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2020年新年と不安の連鎖

やまと診療所武蔵小杉の木村一貴です。
こちらの続きになります。

多摩大学名誉教授・シンクタンク「ソフィアバンク」代表の田坂広志さんは、
我々が逆境を越えられない理由は、実は、その逆境に「正対」できなくなるからだ
とおっしゃいます。

逆境が立ちはだかった時、事実を受け入れて対策を考えるのではなく、
過去に後悔し、未来への不安を考え続ける。
それによって逆境を乗り越えられないのだと。

2019年末に、味方になっていただいたプロフェッショナルの方々に
自社の株式を購入していただきました。
正式に味方についてくださった方々。
期待していただいたし、期待には応えたい。

これからやるぞー!

と意気込んでいた最中でした。

2020年1月3日、新年の雰囲気を一通り楽しんだ後、
夜中に、ふと、疑問がよぎりました。

家族をこの仕事で養っていけるのだろうか?
現時点で、ベンチャーキャピタルの方の支援は受けられなかったのに、資金が調達できるのだろうか?
現時点で、有料で使用してもらっている病院がないのに、今後病院に販売して売れるのだろうか?

そこからは、
将来に向けた不安と過去への後悔がグルグルと回り続けます。

自分はどうしてこんなに人望がないんだろう。
こんな状態で、採用活動をしても、会社に入りたいと思ってくれる人なんていないだろう。
なんでこんな事業を始めようと思ったのだろう。

1ヶ月半の間、私の思考の中では毎日毎日ネガティブな思考が回り続けます。

期待してくださった方々に対して報いたい。
でも、自信がない。
人が入ってくれたってどんなふうにチームを作ればいいのだろう?
人とコミュニケーションなんて取れるのだっけ?

期待に応えたいポジティブな想いと、
できないというネガティブな思考。

毎日苦しむ中で、不安に打ちのめされました。
しまいには身体的にも家族にも影響が出ます。

私は昔からストレスが極度に溜まると
まばたきが止まらなくなるチックという症状が出るのですが、
当時1歳半だった息子が常に咳払いをするようになりました。
息子を連れて妻が小児科に受診したところ、
自分と同じチックであると診断されました。

自分のストレスが1歳児に乗り移り、
自分と同じストレスを抱えさせてしまったのです。

夜に妻と話し合いをしました。
こんな小さな子供にストレスを抱えた状態で、まだやるつもりなの?

始まったところで辞めるなんて、なんて情けない話だろうと思います。
3年間は自分の中で封印し続けた話。

しかし、涙ながらに訴える妻を見て、
これ以上は続けられない。
と思いました。

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