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ヤマノバコーヒーよりネパール農園ツアー中止について

現在の新型肺炎の流行の状況を鑑みて計画していたネパールのコーヒー農園収穫体験ツアーを中止することにしました。

事業をスタートする準備期間の2018年の3月に訪問して以来、2年ぶりのネパールで楽しみにしていました。

今回、はじめて収穫の体験が農夫のみなさんとできるということもあり、コーヒーメイカーとして、コーヒーの収穫を自らの手でできるのは願っても無い貴重な経験となったはず。

また、今回は、旅行会社のひとたびさんにプロジェクトに入っていただき、一般公募する形でお客様もお連れする予定でした。

ヤマノバコーヒーの「自然と人の生きるチカラがつながる」というコンセプトを形作るとっても重要なツアー企画で、実際ネパールに行ってコーヒー作りを体験し、大地と森を感じ、農夫のみなさんと収穫を共にする貴重な機会だったので、とても残念ですが、冷静に日に日に明らかになる新型肺炎の情報を鑑みると、中止にした方がいいと判断しました。

中止にあたっては、参加申し込みされていたお客様、旅行会社ひとたびの南雲さん、現地受け入れでアテンドもしてくれる農園プロジェクトのウダヤさんと相談し、昨夜ほぼほぼ、やっとこさ、まとまったので今この記事を書いています。

ネパールは特に渡航規制はでていませんし、経由地のタイも同様です。
物理的には行くことが可能ですが、以下の点でリスクがあるので取りやめた次第です。

<感染リスク>
・そもそも日本に蔓延しつつあるので、空港までの移動や、不特定多数の人が集まる空港にこの時期行くこと自体リスクあり

・航空機内も当たり前に密室である

・経由地のタイの国際空港で五時間滞在しなければならない。
 ここも感染のリスク高め(ちなみにタイ航空はできうる限りの万全の体制をリリースはしている)

・カトマンズの国際空港や市内の人ごみも同様

・自分たちがネパールの人たちにウィルスを持ち込んでしまう可能性もある


<渡航中の情勢悪化リスク>
・渡航中にどこかの地点で急激に感染拡大する可能性(日本が一番多そう)

・上記に伴い、渡航中に足止めを食らう可能性も0ではない


<コンプライアンス>
・この状況下で少人数での移動とはいえ、感染拡大に寄与する可能性のある公式なイベントを実施するのは、社会的責任として否だと考える。
自社だけでなく、YAMANOVAを応援してくれているすべてのみなさん、ヤマノバコーヒーをご愛飲くださっているみなさん、今回お連れする予定だったお客様所属の会社、旅行会社のひとたびさん、ネパールのウダヤさん、コーヒー農園のみなさんなどへの責任と考えます。


ということで、農園収穫体験ツアーは来年度以降に持ち越したいと思います。
世の中、災害や人災、紛争、今回のような疫病など、残念ながらいつ起こるとも限りません。特に自然災害は現状の環境問題をみるに、常に備えておかないといけないことですね。

今回あらためて勉強になったのですが、まったく想定していないことが普通にビジネスをしていく中で起こるのだということ。

ちょうど、YAMANOVAを一緒に立ち上げた”ゆうじん”こと田中裕二氏も、自由にボーダレスな攻めの山の活動を啓蒙しつつも、山のパートナーだった故西田由香里さんの遭難死をきっかけにYUKARI Mountain Linkという山の様々なリスクを考え広めるミーティングプロジェクトを同時に行なっています。
>>>FACEBOOK グループhttps://www.facebook.com/groups/345598806049167/announcements/

私の方でも、アウトドアと防災にまつわる活動の種まきがはじまったばかり。(こちらはまた別の機会に)

先日ヤマノバコーヒーで初開催したアンバサダーイベントのテーマもソーシャルアクションと防災でした。
あらゆる意味での”防災”リスク意識を今後改めて自分にインストールしなおして、進んでいこうと思います。
その上で、生きるチカラを爆発させて、人生や暮らしを楽しむ挑戦をしていきたいし、そのことをYAMANOVAでは今後も共有していけたらと思います。


YAMANOVA主宰|ヤマノバコーヒー代表

山本喜昭

アウトドアとスローライフのクリエイティブレーベル。自然とつながり、自然を身近に感じることで大切なチカラを取り戻す。自らの意志で自らハンドルを握り、人生を進んでいく。そんな生き方を、映像やイベントとコーヒーを通して提案しています。