第23段 サブスク全盛時代
序章 「サブスクたっか!」
あなたは、サブスクを利用しているだろうか?
私もいくつかサブスクを利用していて、
月額課金したまま興味をなくして
放ったらかしているものもあるし、
あまり頻繁には使わないので、
使う寸前に課金して
使い終わると同時に即座に解約する、
という使い方をしているものもある。
このほど「マインドマイスター」という
マインドマップのiOSアプリを
インストールして使っていたのだが、
マインドマップを3つ作ったところで
「もっとマップが必要ですか?」
と聞いてきて、
「アップグレードには月額650円、
年額6,500円かかります」
ときたもんだ。
開口一番「たっか!」と吐き捨てて
今では無料なのに
マインドマップがいくらでも作れる
「Xマインド」
のアプリに鞍替えして
ほぼ同等のサービスを使い続けている。
このマインドマップ、有名どころでは
YouTubeの
「両学長のリベラルアーツ大学」
で使われているので気になった方は
チェックしてみて欲しい。
さて、なぜ私はサブスクが高いと思ったのか。
そのあたりから深掘りして、
今ホットなサブスクについて考えてみよう。
第1章 昔は買い切り型が主流だった
●そもそもサブスクって何?
まずは定義から。
サブスクリプションとは、
月額課金制のビジネスである。
●昔はソフトがハードだった
♪その日は朝から夜だった♪
(天才バカボンの歌/嘉門達夫)
みたいなノリだが、
本人いたって真面目である。
スーファミ(スーパーファミコン)にしても、
パソコンソフトにしても、
紙の本にしても、
昔はソフトがモノ(ハード)だった。
正確に言えば、売っているものの本質は
「情報」(ソフト)なのだが、
情報(=データ)を配布する手段として
それらの情報をカートリッジやCD、
DVD、あるいは紙などの「物体」(ハード)
に記録して、結果的にハード的に
販売するしかなかった、というのが
ネット普及前の一昔前の時代
ということである。
よって、その時代はCDなどの実物が
情報販売の主体であった。
しかし、実際それを買った人は
何に金を払ったかというと、
決してあのキラキラした
薄っぺらい円盤そのものに対して
価値を見出したのではない。
その中に収まっている、データにこそ
価値を見出していたはずなのだ
(もちろん、本棚に並べられたCDなどの
背表紙を眺めて悦に入るマニア、
コレクターもいるだろうが)。
だからこそ、昔はよく通っていた
VHSやCD、DVDなどのレンタル屋に
行かなくなって久しい。
時代の流れに取り残され、
そうした業態は減少の一途を辿った。
時計の針は、決して逆戻りはしないのである。
レンタルショップがやろうとしていたことの
本質は、現代のサブスクに
通じるところがある。
CDなどがいらなくなった。
これは、情報を売るために入れておくモノが
必要なくなった典型例である。
●買い切り型はなぜ廃れたか
CDなどの商品を「買い切り型」、
月額課金制を「サブスク」として、
それぞれのメリット、デメリットを
みていこう。
●買い切り型のメリット
・値段が固定されている。
・安い(ように見える。本当に安いのか?)
・モノを所有する喜びを感じられる
(何か時代を感じるね。一部のマニアか、
おっさん趣味ではないか?)
・安心感がある。
(データだけって、突然消え失せそうだし)
・モノなら安心
(紙なんて、燃えまっせ。流されまっせ。
虫に食われまっせ。
そんなに消えるのがイヤなら
石板に文字でも刻んでおきなさい。)
・データだとボタン一発で全消去の恐怖!
(それはちょっとあるかも。
バックアップ取れ。クラウドに保存しろ。)
・上空で核爆発するやつ
(電磁パルス攻撃)を受けたら電子機器全滅。
(やっぱ紙の本だわ。)
(杞憂でしょ?杞憂。
そんなことがないことを祈ります。
もしそんなことがあったら人類社会が
崩壊するだけだから逆に安心しろ。)
(^^;)/安心できるか!!
今や、なんでもシェア、レンタルする
時代になった。
いかにモノを減らしてスリムに暮らすかが
大事、などと言ってミニマリストを
目指す人もいる世の中だ。
●買い切り型のデメリット
・すぐに古くなる。
・データはアップデートされない。
・物理的に壊れる。
・モノが溢れて困る。
(私も、怪しげな(イカがわしい)
DVD、紙の雑誌類は全て処分した。
もう、モノでとっておこうという気は
さらさらない。
まあ、データ化しただけとも言うが。
モノがなくていいというのはある意味
凄い安心感がある。
データの場合、ロックするのも簡単だし。)
(^O^)/モシかしてシモネタですね
・売り手側の利益が限定される。
(アップデート版を新商品として
定期的に発売することで
対処できそうである。)
・売り切りだと収益の波が大きい。
第2章 ネットサブスクの台頭
●昔からあるサブスク
食品、化粧品、トイレットペーパー・・・
消耗品の収益構造は、サブスクに近い。
家賃収入を得ている大家さん、
生命保険会社なんかも、
サブスク的だが昔からある業態だ。
新聞などといった定期刊行誌も、
サブスク的である。
毎日、毎週、毎月欠かさず買ってもらえる。
携帯電話会社などは、サブスク的収益構造の
最たる成功例と言えるのではないか。
●デジタル時代のサブスク
サブスク✖️モノからの脱却(電子化)
=最強のビジネスモデルである気がする。
デジタル時代のサブスクの最大の利点は、
データそのものがサブスクになった、
ということだ。
もちろん、そのデータを受け取るハードは
必要だが、それはスマホだったり
タブレットだったりPCだったりする。
みんなすでに持っている端末に
データを送るだけだから、
データだけでサブスクが出来てしまうのだ!
データをひとつひとつ容量の少ない
色々なハードに入れておかなくても、
手持ちのいくつかの端末に
まとめて格納しておけばいい。
何ならクラウド上に保存しておいてもいい。
モノがまとまるから、
ミニマリストになっても情報社会に
ついていける、という状況も作り出せる。
●サブスクのメリット
・アップデートが簡単!
これはオンラインならでは。
・収益が継続化!
データと化粧品が同等の商品になるかも!?
・モノからの脱却
CD、DVD、ブルーレイを
過去の遺物に追いやった。
紙の本さえも過去の遺物に。
・サブスクの月額課金の方が
月々の負担が軽いとも言える。
・ネットだからこそできる、
無料お試しサービスの充実!
無料で一定範囲までは使い放題とか
無料で一定期間、全機能使い放題!とか
無料の圧倒的集客力!!
・課金でアップグレード!
適切な値段設定が大事。
コース設定(初級、中級、上級)も大事
・貧乏人からも優しく定額をむしり取る
サービス
(^^;)/もっとオブラートに包め!!
まあそうだ、かなり生活に苦しいと
言っている人でも、携帯の月額料金だけは
きっちり払っているというケースは多い。
もはや携帯は、電気ガス水道に並ぶ
ライフラインと化しているのだ。
・飽きたらいつでも辞められる!
これは買い手側から見れば大きなメリット
だが、売り手からするとどうしても
克服すべきデメリットである!!
飽きた!いらん!捨てる!!
となったときでも、そもそもサブスクは
課金と連動してサービスが受けられる
システムだから、課金をやめれば
それでOK!
モノもなければ処分の必要もない。
経営者側とすれば、いかにして
「やめられない、止まらない」サービスを
提供するか!?が勝負である。
「特化する」というのがキーワードだ!
押しも押されもせぬサブスク界の巨人
「NETFLIX」
それすらも、「あまり見ない」という
理由で速攻解約した私。
とかく世の中には色々な人がいるのだ。
人が興味を持つ対象は千差万別。
自分のビジネスをパーソナライズせよ!!
●サブスクのデメリット
・支払い総額が多い印象は拭えない!?
これは冒頭でも私が感じたことである。
しかし!実は考えようによっては
買い切り型もまあまあお金がかかるのだ。
何かの商品を買ったらもうそれを
使うしかない。
バージョンアップしたらまたそれを
別枠で買わなければ、新機能は使えない。
その点、サブスクなら課金し続けている
限り、そのサービスは日々アップグレード
し続ける。
(モノにもよるのかも知れないが
一般論として・・・)
・正直、ネットのサブスクは胡散臭い!
・・・これは言い得て妙というか、
確かにそんなところもある。
何せ、まだサブスク市場は出来たばかりで
発展途上、玉石混交と言われれば
そのとおり。今後の淘汰、サービス拡充を
望むばかりである。
そして、従来からあるサービスの
既得権益受益者はまさに死活問題だから、
自分の受益スタイルが侵害されそうになると
猛反発する。
しかし、時代は進む。
こうした問題は、まだサブスクが
発展途上であるのと、未だにモノで
情報を売る商習慣が定着しているから
起きているだけであって、
いずれはフロッピーディスクが
淘汰されたように、
レコード盤が姿を消したように、
CDなどが忘れ去られるのも
時間の問題なのである。
・買い切りがいいのに!
これは古き昭和、平成の時代に
どっぷり浸かったモノコレクター達の
断末魔である(いちいち断定調)
モノコレクターからすれば、買い切り型の
商品はあまりにも馴染み過ぎているのだ。
断定ついでに、これも断定しておこう。
モノコレクター(旧人類)は、
いずれ滅びるのだ!!
コレクター自体はいるだろうが、
コレクション自体もその本質は情報、
データであるから、あくまでもモノに
こだわる一部の変態さんを除外して、
市井の平凡な民の欲求を満足させる程度
であれば、オンライン配信
データストリーミングサービスで十分だ。
今後、思い出の品ですらも
写真に撮るなりビデオで撮るなりして
データ化して、現物は場所を取って
邪魔だから捨てる、という流れが
加速していくだろう。
いずれ、令和以降の、
生まれながらにしてスマホがある世代の
新人類たちが時代を切り開くだろう!!
彼らはきっとこう言うに違いない。
「買い切り?何それおいしいの?」
第3章 細く長く稼ぐ
●データに価値がある!
これまで見てきたように、
データを詰めただけの商品(レコード盤、
フロッピーディスク、CD、DVD、
ブルーレイディスクなど)は
ただのガラクタに、過去の遺物になることは
火を見るよりも明らかである。
そこで、今後のサブスクの
未来絵図を描いてみよう。
まず、昭和平成の時代から引き続いて、
令和以降も残るモノもあるのかどうか?
消耗品、端末機器はさすがに残るでしょ。
まあ、一定期間はね・・・
しかし、そんな淡い期待さえも打ち砕く
新技術がある!
3Dプリンターの台頭である!!
3Dプリンターは、まさに世界を一変させる
力を秘めているといっても
過言ではないだろう。
インターネットはCD屋を駆逐していったが、
3Dプリンターはスーパーマーケットをも
駆逐するのである!!
(未来の話にも関わらず断定的に
語っているので、そこのところは各々方
文字通り受け止めるか、話半分に
聞き流すかはご自由にどうぞ。)
3Dプリンターってあれでしょ?
マニアの人が精巧なフィギュア作れる的な、
みたいに考えている人は、
もっと未来を見定めて見てほしい!
それは、今の技術ではその程度
なのかも知れない。
しかし将来は、格段に技術力が
進歩することを踏まえて
予測しなければならない。
もし、たいていの食料品が、
3Dプリンターから作られるようになったら?
もし、情報端末機器すらも、各家庭に
備え付けの3Dプリンターで作成できる
未来が訪れるとしたら??
3Dプリンターが自分自身を複製し始めたら、
もはやそれは生物の定義
【生物とは、自己複製する存在である】
にすら当てはまってくる?
色々想像力を膨らませると、
もはや未来はカオスである。
これだから、未来予測はやめられない!!
(^^)/想像するのは自由だし!
3Dプリンター✖️サブスク
=未来の、想像を絶する革命が起きる!!
そんな未来も、もうすぐそこまで
迫ってきているかも知れない!
何とエキサイティングな時代に
生を受けたのだろう、私たちは!!
もう3Dプリンター作ってる会社の
株でも買えばいいと思うよ。
買いたい人は各自でググってね。
投資判断は自己責任でお願いします。
●データが売れる時代
執筆業のススメ
今は、ネットを介して、個人でも
データを売ることができる時代なのだ。
オリジナルデータ(コンテンツ)作成には、
よほどのことをやらなければ
元手はかからない。
少なくとも、返し切れないほどの借金を
背負うことはないだろう。
ただし、ラクではない。
執筆、コンテンツ作成業は可能性は大きいが
茨の道でもある。
とにかく、文章を書いて、書いて、
書きまくれ!!(ただし、稼げる保証なんて
ない、それが自営業者さ・・・)
そしてそれをサブスク化しろ!!
それさえも、AIの発展とともに
淘汰されていくのかも知れないが、
私たちは自分にやれることをやるだけだ。
ジョン・コナーとなれ!!
AIに滅ぼされるまで抵抗を続けろ!!
(ターミネーター好きなもので、つい・・・)
●アフターフォローを売れ!
サブスクとはつまり
アフターフォローサービスのことだとも
言える。
サービスをネットで提供できるからこそ
サブスクがここまで普及したとも
言えるだろう。
アフターサービスの究極の目的は、
リピーターの獲得である。
●一発屋からの脱却!イチローを目指せ!!
一発屋の収入は単発だ。
対して、サブスクの収入は
大家さんの家賃収入みたいなものだ。
安定収益が見込める。
良質なコンテンツで
多くの人に価値提供ができる。
野球のイメージで言えば、
いつも空振り三振で、たまにでかい
ホームランを飛ばすような打者を
一発屋とすると(一発でもホームランが
打てればそれはそれですごいのだが)
イチロー選手のようにヒットを量産し、
長期にわたって安定的に継続する、
といったところだろうか。
●サブスクの買い手と売り手
・買い手
サブスクは高い、という印象こそ
過去の遺物である!
これからはサブスクの時代だと認識せよ。
モノを所有する時代から、モノを所有しない
時代へとシフトチェンジ。
モノを買うな、データに投資せよ!!
ミニマリストを目指せ。
・売り手
商売の原則は、集客、ファン化、リピート。
サブスクはリピートが強い!!
より良い商品を、より多くの人に、
より長きにわたって安定的に提供し続ける
ことができる人が成功する。
買い手から売り手に回れ!!
サブスクを味方につけろ!
サブスクは良質な価値提供だ。
これは商売の原則に基づいている。
だから稼げる!!
【編集後記】
前回の投稿から3週間以上が
過ぎ去ってしまった。
決して病に伏せっていたとかいう話ではない。
ただただ単に、筆が進まなかっただけだ。
その間もちょこちょこ執筆を続けていたし、
実際こうして投稿文を書き上げてみると
考えが整理されて気分がいい。
ただ、いかんせんこれがまだ自分の収益の
柱でもないし、そもそも収益など
一切生んでいない。
執筆を生業にするとは、
そう生易しいものではない。
まあ、凡人なのだから
継続できないのがデフォルトさ。
そんなことは織り込み済みで動かないと
どうにもならんことよ。
せいぜい、最初に宣言した
毎週投稿という最低限の目標だけでも、
コツコツクリアしていけば上々ではないか、
ということで気の向いた時に
お付き合いいただければ幸いである。
210731初稿
210816清書、最終校正