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最近いい感じでスキル陳腐化に抗えている件

スキル陳腐化とは?

システム屋にとって恐ろしいものの一つとして「スキル陳腐化」がある。

具体的にはWebアプリケーション以前のクラサバ系のシステムだったり、古いバージョンのERPだったり、汎用機向けの言語だったりを長年やりつづけることで、最新の技術トレンドに疎くて使えない技術者になってしまうことがイメージしやすいと思う。

対策としてよく語られるのは大きく
①常に最新トレンドに適応すべくスキルをアップデートする
②技術的なスキル陳腐化は受け入れて、マネジメントサイドに移行する
の2つである。

①常に最新トレンドに適応すべくスキルをアップデートする

プログラマであれば流行りの言語を習得するのがイメージしやすい。
最近だとGoとかRustあたり、ちょっと前だとRuby(Ruby on Rails)などがそれにあたるかと思う。
自学自習である程度できるようになってから社内プロジェクトでの採用を提案したり、SESであればそういう言語を使っている案件に営業経由で売り込んだりというのが考えられる。
また、「新しいもの好き」「勉強熱心」というタグが自分自身についていれば、最新トレンド案件を打診されるということもあるだろう。

②技術的なスキル陳腐化は受け入れて、マネジメントサイドに移行する

「プログラマ35歳定年説」的な考え方だ。
大手SIerやユーザ系システム子会社だとこういうキャリアパスが一般的だろう。
個人的には最新技術を追うことを諦めてしまった中間管理職の人はとても残念に思う。現場のエンジニアと同じレベルで作業できなくてもいいので、せめて基本的な概念は理解しておいてほしいところだ。
例えばAWSでS3のアクセス権限設定のミスで外部に機密情報が公開状態になってしまったというインシデントがあったとして、S3が何か知らないオッサンが管理職だったら適切に対応を指示できるだろうか?

さて、お前はどうなんだ?

さて、私自身は現在44歳、昨年フリーのITコンサルとなったわけだが、この問題にどう抗っていくか?
現在はユーザ側に立ってのベンダコントロール、開発チームのマネジメント、はたまた情シスの意思決定サポートまで、技術力そのものよりも、技術的知見を活かしたITマネジメントの仕事がメインになっている。
これはこれで成り立っているが、一方である程度の技術的知見のアップデートはしておかないと、ITマネジメントの品質も下がってしまう気がしている。
ということで、最近は課題解決の手段としてAWSやEAIを使った簡易なシステムを提案して、それを自分で手を動かして作ってみるということにも挑戦している。

手を動かして見えるもの

AWSの普及ぶりは凄まじい。AWS基盤上で稼働するシステムの開発に従事しているエンジニアも多いだろう。
だが、AWS上にVPC・サブネットを作成し、CroudFlont、EC2インスタンスやRDSを連携させる作業をやったことがある人は意外と少ないのではないか?
最近私はこれらを自分でやってみて圧倒的にAWSに対する解像度が上がった。これまでも概念としては知っていたが、作ってハマって解決することで見える景色というものがある。

考えてみれば、これまでもひたすら時間を費やして書いたJavaやSQLのコードが私の血肉となり技術的な自信の源泉になっていたのだ。
それがAWSやSalesforceになっても同じことだ。
やはり私はどこまで行っても「プログラマから叩き上げ」なのだ。

ということで、最近いい感じでスキル陳腐化に抗えているなという話でした。

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