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夏祭り(2024.07.20)

下の子二人が通っている幼稚園はマーチングに力を入れており、年中さんからはマーチングの一員として、地域の色んな行事ごとに参加している。

今日は全国的にも有名な別府の生涯福祉施設で行われる夏祭りに幼稚園がマーチングで参加するという事で、我が家も長女(4歳)の付き添いでその夏祭りに行ってきた。

長女を園に預けてから夏祭りが始まるまでだいぶ間があり、我が家は園の駐車場で待機していた。妻が駐車場で珍しい柄の鳩を見つけて、長男がそれを写真に収めようと走ったが、距離の詰め方が雑だったせいで、鳩は無情にも飛び立っていってしまった。その空に飛び立った鳩をなんとか撮ったのが冒頭の写真。

とはいえ、長男は終始嬉しそうだった。なぜかというと、幼稚園で一緒だった曰く「親友」のお友達が、その弟の付き添いで来ていたから。

「親友」である事を証明するような出来事があった。

長男は最近蹉跌集めが大好きで、色んなところに行っては磁石を砂に這わせて蹉跌を集めているのだが、その「親友」が腰に何やら大事そうにぶら下げていると思ったら、それはどうやら「蹉跌集めセット」らしく、私は「なるほど親友だ!」とものすごく納得した。

二人とも、申し合わせたわけでもないのに、仲良く蹉跌集めなんてマイナーな趣味(?)を持つに至ったのだ。本当に、類は友を呼ぶ。

だいぶ待って、いよいよ夏祭り会場へ。車でお昼寝してしまっていた次男(3歳)を抱っこして、灼熱の中歩く。

会場はとても盛況で、あまり広くないところたくさんの店と人がひしめいている。メインステージではかわるがわる色んな出し物が行われ、メインのMCはあの中島知子さんだった。

中島知子さんは何年か前に別府に移住して、もうすっかり別府ではお馴染みの顔になってしまった。今日もめちゃくちゃ暑い中、ステージの上や下を所せましと動き回ってプロの仕事をやっていた。

写真中央左が中島知子さん。小さくてすみません。

長男は親友のお友達と会場のどこかで蹉跌集めと虫獲りに忙しいようだった。妻と私と次男はなるべく日陰に入るよう努めながら、幼稚園のマーチングがステージに上がる出番を待っていた。

時刻は午後4時半。まだまだ日は高く、熱い。太陽の光がじりじりと皆を焼いている。体力と水分を猛烈に奪っている。楽しい夏祭りであるはずなのに、大人たちは一様に苦悶の表情を浮かべている。

やがて待ちに待った幼稚園のマーチングが始まると、その親たちが一斉に日陰から出てきて、ステージの周りを取り囲んだ。私も妻から撮影を仰せつかって、その輪の中に加わった。死ぬほど暑かったが、仕方ない。長女はもっと暑いのだ。

マーチングの最も端っこ、一番暑い日なたのポジションに長女はいた。長女は家ではワガママし放題で、しょうもないおやつみたいなものばかり食べているのだが、マーチングでは自分より大きなフラッグを振って立派に演技をしていた。表情は真剣そのもので、私は「えらいなぁ」と思った。家ではあんなだが、しっかり成長しているのだ。

マーチングが終わって、ひどく消耗している妻は会場から一目散に帰りたがっていた。私はそのへんの店でビールを一杯買って飲みたいと思って、実際「飲みたいなぁ」と妻に言っていたのだが、一蹴された。そして長男が飲みたいと言ったコーラフロート(800円もする!)を買ってあげて、長女と次男には一回100円の「スーパーボール掬い」をやらせてあげて、私たちはさっさと会場をあとにした。

「夕飯はジョイフル(ファミレス)にしよう!」という事になって、私たちはジョイフルに向かった。途中切手を買うために立ち寄ったコンビニで、妻が珍しくビールを買ってきてくれた。それも一番好きなキリンラガー、しかも500mlのやつだ。

妻はそれを「今飲んだら?」というので、私はお言葉に甘えて運転を妻に交代して、助手席で缶をプシュっと開けて、ビールをグイと飲んだ。

美味かった。苦くて冷たいビールが喉からドボドボと注ぎ込まれて食道を駆け下りていくのを感じた。体中の色んな疲労や火照りがゆるく溶けていくみたいだった。それはまさに命の水だった。途端に窓の外を流れる景色がほわっと茜色に染まっていった。隣で運転する妻が3割増しで綺麗に見えた。

しかしコンビニからジョイフルまでは非常に近いので、私は急いでビールを飲んでしまわねばならなかった。せっかくの「ちゃんとした」ビールなのに、もったいないなぁと思った。

ジョイフルでは子供たちの同級生とその親たちがたくさんいて、なるほど地元のファミレスに行くとこういう事になるのだなぁと感心した。

私が食べた「宮崎冷や汁と大分とり天定食」はなかなか美味かった。

案外とり天より鯖の塩焼きが美味しかった

しかし食べたあと、長女と次男が隣のテーブルのお友達と遊びたがってなかなか食事が進まず難儀した。とっくに妻と私、それに長男は食事を終えているのに、下の二人の食事が全然終わらない。

だけど近くにいたおばあちゃん二人組が私たちのテーブルに来て話しかけてくださり、それがとても愉快なおばあちゃんたちだったので、私たちは救われた。結局セットに付いてくるオマケ欲しさに長女と次男も全部ちゃんと食べてしまって、我が家はジョイフルを出た。

帰って風呂に入り、ポケモン見て寝た。とても疲れたが、悪くないなぁと思える一日だった。特に妻が奢ってくれたビールが美味しかった。だから良かった。

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