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草薙剣は剣山から吉野川支流に流れ出た

やまとみずほの国に生まれて  はじまり

吉野ヶ里遺跡の石棺墓調査のニュースを見ていてふと日本武命と神武天皇の関係はどうだったか気になって調べていると、YouTubeに下記動画がおすすめされた。いや懐しい。フランキー堺が「邪馬壱国は阿波だった」をTVで紹介していた。中学生になり邪馬台国は習っていたが邪馬台国ではなく邪馬壱国は阿波である。卑弥呼の後を継いだ台代をトヨと読むのに邪馬台をヤマタイと読むのはおかしく、ヤマトから大和に繋がると確信していた。

内容はすっかり忘れていたが、フランキー堺が神話ではなく人間の話なら、宮崎に天孫降臨して島根が国譲りされるのではなく、阿波で物語が完結するのに納得するとの感想はよく覚えている。しかし徳島がその舞台とは当時は全く実感できなかった。しかし魏志倭人伝に女王国に丹有りの記述があり、丹は水銀朱のことで、当時の日本で採掘されていたのは徳島の若杉山遺跡しか発見されていない決定的物証がある。実話だと信じたからシュリーマンはトロイの木馬を発見できた。簡単に神話だと片付けてはいけないのである。

上記動画は古事記原文を素直に読むと阿波にあった邪馬台国が大和朝廷になると説明している。確かに神山とよくもだいそれた地名をつけるとは思っていたが、まさか卑弥呼が住んでいたとは。阿波一宮の大麻比古神社には何度もお参りして、てっきりタイマ由来と思っていたら本当にオオアサだった。麻植郡は耳からオエと入ってきたから、アサを植えていたとは露知らずだ。しかしこちらも決定的証拠なのだが、天皇即位の大嘗祭に天皇が着る麁服は阿波忌部の役目であり、その麁服を織るための麻を特別に植えているのだ。

日本史が変わる話だけでなく、世界史が変わる話がある。剣山にはソロモンの秘宝が埋まっている。いわゆる日ユ同祖論から来ているのだが、この話はユダヤ人が牛耳るハリウッドでは有名な話で、実際「失われたアーク」即ちソロモンの秘宝を探す「インディー・ジョーンズ」の映画を剣山で撮る企画があったそうだ。アークを埋めた理由は剣山が世界の聖地だからなのだが、逆に日本から世界の古代文明が始まり、進化して帰ってきたと述べている。

日ユ同祖論でよく語られる「かごめかごめ」の「鶴と亀が滑った」は、剣山の鶴亀岩を「鶴はツル亀をギ」と深読みするが、「生まれもスダチも徳島」には違和感満載だ。なぜなら剣山はケンザンと言っていた。これだと生け花に使うケンザンと同音なので本家が名前を譲った。しかし八岐大蛇が吉野川なら草薙剣が大蛇の尾から出るのは辻褄が合う。吉野川は屈指の暴れ川で、八つの頭と八つの尾が有り、頭が河口で尾が支流なのだ。剣山に埋められたソロモンの秘宝が地殻変動や風水害で流れ出て、三種の神器になったのではと妄想してしまう。阿波から始まったと知って古代史ロマンに火が点いた。

60歳定年退職を機にFIREを達成?」の身にとても面白く実にいいテーマだ。

#創作大賞2023

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