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目指すは全員の生産性向上──バクラク事業部が“新組織”の立ち上げに着手した最初の4か月

こんにちは、LayerXのMayaです!
営業として入社し、現在は7月に新設されたBizEnabling室に所属しています。

組織は常に拡大・変化していくので、その時々に必要なチーム・ミッションが生まれていきます。

突然新しいことをアサイン無茶振りされたり、何から着手すればいいのか分からない・・・そんな経験はありますか?

4〜5ヶ月前の私は、まさにそのような状況でした!

この記事はEnablementに関わる人に限定せず、上記のようなケースに遭遇した方にも、少しでもお役に立てると嬉しいです。


自己紹介

LayerXに入社するまで

新卒からずっと営業職
LayerXでも最初の1年はフィールドセールスとして、お客様にバクラクの提案を行ってきました。

  • 福岡からフルリモート、たまに九州支社に出社、東京本社への出張を組み合わせながら働いています。

  • 小学生の娘(通称:お餅ちゃん)とドタバタ生活を送りながら働くワーママです。

エンパワー系・執行役員の入社

営業の時から、Sales Enablementに興味津々。

入社当時(2022年)も「いずれLayerXにもSalesEnablementのポジション(専任)が必要」という話はありました。

2023年の1月からは兼務で営業の傍らSalesEnablementの役割も一部担っていましたが、専属メンバーでの組織化の話は大きく進んでいないように感じていました。

この方の入社が決まるまでは・・・!


後に私の直属の上司となる川口(通称:Cathyさん)が2023年4月1日に入社。
人材・採用のプロフェッショナルで、前職でも執行役員。

入社前にいくつか記事を読んだ時の第一印象は「何だか強そう〜(震)」
(Cathyさんへの印象の変化は改めて長文noteにて紹介します、必ず。)

FS業務(青)との兼務から段階的にSalesEnablement(オレンジ)の比率が増加!

2023年7月。Sales Enablementは解散し、BizEnablingが爆誕・・・!


Sales Enablementに本腰入れるぞ!と思っていたら、なんと解散(驚愕)し「Biz組織全員の生産性向上」 を命題とするBizEnabling室が新設。
執行役員直下の2人チーム、実務は私1人。

【起】なぜSalesEnabelementではない?

オレンジ色が対象!

「バクラク事業部にはSales Enablementは不要」ではなく
「Salesに留まらず、Bizの各職種ごとにEnablementは必要」
という方向に進んでいくと思います。

その上で、BizEnablingは職種を限定せず、部門共通で必要な知識の装着や成果を最大化するための施策に取り組み始めました。

分析など「technologyで解決できるもの」と「そうでないもの」に分類し、まず後者に着手。
(前者については今後社内のdevチームと協働していく👇と思います!)


しかし・・・組織が拡大していく中で「成果を最大化」するだけでは、亀裂や歪みが生じます。一人一人が活かされて元気に働ける環境を組織をどう提供できるかは、大きな挑戦です!

BizEnabling室は今までの特定の成果最大化の幅を超えて、Biz組織で働く全ての人が元気に・長く・生き生きと働くために生まれた組織だと(今改めて)思います。

「自分を知る」「やっていることの意義を感じる」「やっていることで成果を出す」このバランスが取れていないと、本当に良い働き方とは思えない。

例えば、成果を出し続けても「成果を出すだけ」では人間は満たされない。しかし、満たされるための前提条件は成果を出すこと。

Cathyさん語録

なぜこのタイミングで立ち上げたのか?はCathyさんが(きっと)このnoteバトンを繋いでくれるので、ご期待ください!

【承】はじめの4ヶ月で実施したこと

最初の4ヶ月では、大きく分けて5つのことに取り組みました。

(1)入社研修プログラムの構築・デリバリー

  • Biz共通入社研修

  • フォローアップ研修

  • 経理実務研修もBizEnabling主催に!

  • カスタマーサポート体験

初日の研修の冒頭で、入社後の研修の全体像を伝えています。
研修の位置付けや目的、ゴールをしっかり説明!
自社製品だけではなく、周辺システムとどのように関わるかも説明
バクラクに関わる法令はスライドでわかりやすく!(改正電子帳簿保存法)
「インボイス制度」も図解!
研修用に作成した資料が、顧客向けホワイトペーパーに採用されることも!
(Google slideクリエイターとして活動中)
研修の日は未だに緊張して、毎回1時間以上前に到着。1人でリハーサルや心の準備をしています。
経理実務研修の様子。社内の公認会計士や経理経験者が設計し運営していたこの研修の講師を私がやる、となった時はプレッシャー爆発でしたが、先人の知恵のおかげで乗りきれました!

(2)組織横断での現状・課題の把握

  • 事業部週次定例の事務局運営

定例のアジェンダは毎回POPに作成!
月曜の朝は明るく元気にスタートできるように!リクエストを募ってBGMを流す試みも。

(3)ドメイン知識向上施策

  • 会計ソフト理解ポータルの作成

  • 特殊な会計処理が発生する業種ごとの整理

Notion・Slackなど知見はたくさんあるけど、情報が流れがち。
必要な時にすぐ辿り着けるようにNotionのポータルを作成し情報を集約!
「見ただけで理解できる」「チーム単位で読み合わせできる」ような資料作りを心掛けてます。
プロダクトや会計ソフトの根底にある、業種ごとの理解を深めるコンテンツを現在作成中!
今のところ「建設業」「製造業」「病院・診療所」を作成したので、あと3つ…
例:「製造業」まとめ資料から抜粋①
例:「製造業」まとめ資料から抜粋②

(4)働く上でのマインド・悩みに寄り添う1on1 ←Cathyさんが実施

  • キャリア1on1(自薦) 

  • 20%口出し1on1(他薦)

(5)組織の団結・相互理解

  • バクラク事業部の下期KickOffを初開催(オンライン形式)

テキストコミュニケーションだけでは、情報が届き切れないことも。
施策時にはフリー素材を駆使し、POPなバナーを作って伝えています!

【転】苦戦したこと

こうして振り返ると、4ヶ月でいろんなことが立ち上がったな〜と思いますが、最初は右も左も分からず苦戦だらけでした・・・・!

  • 業務の観点

(1)他部門との連携
研修を新設するにあたってHRと連携したり、コンテンツを作成した時には、それまで接点がなかった部署への確認・協力要請が数多く発生しました。


(2)研修開始前後のオペレーション
「研修の対象者(どの部署に、誰がいつ入社するか)」すら、全く把握できていないところからのスタートでした・・・

いつ、どのように事前連絡するか、事前連絡に必要な情報の整理、所属のチームへの共有・・・
スケジュールや会議室の調整。

研修コンテンツの作成、当日のデリバリー(タイムマネジメント)、事後アンケートの依頼、集計、KPI、そして次の研修へのブラッシュアップ・・・
など。

  • マインドの観点

(1)SalesEnablementの枠組みに囚われてしまう
正直、一番苦戦したのは私自身のマインドでした・・・。

世には既にたくさんの営業組織に特化したSalesEnablementが存在しています。この時の私は、1月からの半年間自分が行ってきたSalesEnablement施策の延長線上で思考が固まっていました。

「自分が経験してきた(フィールドセールス)領域での局所的な施策」しか考えることができず、自分の役割や成果を出せるイメージが全く持てなかったのです。

(2)「何をやっている部署かわかない」と思われていないか、不安

自己紹介でも記載したように、新卒からずっと営業職。その時は目標やアクションに迷うことはありませんでした。(目標自体というより、悩みどころはそれをいかに達成するか)

プロセスや成果など他者から評価で自己承認をし、良くも悪くもその成果で一喜一憂していました。
「何をゴールにして、何をクリアしていけば良いんだろう・・」
「何をしたら評価されるのか分からない・・」

恥ずかしいことに、他者評価=自分の存在価値だった私は、途端に彷徨い始めてしまったのです!

【結】どう乗り越えたか(業務の観点)

他部門との連携においては(すごく当たり前のことですが)都度、下記を心がけました。

  • アジェンダを作成して目的や要点を事前に伝える

  • MTGではタイムマネジメントを徹底し、ネクストアクションを明確にする
    アジェンダには「背景」「目的」「ゴール」「自分の立ち位置」「具体で話したいこと」を事前記入し、NextActionも整理。

  • 協働した内容については、事後の報告と感謝もセットで伝える

BizEnablingが関わる全ての施策に対して、毎回必ずアンケートを実施しています。アンケート実施の翌日にはまとめとKPTの振り返りを行って、次の研修や施策に即時反映するサイクルを回し続けています。

7月に実施した第1回目の研修アンケート。「進め方」「時間配分」を10段階評価、各コンテンツの理解度を質問。
初回のKPT(懐かしい)
一番直近は11月下旬に実施したフォローアップ研修のアンケート
サイクルを重ね、進行や時間配分も常にブラッシュアップ中!(毎回点数をつけられるという緊張感)
オンラインの研修はオフライン以上に進め方に工夫が必要です・・・!


【結】どう乗り越えたか(マインドの観点)

マインドの面では「仮説検証も大事だけど、とにかく早くアクション!スピード感を持って施策をリリースし続けること」を意識したことで、自分たちが何者なのかが明確になってきたように感じます。

「これを本当に今やるべきなのかな?」と疑っていても前に進まないので、とにかく実行する!
まずは、スモールに始めてアンケートで都度振り返ることを凡事徹底!

反応がわかるので意義を感じやすく、自分の視界がクリアになりました。

このBiz共通オンボ研修の構築・デリバリーが最初の「組織プレゼンスの向上(何を解決してくれるチームなのか、の認知)」にも繋がりました。

最初はBizの部署向けに行ってきた入社研修も、人事広報部やデザイナーチームからも部署の要望を受けて、受講対象が拡大!

ありがたいことに「Devも・・・!」と要望を受けており、内容のブラッシュアップやHRのオリエンテーションとの接続・強化を踏まえて、今後対象をさらに拡大できるように取り組んでいきたいと思います。

自分に矢印が向いていた時は新しいことに踏み出せなかった私も
ようやく呪縛から抜け出せました(涙)

今後はBizEnabling室が最初に注力した「Biz共通オンボーディング」や今回の記事では(敢えて)控え目に記載したLayerXのUniverse(宇宙)ことCathyさんについても発信していきたいと思います!

BizEnablingでの取り組みの日常研修の詳細アジェンダなどをX(旧:Twitter)でも気まぐれに配信しています!気になる方ご連絡ください

https://twitter.com/MayaLayerx


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