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フェルミ推定(2023.09.05)

昨日の記事において、私は長男の質問を「ばかな質問」というふうにはねつけていたが、それは間違いだった事に気づいた。コメント欄でkitさんが以下のように書き込んで頂けたからだ。

素晴らしいです、長男くんの質問!
まさに地頭力を鍛えるための問題じゃないですか。
めんどくさがらずにいっしょに考えてあげてください。
私には無理ですけど。

参照 : 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」細谷 功 著

なるほど。「私には無理ですけど」と最後におっしゃってはいるものの、質問としては素晴らしい類に入るものであるとのこと。私はむちゃくちゃめんどくさがってまともに取り合わなかった事を後悔した。そして「フェルミ推定」について調べたところまさにこの「大分にマムシはどれくらいいるの?」という質問がこれに当てはまり、これについて一緒に考える事は「地頭力」を鍛えるという事において非常に有効であると考えるに至ったのだ。

私は貴重な教育、そして親子としてのチャンスを逸したのだ。あの一見ばかげた質問こそ長男にとって、そして私たち親子にとってのターニングポイントだったのかもしれない。一緒に考えれば良かったのだ。

思えば小さい頃私のそういうアホみたいな質問について親は「自分で調べろ」とか「そんなことより宿題しろ」などと取り合ってくれなかった。父は酒飲んでナイターなんか見て明らかに暇そうなのに。

私は全然暇なんてないけど、だからと言って子供たちにとってそんな事は良くも悪くも知ったことではない。マムシが大分にどんだけいるか気になるし、ヒラタクワガタがどんだけ大きくなれるかが大きな疑問なのだ。そしてそのひとつひとつにどれだけちゃんと答えてやれるかが、一つ、親として試される事なのだと思う。

私も一つ学んだ。ものすごくばかみたいな長男の質問だったけど、これはとても有難い体験だった。関係ないけどレイジアゲインストザマシーンを聞きながらそう思った。


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