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人を手段にするのではなく、人を大切にする経営・経済・社会を創る

尊敬する影山知明さんと久しぶりにお会いし、改めて、僕は「人を手段にするのではなく、人を大切にする経営・経済・社会を創りたいのだ」という想いを再確認しました。

世の中では、資本主義は終焉するとか、新しい資本主義とか、人的資本経営とか、パーパス経営とか、ティール組織とか、web3とか、色々新しい概念が生まれていて、それはそれで素晴らしいことなのだけど、結局のところ、人を手段にするのか、人を大切にするのか、こそが大事なのだと思います。

僕は別に資本主義が嫌いではなく、世界中からリソースを集めることができる優れた制度だと思っていて、要は人を手段にする資本主義が良くないのであって、人を大切にする資本主義であればいい。

逆に素晴らしいビジョンと情熱をもってNPOや社会起業を立ち上げたとしても、目的達成のためにそこで働く人たちが手段になってしまっているケースもたくさんあります。

ただ資本主義に問題があるのも事実で、資本主義においてはどうしても「より速くより多くのお金を稼ぐ」圧力がかかり、それゆえに人が手段になってしまいがちだという構造的な問題があるので、そこを解決しながら、同時に資本主義の良い面も活かしていけばいい。

そう、問題はこの「時間の圧力とお金の圧力」にある。

人は本来、ほぼ全ての人が本当は優しくて人を大切にしたいのだけど、締切が迫っていたり、数字に追われていたり、お金の不安が強くなったりすると、容易に人を手段化してしまう。

でも実は、長期的に見れば、人を手段化するよりも、人を大切にした方が、より多くの価値を生み出し、より多くの売上や利益を生み出し、株主を含めたステイクホルダーにもより多くを還元できるのです。

という経済システムの議論だけでなく、もっと大事なのは、僕たち一人ひとりがどう生きるか

会社組織の中では自分本来を生きられない、魂の声に従って会社を辞めて自分がやりたいことをやっていこう、という自己啓発セミナーも良いのだけど、実際にはそうやって会社を飛び出した人の多くが、生きていくために、会社員時代よりも自分が手段として使われてしまう生き方をしてしまっている、という現実があります。

なぜなら、会社員時代はある程度保障されていたお金が、独立すると一気に不安定になり、上述の「時間の圧力とお金の圧力」に晒されてしまうから。

自分が手段になってしまうのが嫌で、独立企業したのに、いつの間にか社員を手段として扱ってしまっていた、というのはよくある話です。(僕ですね)

だとすると、安易に会社を飛び出すよりも、会社組織の中で「人を手段にせず人を大切にする働き方」を実践していく方が、より豊かに幸せに生きることができ、そしてそうやって「人を手段にせず人を大切にする」力を培うことで、独立しても会社に残っても関係なく、幸せに生きることができるようになると思います。

p.s.
いよいよ2/4(土)は、葦木啓夏の20周年祝賀ライブ「天空祭」です。
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オンラインの方は、当日タイミングが合わなくても後日アーカイブも視聴できますので、是非!

葦木啓夏20周年祝賀ライブ「天空祭」
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