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人と人をつなぐ、縁をつくる。<CROSS BE>桐山祐輔さんインタビュー

みなさん、ご無沙汰しています。山梨移住計画の山村です。久しぶりの投稿になってしまいましたが、今回も山梨移住者にインタビューしてみましたので、ご紹介していきたいと思います。

山梨県の県庁所在地、甲府。そのターミナルとなる甲府駅前には武田信玄公の像がどっしりと構え、山梨そして甲府の街を見守ってくれています。そのほど近く、横断歩道を渡った先の「CROSS 500(クロスゴヒャク)」というビルの1階にCROSS BE(クロスビー)というコワーキングスペースがあるのをご存知ですか?今回は、そのコミュニティマネージャーの桐山祐輔さんにお話を伺ってみました!


CROSS BEとは?

その前にまず、CROSS BEのご紹介を。2020年4月、甲府市丸の内(甲府駅前の一等地です!)にオープンしたコワーキングスペースになります。【あなたの「なりたい」「やりたい」が交差する】をコンセプトに置き、会員同士の交流や縁をつなぐことを目指している施設。私もここの会員でちょくちょく利用させていただいておりまして、約90席の自由に使えるフリースペースはとても開放的です。また、オンラインミーティングができる一人用の個室もあり、まわりの音を気にせず打ち合わせができるのでかなり重宝しています。ぜひ、一度利用してみてください。

CROSS BE (https://crossbe.co.jp/

HP用写真 CROSS500 HE7A2166

▲CROSS 500(クロスゴヒャク)外観

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▲CROSS BEのフリースペース

桐山さんはそんなCROSS BEを立ち上げ、運営システムや仕組みをつくったり、スタッフの教育をしています。そんな彼が山梨に移住するに至るきっかけになったのは、桐山さんの新しいことへ挑戦する姿勢と、それが引き寄せる“縁”そのものでした。

コワーキングスペースとの出会い

2016年、建築業や通信業などのいくつかの会社を渡り歩いた桐山さんは、浜松のベンチャー会社に入社します。ここから運命的な出会いで、コワーキングスペースという事業に関わることになります。
「営業職で入社したつもりが、配属は会社がノリで立ち上げたばかりのコワーキングスペースの店長でした(笑)。対応スタッフ次第で案内される利用ルールが違う、など結構なカオスだったんですが、そこをいきなり任されることになったんです・・・。」そこから桐山さんは、コワーキングスペースのことを勉強しながら、状況整理、システムやルールの見直しを図ります。その後も、名古屋や岐阜、静岡の店舗もテコ入れをはじめ、コワーキングスペースという事業の知識や経験を深めていきます。しかし、店舗数も徐々に伸ばしていた2019年、会社が経営難に陥り、倒産となってしまうのです。

「子どもが生まれたばかりなのに無職になっちまった・・。」と思っていたのも束の間、「甲府のCROSS500というビルの1階テナントで何かチャレンジングな事業をやろうという話が挙がっている。提案してくれないか。」という話が舞い込んだのです。

地域と社会に貢献するコワーキングスペース

事業主は株式会社ダイタ。甲府を中心にオフィスビルや賃貸住宅、貸駐車場などを営む1967年創業の老舗の不動産会社です。ここでの歴史に支えられたダイタは、これからは『地域に開かれ、社会に貢献する事業を始めよう。』という転換期でした。このビジョンや想いに共感した桐山さんは、提案することを快諾。ダイタの想いを具現化する事業として、コワーキングスペースを提案したのです。

「山梨の中心で交流起点としてハブになる。山梨の玄関口、甲府駅前という稀有な立地で、地元の人と首都圏の人がミックスされる場所をビジネスとして運営しませんか?」


そう桐山さんは投げかけ、かくして甲府駅前のコワーキングスペース<CROSS BE>が誕生しました。

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当初、立ち上げ期は週一回で浜松から甲府へ通う生活をしていたそうですが、事業の好調や人材の教育にも携わるようになり、甲府へ移住することに。
「僕自身も、CROSS BEの運営に深く関わっていきたいと思うようになりました。“山梨のハブ”になるには、コワーキングスペースがお店として回っているだけではダメ。コミュニティマネジメントや人のつながりをコーディネートできる人がいることや、育つことが重要なんです。まずは、そこを僕が担うというところから始めました。」

また、桐山さんは週一回、甲府へ通う暮らしを続けていくなかで、地域の課題や山梨でのチャレンジの兆しを感じていたそう。「山梨にある課題は、浜松や他の地域でも共通しているところは多分にあって、山梨でのチャレンジが課題解決に繋がれば、他の地域でもできるんじゃないか?と思い、白地の多い山梨でチャレンジャーになることにしました。」

人と人の縁をつなぐという仕事

桐山さんはコワーキングスペース事業に携わる何年も前に、バーテンダーをしていた時期があるそう。「『給料をもらう』という稼ぎ方ではなく、自分が提供するものに価値を感じてもらって、それに対する対価としてお客さんからお金を受け取るということをしたかったんです。」と、当時を語ります。ここで桐山さんはオンリーワンなバーにすべく、様々なアイデアを実行に移していました。「一番好評だったのは、そのバーで合コンのセッティングと司会をやりました。1年で8組のカップルができて、うち6組が結婚したんです。動物占いで相性を見ていただけなんですけど(笑)、幹事同士の相性がいいと結果がいいんです!」と。昔から変わらず、人と人の縁をつないでいたようです。

現在では100名ほどの会員を抱えているCROSS BE。会員の業種には偏りがないため異業種同士でマッチングし、新しいシナジーが生まれやすくなっているそう。最近では、ここで出会った人同士が地域の課題解決のための会社を起こしたり、山梨に移住して来た人がコミュニティを求めて来るなど“山梨のハブ”としての効果が見え始めています。

「コミュニティマネージャーとして、人と人、コミュニティとコミュニティを接続・連携させることで、社会のため、持続可能な街づくりのためにできることをしていきたい。僕は人の縁だけで生きているんです。誰かからの誘いは基本、拒否しません。新しい出会いにお金と時間を使いたいですし、新しい出会いにチャンスがあると思うんです。」そう語る桐山さんはここCROSS BEで様々なチャレンジをしながら、これからもたくさんの“縁”を紡いでいくだろう。

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(取材・文 山村翔平)


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