソフトがいいんじゃない?とアドバイスされてPC関係の情報はすでに越されています。オフィス系の作業だけしか優位に立てません(笑)
そうやって夜な夜なしている作業で進んだ分の動画は2秒くらい、しかなかったそうです。倍速を変えて作っているので等倍にしてみたら2秒しかなかった。しかも保存を忘れてやり直したり。
どこからその根気が来るのかわからないですが、おそらく明日学校だったら「寝なさい」って言ってしまう。本人は学校に行ってたとしても夜な夜なやってしまいそうだけど、やはりなんだかんだで時間の制約がないことで突き詰めようとするところもあるのだろう。
小さいころはアニメのキャラをそのまま真似ることが得意で、DVDの台詞をそのまま覚えることが得意。
本人はゼロから作り出すことができないクリエイティブさがない自分をつまらないと感じているようです。
なぜか学校に行っていても自宅警備員でも、学びが好きな子って絵がうまい(模写)子が多い気がします。
観察する、真似る、再現する。
自分で工夫する。
学びが真似ることから始まるとすると、完コピに集中力を発揮するこどもたち(うちだけではなく、そして絵とか動画だけじゃなくて料理とかでも)、すごい学びのトレーニングをしているってことなんじゃないかな?と感じています。
教科学習も大事だけど、この土台を身につけてからのほうが教科学習だったり、本当に学びたいことの高等教育やPBLやプログラミング教育、グローバル教育が活きてくるんじゃないかな。
指示待ち、評価寄りではなく、完成度にまなびのモチベーションを持っていく。
ちょっと大人も忘れてたかも。仕事も本来「完成度」「質」を高くすることにエネルギーをかけるべきなのかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?