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釣りに行く(2024.06.08)

長男と釣りに行った。

朝4時半に起きて、長男(8歳)を起こす。長男はパッと目を覚まして無言でトイレに行き、着替え始めた。ずっと起きてて待ってたみたいに。

しかし私はド素人なので、準備に手間取った。なかなか出発できない。やきもきする長男。やがて私がガサガサしてるのがうるさかったようで妻がしかめっ面で起き出してくる。

ようやく出発したのは5時半。もう外は薄っすら明るくなっている。道路を車が全然走っていない時間帯なので点滅信号がたくさんあって、長男がそれを不思議がっている。

その短い道中、長男は「釣った魚は逃がすんでしょ?」と言うので「いや、全部持って帰って食べるよ」と言うと「可哀そう」と言う。

「今更それ言う?」と思うが、長男の矛盾に対して私は丁寧にひも解いて説明した。「人間や生き物みんなは他の色んな生き物の命を頂いているんだよ」とかなんとか。

納得したのかしないのか、よく分からないが、大人しくなった長男。セブンイレブンで軽く朝ごはんを食べる。私は爆弾おにぎり。長男は普通のおにぎり。

それから足りないものを買い足すために釣り具屋に寄る。お客さんが全然いないので、店員さんは掃除機をかけていたが、私が質問すると懇切丁寧に対応してくれた。有難い。

そして海へ着く。家から車で10分。あらためて良いところに住んでいるなぁと思う。海も山も温泉も近い。

長男にライフジャケットを着せる。大仰なライフジャケット。かっこいい。しかしすぐ脱ぐ。なぜなら釣りをする事に決めた旧桟橋は、立派な柵があって、どんなに足掻いても海に落ちようがなかったから。

大きなサギが魚のおこぼれを狙っている

最近の釣りというのは便利なもので、仕掛けをセットで安い価格で売っている。アジ用の仕掛けとかキス用の仕掛けとか。自分で針とか糸とか錘とか買わなくてもそれらがひとまとめで売っている。私が父に連れられて釣りに行っていた頃とは全然違う。とても楽ちんだ。

だからわりとあっさり準備は出来て、海に糸を垂らした。遥か10m程下の海を覗いてみると魚がうようよしていて、すぐに釣れてしまいそうだった。

しかしそうは問屋が卸さねぇ。糸を垂らした瞬間こそぐぐぐぐっと反応があったものの、その後はからきしダメで、釣れない。あの濃い魚影な一体何なんだ?と思う。

そしてようやく一匹釣れたのだが、とても小さい。

小さくて可愛い。すぐ逃がした。

調べたらスズメダイと言うらしい。確かに鯛の形をしている。小さすぎてとても食べれたもんじゃない。

その後、長男が買ったばかりのバケツを海にながしてしまうというトラブルがあったが、私はこれを上手に釣り上げた。そして結局これがこの日一番の大物だった。

珍しく黄色いTシャツの長男

魚はてんで釣れなかった。周りを見渡しても釣れている様子はほとんどなかったので、釣行を終えて帰っていくおっちゃんに「釣れましたか?」と聞くと「ゼンゴ(小アジ)が20匹釣れたよ」と答えてくれたが、信じられなかった。

周りで釣りをしているのは地元の70代くらいのおっちゃんばかりだった。一度、私のリールに不具合が生じて釣りが出来なくなったのだが、私が困っている様子を見て、あるおっちゃんが別の、道具に詳しいおっちゃんを呼んでくれ、そのおっちゃんが的確に原因を突き止めて、あっという間に不具合を解消してくれた。

おっちゃんはすごい。というか、私の素人度合がやばい。小学生の長男とあまり変わらない。

結局あの小さいスズメダイ(?)が5匹ばかり釣れただけで狙っていたキスやアジを釣る事はできなかった。途中、長男が海に大きな魚を見つけて、興奮気味だった。私も見たが確かに大きかった。あれはなんだったのか。生憎、私が持っている道具ではあんなに大きな魚は釣り上げる事が不可能だった。

そんなこんなで釣果こそ全然なかったが、釣り場は私たちに優しく、海風に吹かれて別府の海や山の素晴らしい景色を眺めているだけで、普段のギスギスイライラした気持ちがふわっと解消されるようだった。長男も楽しそうで、「また行きたい」と言ってたので、概ね目的は達したと思う。小さな夢の一つは叶った。

帰ってから釣りの動画とかを見て、改善すべきところがたくさんある事に気づいて、またすぐに釣りに出かけたくなった。次は爆釣する気がする。

とりあえず小アジをたくさん釣ってアジフライを作る事が目標だ。その次がキスの天ぷら。夢は広がる。

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