桃太郎はなぜ桃から生まれた?
やまとみずほの国に生まれて 第三話挿話
第三話「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」にて、思いっきり「桃太郎」の話は書きましたが、「桃太郎」は冒頭から古代生活の真髄を語っていると気づきました。そう「お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯へ」です。生命は水が無いと生きていけないのは当たり前ですが、いくら平野が広くて水に恵まれ水田耕作しても、煮炊きする柴が無いと生米は食べられません。
モアイ像で有名なイースター島は、人口爆発による森林破壊が滅亡の原因との説が有力です。阿波邪馬台国説では高天原は剣山を中心とする山岳地域、
今も「ソラ集落」や「ソラ世界」と呼ばれ、2018年に世界農業遺産に、「にし阿波の傾斜地農耕システム」として認定されました。安定した傾斜地は豊富な湧き水に恵まれ、水田耕作は大変ですが豊かな生活だったのです。
また木眉津彦と同母のお姉さんは、邪馬台国近畿説での卑弥呼最有力である倭迹迹日百襲姫命です。大物主神の神嫁となって箸墓古墳に眠る箸墓伝説が超有名なのですが、これは日本書紀にのみ書き足された完全に神話であることも、最近学んだ次第です。しかも古事記の表記は夜麻登登母母曽毘売で、「やまととももそびめ」が「やまとととひももそひめ」に改名されてます。
「やま」に「と」を加え「やまと」に、卑弥呼の「日」と同じ称号の「ひ」まで追加されており、「やまとととひももそひめ」では舌を噛みそうですが「やまとと、ももそびめ」と区切れば問題無く発音できるでしょう。そう、「山はととさん」で「かかさんは疏」なのです。「疏」とは「疏水の疏」、「水路を通す」の意。「ととさんは山へ、かかさんは水路へ」になります。
ととさんの第七代孝霊天皇は桃太郎の原案を創作したのでしょうか。それとも桃太郎の話を文字って名付けしたのでしょうか。いずれにしても日本書紀が古事記より粉飾が激しいのです。さてかかさんには「母」の文字を当てています。雲母の母と同じ発音の「も」ですね。「もも」の発音を「母母」と書いています。子供がかかさんから生まれるのは、当たり前過ぎますよね。
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