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反知性主義が国を滅ぼす?

反知性主義というものがある。Wikipediaからの引用だが、反知性主義・反主知主義という言葉は、知識人および知的活動への敵対的で嫌悪的な感覚を指し、また、実際的解決と現実理解において知力と理由は重要でないという信念・教義をも指す。アメリカ合衆国における反知性主義の蔓延は広く取り上げられるところであるが、日本もこの反知性主義の影響を受けてはいないだろうか。
反知性主義の特徴は、名称の通り知性、知的活動への敵対と嫌悪がある。例えば日本における読書率の低下、出版不況の一翼を担っているが、これなど反知性主義的現象と言えるだろう。読書しているという人でも、取るに足りないビジネス書と自己啓発本しか読んでいなかったりする。読書の忌避は教養の忌避に直接繫がっている。教養がないと人は薄っぺらくなる。サル並み、あるいはサル以下の日本人が増えている要因の一つはこれだろう。電車に乗ったときなど、周りの会話に耳を傾けているが、若者に対象を絞った場合、内容のない薄っぺらい会話が増えた気がする。実は「オタク」と呼ばれる人々はかなりの教養を持っているのであるが、そうした人は集団から忌避される。
教養を軽視、むしろ忌避する生き方は、必然的に刹那的な生き方になる。それが結果的に、老後にすることがない無気力老人を生む要因になっていると思うのは私だけだろうか。

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