【感想】恋です!ヤンキー君と白杖ガール 第6話の振り返り

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10月6日よりスタートしたドラマ  #恋です #ヤンキー君と白杖ガール   の感想日記です!
●公式サイト:恋です!ヤンキー君と白杖ガール
過去の感想は、下記からご覧ください。
【感想】恋です! ヤンキー君と白杖ガール 第1話の振り返り
【感想】恋です!ヤンキー君と白杖ガール 第2話の振り返り
【感想】恋です!ヤンキー君と白杖ガール 第3話の振り返り
【感想】恋です!ヤンキー君と白杖ガール 第4話の振り返り
【感想】恋です!ヤンキー君と白杖ガール 第5話の振り返り

第6話は、マラソン大会の話しで、 #ブラインドマラソン #視覚障がい者マラソン をやっているぼくとしては自分のやっている競技のことを知ってもらえて特に嬉しい内容でした。
そして、そのほかにもぼくが日頃から思っていることだったり、視覚障がい者側ももっと気をつけないといけないこと、ごくまれな出来事ではあるけれど実際にこういうこともあるんだよねって、あまり伝えたくないけど現実問題としてあることが語られていました。

第6話でぼくがとくに共感したことは、
「わたし、謝ってばかりの存在でいたくない!」
ぼくも視覚障がい者と診断されて、目が悪くなっていくうちに街なかで人とぶつかることが多くなっていき、「すみません」や、「ごめんなさい」など言うことが多くなっていました。
駅の改札口などでぶつかってしまって時なんか、
『おまえ、なんぶつかってきようとや』
『貴様、ちゃんと見て歩け』
など、そんな言葉でものすごく怒られたことも度々(T_T)
とにかく、謝ってその場をやり過ごす。
とりあえず、それでやり過ごす。
そんな日を送っていたなぁ~となつかしく感じた。
まだそのころは白杖を使ってなかったし、そりゃあ、いきなりぶつかったお相手の人からしたらこっちが視覚障がい者どうかなんか分からないし、ぶつかられたら怒るのもある程度仕方ないよね~とも思うので、こちらも悪かったなと思う。
(今だと、見えないだから仕方ないじゃんと笑ってやり過ごせる)

そして目が悪くなるにつれて、どうしてもできないことが増えて、サポートしてもらうことが多くなっていきます。
そんなとき、ドラマで語ってましたが、どうしても劣等感が出てしまい、すみません。など謝る言葉がついつい出てしまうんです。

迷惑をかけてしまっている。
そんな気持ちになるんですよね。

でも、ぼくの周りのみんなはそんな風に思ってない感じで、助けるとも違い、さも当たり前のようにサポートしてくれるんです。
それに「すみません」「やごめんなさい」と伝えてしまうと、「いやいや、大丈夫だよ」って、相手の方に否定をさせてしまうのもよくないのかな?って思う気持ちも出てきたり。
だから、ぼくは『すみません』と謝るのでなく、できる限り『ありがとう』の感謝の言葉を使うようになりました。
そっちの方がお互い気持ちよく過ごせるかなと思ってます。

そしてなによりぼくが一番うれしいことは、ぼくの伴走者の皆さん達が練習中や大会で走っている時に、周りのランナー方達が道をゆずってくれた時に『ありがとうございます』と、伝えてくれることなんです。
ポイント練習で必死で走っているときは、ぼくは話す余裕がなく、自分のことで精いっぱいで伝えたくても伝えられない時に代わりに感謝の言葉を伝えてくれます。
伴走者はただ一緒に走っているんじゃんくて、ぼくの気持ちに寄りそってくれて、そういった気持ちまでくみ取ってくれる存在なんですよね。

そして、視覚障害者の苦労話しとして出てきたこと。
・私たち道でなにかにぶつかってケガするとかよくあることだから
・たまにいるじゃん、白杖を蹴り飛ばしてくるヤツ
・本当に見えないの?って難くせつけてくるヤツ
・対等に見てもらえないんだよ
うんうん、あるある、と納得。
とくに対等に見えてもらない。ここらへんは、みんな無意識でやってることが多い感じ。
例えばぼくのトレーニングジムでの場合、
靴箱にシューズを入れたり、ロッカーで荷物を入れたりする場合に、
「すごいね、どこにあるのか分かるの?」
って、言われたりします。
たぶん、なにげなく仰っていることですが、人によっては
「ただ荷物を入れただけなのに、えらいねってバカにしてんのか?」
そんな風に思ったりすることもあります。

「自分がどこのロッカーを使ったのか分かりやすいように、角のロッカーを使ったりしてます。
もし角が空いてなかった時は、高さだったり、何段目の横から何個目とかを記憶していたり、視覚障がい者それぞれ自分なりに工夫したり、いろんな経験を通してやってるんです」
だからスゴイわけでなく、努力してるんです。
それに、みんなが当たり前にしてることをやって、「スゴイね」って言われてもなんか見えないことが人として下に見られているように感じて嬉しくないんですよね。

ただ、こういったことも別に相手に嫌な思いをさせたくて言ってるわけでなく、本当に単純に見たままスゴイって思ってるんだろうなぁと察して、とりあえず、「ありがとうございます」とお伝えしてます。
たまに思ったことを何でもかんでも口にする人がいるし、別に視覚障がい者だから下に見られるとか思うこともなく、そういう人なんだろうなと勝手思ってやり過ごしてます(^^;)

そして、ぼく自身がここ数年感じるようになったことは、視覚障がい者側にも問題がたくさんあると思ってます。
サポートしようとしてくれようとした方に対して「触るな」などの発言だったり、こう見られてるんじゃないのかな?と勝手に被害妄想になっているケースも多々あるような気がします。
ドラマのなかで「見えるアンタには分かるはずがない」などの発言があったけど、そんなことはなくて、実際にぼくの周りは寄りそってくれる方達ばかりです。
たしかに分かってもらえない人もいます。ただみんながみんなそういう人達ばかりでないことを知ることも視覚障がい者側がもっとみんなで伝えあっていかないといけないことだとあらためて感じた第6話でした。

今回はここまで。
うまく伝わっているか分かりませんが、いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
また時間があるときにいろいろとnote書いていきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!

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パラアスートだけなく、鍼灸マッサージやファスティングマイスター、健康美容食育士などの資格を持って活動しています。 健康が全てではないが、健康でなければ全てを失う。 健康をサポートする仕事に興味ある方はご連絡下さい。

視覚障害者(弱視)当事者です。 福岡県福岡市を拠点にブラインドランナーとして活動している山下慎治です。 日常の暮らしのなかで気づいたこと、…

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