パスタといえば「ペペロンチーノ」の筈だったのだけど、大騒ぎになったお話し!
僕はもっぱら自炊派で、結構自分で食事を作ります。
なぜそうなったかというと、お酒が呑めないせいで、時折日本のレストランへ行ってみんなと同じようにお酒を呑むと、後で大変な思いをするからです。
そんなことから頻繁に自炊をするようになりました。
この間の土曜日は時間が無かったので、今日はパスタにしようということで「ペペロンチーノ」に決めました。
冷蔵庫の中を見ると丁度玉ねぎと赤いパプリカがあったので、これでOK!
あとハムかベーコンが無いかなあと思って探していると、ひどく変色したベーコンが出てきた。
ちょっとヤバいかなァと思ったものの、ここが女性と男性の違いで、男性は棄てられない。
賞味期限で食品を捨てる等は、男性には考えられない。良く炒めれば大丈夫と合理的に考えてしまう。
という訳で、まずにんにくとベーコンをこんがり炒め始めた。それもしっかりと。
するとやたら煙が出始めて、そのうちびっくりするくらい煙が立ち込めて、向こうが見えないくらいに白くなった。
「あれっ!」
慌てて換気扇を廻したものの、もう手遅れ。
その時火災報知機がけたたましく鳴り響いた。それもアパート中がひっくり返るくらいの大きい音で鳴り響く。
「えっ!どうしよう!」と思いつつ火を止め窓を開け放ったものの、全く効果ナシ。
そのうち今度は玄関のドアが激しく叩かれて、いきなり消火器を手にしたがっしりした警備員が二人入って来た。
もうこちらは謝るしかなくて「ごめんなさい!」「ごめんなさい!」
桜の樹を折ったのは僕ですと平謝り。
危うく僕の部屋は、消火剤の泡まみれになるところであった。
本当にヤレヤレである。
まあ色んなことがある方が面白いような気もするが、パスタ一つ作るのにこれではちょっと困る。
また一つベトナムへ来て勉強させて貰った。
追伸:ペペロンチーノであるが、それから待つこと30分。煙の消えたところで性懲りも無く再び作り始め、その後無事に完成し、夕食となった。
先の変色したベーコンも強く炒めたことで殺菌も完璧で、お腹の方も事なきを得たのである。本当にヤレヤレである。
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