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狂へる我が身に赤子の怨

産まれたばかりの
赤子せきしが慟哭す
母御こひしと只管ひたすらに慟哭す

やがてその哭き声に
神経が衰弱し
私は増殖した赤子せきしたちの
口元を塞ぐ

間引かれた
いのちは水へと消え失せて
田園の電線を伝つて

私は黙つて力を籠める
犬張り子の玩具がぴしりと斃れた
ふたたび怨

ハルシオンの麻痺しびれにも似た
白日夢のごとき戯れ
年百年中譫言うわごとを洩らし

たぶれたるしこつ我が身に
みたびの怨

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