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石を買う(2024.07.14)

大分市のアミュプラザ(駅ビル)にポケモンセンター出張所が出来たという事で、皆で行った。

肝心のポケモンセンターは生憎私たちが欲しているようなものは一切なかった。しかし私の目的はそれ以外にもあった。大分で唯一の紀伊国屋書店だ。

私は「探している本があるから」と言って、妻や子供たちとしばし別れて、本を探した。果たして本はあって、私は嬉しい気持ちになって妻や子供たちのところに戻ると、皆は一か所に足を止めて何やら熱心に眺めている。

見ると、鉱石や化石を販売しているコーナーがあって、長男(8歳)がそこから動こうとしないみたいだった。

色とりどりの鉱石

長男の目の色が変わっていた。長男は石が大好きなのだ。どこへ行っても石を探しているし、公園では磁石を使って蹉跌探しに熱心だ。

そこへ思いがけず世界中から集めた鉱石を販売していたものだから、長男にとってはたまらない。「貯金をはたいて石を買う!!!ママ、手持ちのお金は全部使っていいから足らない分貸して!!!」と息巻いている。

最初長男は6個ばかり鉱石をピックアップして、総額が15,000円ばかりになったので、もう少し絞るように言った。そこで長男は仕方なく2個を元に戻して、全部で4個。総額が8,000円程となった。

真ん中の4個に絞らせた

一番欲しい鉱石が手に入ってホクホクの長男。家へ帰ってそれらを皆で眺めた。

黄鉄鉱。ペルー産。化学式はFeS2


菱マンガン鉱。アメリカ産。化学式はMnCO3


ヘタマイト(腎臓状赤鉄鉱)。モロッコ産。化学式はFe2O3


藍銅鉱(Azurite)。スペイン産。化学式はCu3(OH)2(CO3)2

長男は生まれてきて一番大きな自腹の買い物をした。しかし全く後悔はしていないようだった。それほど鉱石が欲しかったのだ。

皆で鉱石の図鑑を見ながらで色々と調べた。まだ早いとは思うけど、私は元素表と照らし合わせて、石がどういうふうに出来ているかを説明したりした。

しかしそれにしても8,000円はすごいなぁと思った。私がその日買ったものと言えば、ちょっと良い雑誌が1,800円と、3coinsで買ったサングラスが1,000円。それとお中元のついでに自分用に買った日本酒が1,700円の合計4,500円くらいだった。それでも「めちゃくちゃ使ったなぁ」と思っているくらいで、子供の8,000円と言えば、一年あっても使いきれないくらいなのではないかと思う。

しかし鉱石は良いなぁと思う。私も欲しいくらいだ。ピカピカに磨かれた石よりも、削る前のこの原石の方が私は好きだ。特に藍銅鉱の深い青はたまらない。欲しい。でも2,500円くらいするからなぁ。

願わくば、これをきっかけに長男がますます自然科学に興味を持ってくれたらと思う。ちなみに今はジュラシックワールド(火山が噴火するやつ)を見てます。








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