下ネタが嫌いって気持ちは自分を守ることだと思うから
フェミニスト(feminist)
① 女性に対する差別や不平等の解消を唱える人。女性解放論者。女権拡張論者。
② 女性を大切に扱う男性。(大辞林 第三版より)
今日は少し、嫌なことがあった。
あまり楽しい話ではない。
でも、自分の感情を抑えられなかった。
フェミニストとかよくわからない。
でも、本当はもうずっと前から勘付いてはいた。
それは社会で生きるためには我慢しなければならないと、無意識に考えないようにしていたこと。
私は女性が下に見られたり、男性が得意げに話す下ネタが本当に嫌いなのだと、まじまじと体感させられた1日だった。
なんてことない、誰にでもあるだろう、ただ自分の気分を害したというだけの365日分の1日。
だけど、いつにも増して気分が悪い。
今の世の中、男尊女卑なのか、はたまた女尊男卑なのか。
対立させたいわけじゃないけど、男と女が存在する世の中では、どちらにも平等にできるわけないし、力加減があるぶんどの場面でもどちらかに忖度しなければならない。
頭では理解しているつもりでいるけど、自分の世界でこの対立構造が目の前で起こるとひどく気分が悪くなる。
とくに、飲み会の席での男性の下ネタはほんとうに大嫌だし、苦手だ。
純潔なわけでもないし、それなりに経験もあるけど、他人の下ネタはひどい嫌悪感しか感じない。
興味もないし、盛り上がる話しの手段がいつも同じ下ネタという時点でかなりセンスを感じない。
しかも、生々しくて…
それが…会社の人間という変に知っている関係性だとなおさら気持ち悪さが加速する。
(これ、わかります?)
本当、それだけなんだけど、女性であれば誰にでもあるのではないだろうか?
会社の飲み会の帰り道。
必死でこの気持ちの原因を考える。
今日は、おっぱぶの話、大人のおもちゃの話だった。
ねぇ、その話って楽しいの?
私の身体にも一応、それはついてるけど、ここにいない人のおっぱいの話ならしていいのか。
じゃあ、私の胸についてるこれはなんなんだ。
なぜ性的な話をすると、仲良くなれると錯覚しているのか。
むしろ、心を閉ざすだけなのに、、、
みんな笑ってるけど、なにが楽しいのか本気でわからない。
聞こえないように話せとまでは言わないけど、その脚色、その情景、その形容詞は本当に必要なのだろうか。
飲み会の席ならゲスい話をしてもOKという風潮にはひどく腹が立つ。
聞きたくないし、耳に入れたくないから話半分でスルーしていても捕まる。
ほら、そこ引いてんじゃん!の一言。
『…。
(えぇ、引いてますよ。
むしろその一言で私が表に出てきちゃうのわかってて言ってるでしょ?)』
えらく、愚痴ばかりになってしまった。
その場が盛り上がるし、下ネタは好きだけど流石に全てがOKなんて人はいないだろう。
ましてや、会社の飲み会。
プライベートじゃないのだから、社会人としてそれなりの線引きというものがあって当然だと思うのだけれど、この感覚は間違いなのだろうか。
フェミニストってなんだろう。
この感情もその一種なのか。でも、なんとなく違う。言いたいことはそうじゃない。
もやもやして、色々な人のフェミニストについての考えを探した。
その中で、私の考えに最も近い女性を見つけた。
「毎日通りに出て『私はフェミニストなんですっ!』って叫べってことじゃないんです。ただ、誰かが性や人種にまつわる差別的なジョークとかを言った時に、『それ面白くないよ』って言うってことです。もちろん、“退屈なヤツ”になるのは簡単なことじゃないのは分かります。でも私は“愚か者”になるくらいなら“退屈なヤツ”になりますよ」(Zara Larsson)
フェミニストについて、若手シンガーのザラ・ラーソンが述べた一言。
そう、別に私に気を遣えとか、そんなことではなくて、それおもしろくないよ。と思える感覚を私は大事にしたいだけなのだ。
無理して一緒になって笑ったり、自分を卑下したり、したら自分で自分を大事にできなくなる気がして。
下ネタだって、どこまでがOKでどこからがNGなんてない。
そんな曖昧な分野だからこそ、境界線は自分で決めなければいけない。
周りに合わせると、どこまでもOKが増殖していずれは自分を守れなくなって傷付けてしまうこともある。
私はつまらないやつで構わない。
自分を大事にして、自分の考えを尊重する人でありたい。