見出し画像

実際に会ってみて、体験してみたら愛着がますます「グーン」って上がった話。

お店で働いていると、やはりお店の業務が中心になり「外に出て仕事をする。」と言う機会が減ってしまいます。ですが日々携わる業務の中で、作り手とコミュニケーションをとる機会があります。

店舗に届く農家さんの商品を売場に並べるとき、農家さんに商品を手配するとき、農家さんの商品についてお問い合わせがあったとき。などなど。

そんな日々の業務の中で、やはり特に気になってしまう農家さんがいたりするんですよね。

それが、今回の農業体験を行っていただけた根本さん。

根本さんとは、椎茸やお米などを発注する際にお電話していた時から、気さくで優しい方で、お話ししていて楽しい方だったので体験会が決定したときから、参加するのが楽しみでした。

今回は房の駅の社員だけではなく、パートナーさんも数名参加、さらに一般募集の方も2組ほどいらっしゃる予定なので、今までにない大人数での農業体験に、いっぱいの楽しみちょっとの緊張。。。

根本さんの家に到着すると、木材がたくさん!この木はなんだろうと思いながら、庭に入ると「こんにちは!」と根本さんが、元気な声でお出迎えしてくれました!

「横戸の井上さんだよね?」

いつも電話でしかお話したことが無かったのですが、私の声だけで私のことを誰だかわかっていただけたのでビックリ!

「いつも、椎茸となめこを買ってくれてありがとう。」

と根本さんの人柄を間近で感じることができて、なんだか勝手に嬉しくなってしまいました。根本さんに、毎回しいたけとなめこの納品をねだり過ぎていたからかもしれません(笑)

収穫体験の前に、根本さんのしいたけハウスを案内してもらうことに!家の奥を進んでいくと、ハウスがいくつか見えてきました。そのうちの一つに案内されると、そこには奥までびっしりキレイに並んだ原木と、そこからポコポコと生えたしいたけがたくさん!

原木から生えてる椎茸。
原木の影からも。

そういえば今までしいたけの収穫前は見たことが無いし、きのこは基本地面に生ええいるものを食べているイメージだったので、1つの木にニョキニョキと生えているしいたけを見るのは初めてで思わず…

「すっごい!」

と大きな声が出ちゃいました。驚いている私たちに、根本さんは「すごいだろう!」とニッコリ。なんと今の時期がちょうどよく、椎茸が育ちやすいのでたくさん収穫できるのだそう!

これには「ラッキー!」と、心の中でガッツポーズ。きっと顔にも、にじみ出ちゃっていたんだろうな。

そしてハウスの横には、椎茸が生える原木が水に浸っている場所や、積み上げられている場所など様々あり、根本さんが一つ一つ丁寧に教えてくれました。

まず、原木が水に浸っているのは、原木に水を行き渡らせることで中にある、椎茸の芽を成長させるために行っているそうです。原木の白いポツポツから椎茸が発生してくるのだそう!

原木を冷たい水で冷やしているところ。

またその後は水から取り上げて、涼しい所で一時乾かしてハウスに持っていくそうです。すると数日で椎茸がポコポコと生えてきて、収穫しているとのことでした!

なんだか椎茸のでき方の説明を受けても、ポンポン出て来るようなファンタジーなイメージにしか思いつかず、実際にしいたけが出来るシーンを見てみたいなぁ。と思っちゃいました。

ハウスのさらに奥に入ると、森?のような場所が!その奥にはびっしりと原木が並んでいるのが見えました。根本さんに聞くと、なんと元々はあそこで原木しいたけを栽培していた場所だそうです。

椎茸の原木が並べられた場所。

しかし野生の生き物が相手だと対応しきれなくなってしまったり、イノシシやハクビシンなどの害獣が畑を荒らして椎茸を食べてしまうため、外での栽培が出来なくなってしまったそうです。しかし外に原木をずら~っと並べて日の当たりの良い所でしいたけを育てるのが理想の状態だそうです。

イノシシやキョンは私の家の近くにもいて、時々植えていた花を食べられてしまうことがありますが、害獣の被害が生産者の間でもかなり深刻化してきているんだと考えさせられました。

椎茸ハウスの紹介も終わり、いよいよ収穫体験開始ーーーとその前に、根本さんの自己紹介を改めて伺いました。

なんと根本さんは、元々農家を継ぐ予定は無かったそうです。しかし家庭の事情で突然東京の会社員から、千葉の山で農家を継ぐことに!その時に、山の中で収穫したばかりの原木のしいたけを入れて作ったお味噌汁を飲んだ瞬間、あまりの美味しさに「ああ、この仕事を続けてもいいなぁ。」と思うようになったそうです。

さらに、根本さんが「原木」のしいたけにこだわる理由も教えてくれました!原木のしいたけは何と言っても、風味と香りがバツグンだそう。スーパーなどでよく見る菌床しいたけとは比べ物にならないほどしいたけの風味がよく、汁物やそのまま焼いて食べるのがおすすめだそうです。

原木の栽培はなかなか難しいし、近年では原木を作る人が減ってきているそうですが、原木でしか味わえない椎茸の魅力を根本さんは頑張って伝えていきたいそうです。

「原木」で育てる椎茸への愛が強いからこそ、魅力を伝えようとしたり言葉や行動として出てくるんだなぁ。と、考えさせられるきっかけになりました。

今後も農家さんとの交流から、多くのことを学んで行きたいと思います。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集

ご当地グルメ