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チリコンカンって誰?

10年くらい前から、アイドルの顔がみんな同じに見える病にかかっている。この病気の怖いところは、”みんな同じ”と認識する対象が年々広がっていくことだ。そしてあるとき、「最近の音楽はさっぱりわからない…」とか「そのナントカってやつが人気なのか?」とか、親や祖父母が言っていたことを自分も口にしていることに気づく。
最近、我ながら痛いなと思ったのは、社会現象になってようやく僕のアンテナに引っかかったことを、「これは面白いことを知った」と得意な顔で息子たちに話してしまったことだ。「え、父さん、それはもう古いよ」みたいな視線が実に痛い。

そんなある日、息子たちが何かの話題で盛り上がっていた。最新情報をキャッチアップするチャンスだと思い耳を傾けてみた。
長男「チリコンカン良いよね」
次男「僕もチリコンカン大好き!」

ほぉ、チリコンカンというのが人気なのか。もっと詳しく知りたくて、僕は話に割り込んだ。
僕「チリコンカンってのが好きなの?」
二人「大好き!」
僕「学校で人気なんだ」
長男「みんな好きだと思うよ」
僕「そんなにかっこいいの?」
二人「は?」

どうやらチリコンカンとは料理の名前だったらしい…。
僕はてっきり漫画か何かのキャラクターだと思っていたのだ。

改めてチリコンカンについて子供たちに教えてもらった。
どうやら外国の料理で、給食で出てくるのだそうな。いろいろ話を聞くと、ナンでカレーを食べたり、定期的に外国の料理を出すイベントがあったりと、最近の学校給食は僕が子供だった頃に比べてずっと楽しそうだ。

そんな話をした後、たまたまチリコンカンを作った方の記事を見つけた。僕と同じように、「チリコンカンて何?」という経験をされたようで、実際に作ってみたとのこと。なるほど、これがチリコンカンなのか。

作り方を見ると簡単そうだ。
明日の夜は嫁がいないから、夕飯は僕が作らないといけない。じゃあチリコンカンにしようかなということで、僕も真似して作ってみることにした。
ただ、うちの子供は小学4年生と1年生なので、チリソースは入れないことにした。あと、香辛料もほとんど使わないことにした。初めて作る料理なので、「お父さん、僕この匂い苦手」ってなるのは避けたかったのだ。

レシピはクックパッドのこちらを参考にした。ネットで料理名を検索するだけで詳しい作り方がわかる。ほんと、便利な世の中になったものだ。
ということで調理開始。

まずはタマネギとニンジンをみじん切りにして炒める。

さらに挽肉を加えて炒めて、ホールトマトと調味料とミックスビーンズを入れる。そして水を加えて…あれ、ジャブジャブになっちゃった。作り方あってるよな…ここから30分近くコトコトやるのだが…。

お、だんだん汁気がなくなってきたぞ。

あ! これ! ネットで見たやつとおんなじだ!
よかった! うまくいった!

ということで、無事完成。
子供たちに食べさせたら、「美味しいんだけど、給食のとはちょっと違う」というコメント。多分、スパイスもチリソースも入れなかったからじゃないかと。まぁどんなものか分かったので、次回からはスパイスも入れつつ楽しんでみようかな。

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