「自分は何を、本当に求めているのか」を知る


先日投稿した、こんなTweetから。


いろんな人と話をすると、「自分の求めているものを本当に理解している人」とそうでない人がいることに気づきます。

そして、「自分が求めているもの」が明確な人は、「自分にいらないもの」も明確に把握しているようです。


僕もさいきんようやく、「自分が本当に求めているもの」を理解できるようになってきました。


以前は僕も、

・安定した収入
・人から尊敬される地位
・贅沢するためのお金

みたいなものが欲しいと思っていました。

けれど、安定した収入のために業務委託的にオフィスワークを引き受けてみたけれど、週に2〜3回であっても同じ場所に通うのが体に合わないということに気づきました。で、その仕事は辞めました。

「業務委託がダメだったのは、演奏の仕事じゃなかったからだろう」と思って、テーマパークの演奏の仕事をやってみました。月に4〜5回の出演料は安定した収入源になりました。

けれど、やはり同じ場所(ちょっと遠方だった)に通い続けるリズムに体がムズムズしちゃって、2年強でその仕事も辞めました。

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地位とかも、尊敬されるために求めるとかバカらしいなって思うようになってきました。

人から尊敬されるために偉そうに振る舞うずいぶん年上の先輩方の様子をみていて、「ああはなりたくないな」と強く思ったからです。

尊敬される偉い人なんかになるより、親しみを感じてもらえるバカな表現者でいたいです。


お金は欲しいですが、単に贅沢をしたいだけで欲しいわけじゃありません。自分が好きなことをするためのお金が欲しいのです。それも、どんなお金でもいいわけではありません。

誰かを騙したり、傷つけたり、誰かの無知を利用したりして手に入れたお金は要りません。そのお金の流れの裏側に、愛や感謝や信頼があるのが理想です。


僕がいま求めているのは「幸せで楽しい生活」です。

そのために必要なのは、

・自分で自分のスケジュールをコントロールできる働き方
・歌や芝居などの表現をする場
・1日1食は自分で自分の食事を作ることができる余裕
・満員電車には乗らなくていい生活
・自由な文章を書いてそれを発表する場
・同じ興味の方向で話ができる仲間

です。

安定した収入より、自分でスケジュールをコントロールできて、満員電車に乗らなくていい生活の方が、僕にとっては大事です。

地位より、表現に携わる場や、自由な文章をアウトプットするスペース、気の合う仲間の方が重要です。

お金はあるに越したことないけど、上の「本当に求めていること」を蔑ろにしてまでたくさん稼ぎたいとは思いません。自分がやりたいことをやって、その結果たくさんお金をいただけるようになったら嬉しい。


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「自分が求めてる」と思っているものが、実は「世間や他人が良いと言っているもの」だったりする場合、けっこうあると思います。

本当に自分は、安定を求めているのか?

本当に自分は、結婚を求めているのか?

本当に自分は、子供が欲しいのか?

本当に自分は、ヘルシーで健康的な食生活を求めているのか?

本当に自分は、平凡な生活を求めているのか?

自分の欲求と向き合うと、上のような問いをいくらでも立てることができます。


こういう書き方をすると保守的な考え方を否定したいのかな?と思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。

たとえば、世間の流れが起業家やフリーランスを賞賛しているから、自分もなんとなくフリーランスになったけど、実は自分の性格的には公務員が向いている、と気づく人もいるかもしれない。

大事なのは「自分が求めているものは、本当に自分が求めているものなのか?」をきちんと考えることです。


本当に自分は、英語をしゃべれるようになりたいのか?

本当に自分は、有名なお金持ちになりたいのか?

本当に自分は、たくさんの人と難なく話せるようなコミュニケーション能力を身につけたいのか?

本当に自分は、都会のど真ん中で生活したいのか?

本当に自分は、地方に移住して新しい会社を興したいのか?

本当に自分は、保守的な結婚観を否定して自由な恋愛をしたいのか?


ありとあらゆる問いが立てられると思います。


自分が本当は何を求めているのか、をちゃんと理解できると、それに向けた適切な努力を積み重ねることが可能になります。

適切な努力は、自分にとっての理想的な目的地に対して、最善の道しるべになってくれます。

本当は行きたくない場所を「行きたい場所だ!」と思い込んで、そこに向かって歩く努力を重ねていられるほど、人生は長くありません。

いつでもやり直しはききますが、正しい道を歩き始めるのに、早すぎるということはありません。


世間の常識や誰かの価値観から自分をしっかりと切り離して、自分の欲求に真正面から向き合って考える、という力はとっても大切だと思います。

特に、これまでの常識が瓦解して、新たな人生観や生き方の選択肢がどんどん生まれてくるであろう高度テクノロジー時代のこれから。

「自分が本当に求めているもの」を理解する能力は、何にも増して重要になってくるはず。

読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。