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"家庭料理"をアップデートするためには、家族会議が必要だ。

「ごはん、今日作れてなくて、ごめんね…。」

家に帰ると、仕事で疲れているため、床に寝転んでいる妻が、こんな言葉を言うことがある。

その度に、「そんなこと思わなくていいよ。作れる時に、作れる方が作ればいいじゃん。」と自分でご飯をつくる。

しかし妻には、そしてなぜかぼくにも、罪悪感が少しずつ溜まっていっている気がしていたのだ。

そんな状況を変えれるチャンスが、今日やってきた。2600日以上も毎日スープを作っているスープ作家の有賀薫さんが担当する「家庭料理の新デザイン」に参加したおかげだ。

有賀さんは、この「家庭料理の新デザイン」をスタートした想いをこうnoteに綴っている。

贅沢な食事や栄養がパーフェクトな食事もいいが、日々の自分(あるいは家族)の体や心に合わせて食べられるようになれば、もっと幸せを感じられるはず。
ごはんをちゃんと食べるということは、どんなことよりも自分を大切にする行為だ。その「ちゃんと」を忙しい現代の生活でもうまくできるように、デザインしなおしていきたい。

その場しのぎで、声をかけて、自分がご飯をつくるだけではダメだったんだとわかった。自分の、そして家族のくらしのために何を守り、何を捨てていくべきなのかを決めること。それも必要だった。

そのために、まずは"家庭料理"から見直していく。この「家庭料理の新デザイン」は、夫婦、家族の関係性をより居心地よいものにできるはずだ。


家庭料理ってなんだろう?

家庭料理とは、「家での食事に関わる仕事」全てを指すもの(準備する・つくる・食べる・片付けるを含めて)

と定義すると、やることがたくさんある。いまや、共働き夫婦が当たり前になりつつあり、専業シュフになれる人たちは、少ない。

ちなみに、シュフとカタカナで書くと、シェフみたいで、なんかいいので、この表記を個人的に推していきたい。笑

専業シュフをしている人たちがやっている「家庭料理」を、複業シュフの人たちがやるためには、いろんな工夫をしたり、「これはやらなくていいや!」と見極める必要がある。

つまり、「家庭料理」を今の生活者のライフスタイルに合ったカタチで、もう一度見直す必要があるのだ。



家庭料理にあなたは、何を求めていますか?

そもそも、料理は、目的と手段が入れ替わってしまいやすいものである。と語る有賀さん。

「料理をするための目的」がまずあるはずだが、「料理をどうするか」というのが目的になってしまっていることが多い。料理のどこが一番自分たちにとって重要なのかを考えましょう。それにあった食べ方をその後に考えてみるというのが、大事だと思うんです。

たしかに、「きょうの料理をどうしよう?」と考えることが多く、その先の食べる楽しみであったりと目的を考えることはなかった。

料理の目的は、「お腹いっぱい食べる」でもいいし、「家族団欒の時間を過ごす」であってもいい。ライフスタイルによって、食べ方が変わってくるのが当たり前なのだ。

できた料理が素晴らしくても、食べる時に疲弊していたら続かない。逆に、楽して作った料理でも、家族が団欒と食べてて、自分も楽しければ、続きやすい。じぶんにとって、無理なく続けられる食べ方を考ればいい。

そのために、野菜カットや缶詰、レトルト、スーパーのお惣菜などを使うのは、全然あり。これまでの感覚だと「手抜きだな…」となってしまいがちだが、家庭料理の意味を拡張すれば、違う見え方になってくる。

家庭料理は、全部じぶんでやる必要はないのだ。「シュフのみなさん、もっと楽していきましょう!」と声を大にして言いたい。


家庭料理を細分化して、見直す

家庭料理を細分化してみると、やることが本当にめっちゃくちゃある。食事にまつわる仕事リストは、延々と出てくる。でも、食べることは、毎日の積み重ねで、サボることができない。そのさきのじぶんに必ず返ってくるもの。毎日やる大変さというのがあるのだ。

「料理は、パッと切って、ボッと入れて、サッと味付けるので十分なんです。一個一個のやることは、簡単だけど、これを全部やるとなるとちょっとってなりますよね。誰もが料理に対するハードルをどこかに持ってるんですよ。」

そのハードルをクリアするためや、家事をシェアするためにも、何をするかなどの方針や前提を共有してないと難しい。例えば、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」家事分担会議のような共有する時間をつくるなど。そういう時間が、夫婦や一緒に暮らしている家族には、必要なのではないか、という問いをもらった気がする。



家庭料理の新デザインとは?

自分なりの家庭料理のフローをみつけること

そのために、これから「個々のスキルUP」と「フローをデザイン」この2つをこのゼミではやっていくみたいだ。自分のライフスタイルを踏まえて「どう料理するのか」ではなく「どう食べるか」を考える。

まずは、自分たちの食事にまつわる仕事内容をリスト化してみて、「自分たちが家庭料理に何を求めているのか」を考えてみることから、はじめてみようと思う。

これは、まさにそうだと思う。家庭料理は、自分一人のものではなく、家族のものである。「家族をどう巻き込んでいくのか?」という課題も解決する方法も考えていきたい。

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