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【オーケーや西友が毎日安くても儲かる理由】

EDLP (エブリデイ・ロープライス)の旗の下、『毎日がお買い得!』を売りモノにするスーパーがある。具体的にはOK (オーケー)やSEIYUがそれにあたる。

スーパー業界も、値上げやコスト高・人手不足の影響で、御多分にもれず厳しい状況にあるのは間違いない。

👤毎日安く売っても儲かる理由は何だ?
それ以外のスーパーはもっと儲かっているのか?

☝️仕入れ原価がそれほど違わないのに、他社より安く売ればその分「利益」は減る。その中で企業が利益を生むためには、いわゆる「販管費」を抑えることに尽きる→これが正解!


例えばデパートの従業員は、皆キレイな制服を着て、接客も学んだ上でお客様に接している。建物(売り場)も清潔に保たれ、包装紙も上質である。地下に行けば試食も多く、キラキラした食品売り場が広がっている…ステキっ!

→その結果、それらのコストは全て商品価格に転嫁され、商店街の2倍の価格で販売されることになる。そしてそれでも良い+それがいいお客さんが訪れる訳だ。

スーパー業界でも「高級路線」「セレブご用達」をイメージさせる店がある。そこは当然商店街でザルにトマトを盛って売っている個人スーパーとは違う。

私も商家に育ったが、昔は「デパートは一流、大手スーパーは二流、個人の店は三流」と思って来た。

しかしこのように、「安売り」の店がコストを徹底的に抑えることで、(皆が好むであろう)高級路線の店の利益を軽く超える時代になった。

☝️今やデパートよりドンキの方が上にいて、ヨーカドーよりDAISOの方が儲かるのだ。なんかイメージが崩れていく…(^^;


皆さんご存知の通り、苦戦しているヨーカドーの商品価格は決して安くない。イオンだってPB以外の定番商品の価格は「オーケー」には勝てない。なぜならそれだけ店を維持する『燃費』が悪いからである。

ちなみにその『販管費(経費率)』は、オーケーが17.4%に対し、ヨーカドーは37.9%、これではケンカにもならない。オーケーには良くも悪くもムダはない。アンパンマンショーなんかやらない訳だ。

加えてEDLPの肝である「在庫管理」「回転率の高さ」「人件費の低さ(×)」を徹底している。

この結果、スーパーで働くことを敬遠する人が増え、その分パート従業員に依存することで人手不足に拍車が掛かることも事実である。

「歴史は繰り返す」というが、これからどのスーパーが生き残っていくのだろうか?少なくともずっと存在していくと思っていた「ダイエー」「ヤオハン」「忠実屋」「サティ」は今はもうない。

フランス発のカルフールも、アメリカのウォルマートも日本進出は頓挫した。残るはコストコくらいか。それとももう「食品スーパー」の時代は終わるのか…?


https://www.kobayashihisashi.com


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