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精進料理に目覚める3歩前 #77 ハルノカゼニカンゼンニカンカンスルカン
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拝めた桜はここまでである
あと一歩 あと1日 あと半日で咲き始めるであろう桜をアツく愛でた結果 ワタクシのカラダに湧き出てきたのは養生の教科書に載っていないものであった為 今なおカラダは絶賛混乱中なのである
芽吹きの春は発陳の季節であるので古いものを発散して天地の間に万物が生じる
(陳の意味は"古い"なんだとか)
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冬の名残の道草を喰らいながらも春の芽吹きを摂り入れるべくウハウハ春をお迎えしていたつもりである
冬に閉じ籠っていた思いは春に緩めて志を生じさせてくれる
はずだったのである
押さえ込まずのびのび生きていればやる氣的なものが春には自然と湧き出てくる仕組みになっているはずなのである
が
どうやらワタクシ暖冬に浮かれ過ぎて冬のリズムが乱れていたようである
腰のギシギシ感に慌てて冬の補腎ブラック養生を強化した頃にはどうやら暦はもう春へと移動していて
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黒豆納豆とキクラゲさんを朝ごはんのお粥のベストパートナーに認定した頃には桜の蕾はだいぶでっぷりしていた
それでも養生さんとは素晴らしいもので春という季節のワタクシにべったり付きっきりで この日本において北か南に逃亡する以外に離れる事なんぞ不可能であると思い込んでいた花粉症さんは 何故だか今年の春は生駒の山の上でしか復縁を迫って来なかったのである
何故に生駒の山で?と不思議に思っていたのであるが感謝をお伝えに伺った水神さんの写真上部に残っているのは大量のくしゃみと鼻水を引き起こしてくれたお存在さんであろう
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今年唯一の花粉スポットである
これまでテッシュの箱を抱えずに本州の春を終えるなんぞワタクシの生涯にはあり得ないとして来たのに 生駒の山さえ通り過ぎれば花粉の存在すら容易に忘れる事が出来る道が用意されているなんて人生全く未知である
養生にお世話になっているものの 真面目とかルールとかしなければならないとかそんなものとは無縁の生粋のナマケモノのワタクシであるから 当然アトピーさんにバレなければと小麦粉や乳製品を使ったご当地グルメにこっそり手を伸ばしている
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ソースをかけてお出汁にドボンスタイル
こっそりする事すら忘れたワタクシは昨年は魅せられた幾つかの小説に登場する洋菓子を追いかけて堂々と京の都を駆け巡っている
それでも とりあえず今年は花粉症さんと距離を保てたようである
その調子に乗ってみた結果がこの春に出てきたものであろう
発陳 芽吹の春養生である
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨を経て これを描いている現在はもう夏を迎える前の土用期間である
発陳の末出てきたのが志ではなく 何故だかここ何年も出ることのなかった熱だったから驚きだったのである
タイリョクがあるなら熱を出して邪と闘う事が出来るらしいのだが タイリョクゲージがいつだって赤や黄色に点滅しているワタクシは外からやってきた邪に対してガツンと熱なんぞ出す力もなく ただひたすら微熱ぽい状態をだらだらと続けて立ち向かうような立ち向っていないような感じを貫いて来たので 数年ぶりに熱らしきものがひょっこり出て来た時にはもうすっかりあたふたである
桜が満開に咲き誇っているであろう窓の向こう側を観るべく布団から出ることさえ叶わず ひたすら冷凍庫さんに頭を下げてボンボン発熱を続ける頭を冷やしてくれる氷を求め続ける
火のエネルギー
陽のエネルギー
靈のエネルギー
今年必要な【ヒ】のエネルギーを大地から直接頂くべく訪れた温泉県で地獄を堪能していたのであるが まさかこの冷え冷えの體が熱に覆われることになるとは 大地の奥底から湧き出ずる地獄の威力恐るべしである
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江戸時代の養生本 大ベストセラー作家である貝原益軒大先生もどうやら地獄情報に辿りついていたようである
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熱をもって邪と戦えるくらい體力がついたなどと捉えられるはずであるが何てったって久しぶり過ぎる発熱にあたふた中のワタクシにそんな余裕なんぞもちろん無い
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カンポウではビョウキは【正氣】が【邪氣】に負けた結果起こるとされているらしい
じゃあいつどのタイミングで【正氣】が【邪氣】に負けてしまうのかである
その前に【正氣】とはであるがざっくり【生命力すべて】である
カゼを迎え入れるパターン①
邪氣がパワーアップし過ぎて正氣を陵駕しちゃうパターン
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この場合【正氣】があるので【邪氣】と戦うチカラももちろんあるので どうやら比較的短い期間で邪を追い出す事が出来る場合が多いらしい
カゼを迎え入れるパターン②
正氣が弱ってしまった結果そんなにパワーアップもしていないはずの邪氣がすんなり入って来れちゃったパターン
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どうやらこちらのパターンは拗らせ系であるらしい
兎にも角にも邪を追い出すエネルギー【正氣】が足りないのだから先ずは正氣を補うところからスタートである
1週間経っても2週間経ってもどうにも熱っぽいし喉にもエヘン虫が棲みついているし 頭は何とも重くてふらふらするワタクシのカラダはどうやらパターン①で行けそうだと【邪】に戦いを挑んでみたものの【正氣】が不足してパターン②に切り替えざるを得ない不測の状態に陥って居る事であろう
フセイキョジャ大作戦
開始である
【扶正袪邪】
【扶】(ふ)の意味は助ける
カンポウ的四字熟語の読み方はどうやら重要ポイントが先に書かれているらしいので
【扶正袪邪】は
健康管理する時にはとりあえず
1、先ずは【正氣】を助けましょう
2、そしてその次に【邪氣】を取り除きましょう
この順番になるらしい
しかしながらまだまだ手強い1番厄介なパターンがあるらしい③
正氣も弱っているし邪氣もパワーアップしてしまったパターン
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こうなったら邪を取り除きながら正氣を補う同時進行作戦である
症状を取りながらひたすら寝て治すべしとなるらしい
熱が出せる程に體力を授けてくれている高麗人参さんには腎精が弱いであろうワタクシの人生のお供として棺桶まで離れることなく側にいて欲しい
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久しぶりの発熱に驚いた脾胃はヒイヒイ悲鳴をあげて食欲を封印する
3、4日封印された食欲は封印を解いてみたところで脾胃に食への欲があったことすら忘れているご様子である
愛してやまない白米にさえちっとも興味を示してくれない
熱と共に體力をごっそり奪って行ったのはもちろん氣虚さんである
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起き上がるチカラも代謝も消化もワタクシのカラダからごっそり奪い取って行ったらしい
そりゃ消化するチカラも無ければ腹も動こうとはしないであろう
そんな腹が唯一受け入れてもいいと許可してくれたのがイチゴである
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氣虚さん水滞さんと戦ってくれる涼性食材のイチゴさん
喉を潤し熱を冷ましてくれるうえに胃腸の働きも良くしてくれるらしい
ワタクシのへっぽこボディに於いて喉は割と丈夫である
その丈夫な喉が痛くなる頃にはもうカラダはカゼを引く準備をほぼ完璧に整えている
イチゴさんは完璧にカゼを迎え入れたワタクシの喉に癒しを与えて胃腸まで元氣づけてくれる心強い味方であってくれたらしい
唯一の栄養源となってくれていたイチゴさんに助けて頂いて何とか今に至るもワタクシの體力ではカラダから邪を追い出し切るにはまだまだ時間がかかるであろう
得意のぼんやり微熱をひたすら保つカラダに迎え入れる食材を少し涼性に傾けてカラダの余分な熱を取ってくれるものを少し増やす食事から始めよう
久しぶりの熱っぽさはワタクシの冷え冷えボディではなかなかお目にかかることのない色をもたらしている
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いつも冷え冷えのワタクシのカラダには透明や白が多く出現する
花粉症時期の透明の鼻水はワタクシのカラダが春になったけれどもまだまだ冷えていて温める養生が必要であることを教えてくれる
対して
熱こもりサインは黄色や赤をもってカラダに余分な熱がある事を教えてくれている
赤ら顔 赤くて化膿したニキビ 黄色い鼻水 黄色い痰 黄色い尿
カラダの放つ悪臭も熱こもりサインであるが どうにもワタクシの臭いセンサーは現在カゼさんによって妨害されているようである
口臭 汗臭 足臭 便臭 体臭
これらの熱こもりサインがワタクシの鼻に届いてこないのを良しとしてワタクシは悪臭を振り撒いている可能性は大いにあるだろう
のびのび計画がすっかり狂った春養生であるが 春の養生ポイントを強制的に経験させてくれるなんて養生の神さまはなんともスパルタ教育がお好きなようである
五行配当表 【木】春の養生から見直してみる
全てが生まれスタートする春は東から風が吹いて肝が乱れやすいらしい
木は大地に根をはってグイグイとのびやかに天へ向かって生長していく この自然の法則に逆らうと肝を傷つけて夏に冷えの病になりやすくなるんだとか
春にトラブルを起こしやすい肝のお仕事をワタクシはすっかりうっかりまるまるひとつ忘れていたらしい
大抵キキョさんとケッキョさんがワタクシのへっぽこボディを独占しているため 働き方改革をひたすら要求して来たのは肝の蔵血 ケツのストックの部分ばかりで 氣の巡りを担当してくれている肝の疏泄をすっかり忘れていたのである
故に氣の滞りを担当しているキタイさんの登場回数が殆ど無いのはまあ当然のことであろう
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カゼらしきものにリズムを乱して貰ったお陰ですっかり忘れていた肝の疏泄を思い出したのでそのお仕事内容を少しばかり思い出して養生していこう
肝の疏泄とはであるが【疏】も【泄】もどちらも漢字の意味が分かるようで分からない
何となくなんか流れているっぽい
くらいの感覚である
【疏】通る、通す、通じる
【泄】押し出す
全身の氣が止まらぬようにリズムを管理しながら氣の循環や運搬をしてくれて 更に精神安定までしてくれるのがどうやら疏泄であるらしい
カラダの臓腑や器官や経絡などなど全ての體の活動は氣が巡ってくれているからこそ出来ていると考えるカンポウである
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肝将軍が全身の氣の流れを指揮して調整してくれているからこそ ニンゲンは全身のリズムが管理されて氣も血も水も全身にスイスイ行き渡り 食欲 睡眠欲 排便 月経などが規則的に維持できているようである
じゃあこの肝将軍のコントロールがへっぽこになってしまったら?
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情緒が不安定になりウツウツ イライラしやすくなってしまうらしい
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久しぶりのカゼにすっかりリズムの狂ったワタクシのカラダは朝が来ても腹は減らず どうにも酸っぱいものが欲しいし
ヒヨワで黄色寄りなはずのお肌が何故だかブルベさんですかと思う程に普段は違和感しか示さないシルバーをしっくりとその青白い肌に馴染ませている
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五行配当表の五色は食べ物の色だったり方位のイメージカラーだったり色々当てはまるらしいのだが冬の腎と老化ブラックの時にちらりと触れたように五臓の不調時の肌色だったりもするんだとか
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どうにもいつもしっくりくるゴールドがワタクシの肌色を好まず シルバーがしっくり収まっているのでこうなったら肝の暴走中は奇跡のブルベ期間としてシルバーライフを満喫してみようではないか
ここまで違和感を感じて漸くなんだかイライラしていないかと肝に尋ねてみたところ カンカンに疳の虫を発動させる準備をしていたので 慌てて肝を落ち着かせる養生と氣滞さん用の香りグリーン 香味野菜を食事に取り入れる
のびのび生きるはずの春に収斂作用のある酸味を肝が過度に求めている事を考えると どうにも方向性が逆なのである
五味【酸味】【苦味】【甘味】【辛味】【鹹味】のうち引き締めの酸味は多汗、寝汗、頻尿、下痢、不正出血あたりに働きかけてくれるらしい
緩めて緩めて出てくるものを迎え入れる春のカラダを必要以上に締め上げてしまったら出るものも出られなくなる
適量の酸味を越える勿れ
因みに1日をシャキッと始めさせてくれる朝に酸味を摂るのが養生的ゴールデンサワータイムであるらしい
肝将軍は見事に春のカゼに惑わされてすっかり方向性を見失っているようである
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冬の間に溜め込んだ老廃物を春に容易に発散するルートがどうやら【陽位】で その容易な陽位が【上半身】と【外側】であるらしい
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寒暖差の激しい春の油断の隙間へピューっと吹き込まれた風はちゃっかりお供に【邪】を従えているのである
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風と邪が共に容易に入り込んだカラダの陽位はスプリングトラブルフェスティバルを開催するしかないのである
カゼに頭痛にくしゃみ、鼻水、花粉症、皮膚の痒みにニキビまで担ぎ出してくれるのである
しかも風は目に見えないから突然強く吹いてみたり穏やかになってみたりと とにかく目紛しく変化し続ける
そんな風にフーフーと邪を送り込まれたカラダ側に巻き起こる症状も当然めまぐるしく変化をし続けるのである
何だか急に調子が……なんて状態をあっという間に作り出して仕舞うのがフウジャなのであろう
この春の時期のめまいグールグルも眠れぬ夜もイライラも目の充血も血圧急上昇だって春の肝将軍の指揮の乱れによるものだったりするらしい
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期待に胸を膨らませるはずの春はいつの間にか氣滞さんに肺を苦しませる春に取って代わられていたのである
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香りグリーン野菜と酸味をカラダが欲して居る事でどうやら肝将軍による指揮が迷子になってあっぷあっぷ状態に陥っていることに氣づいたワタクシである
春は解毒排毒デトックスに自律神経のバランスに
大忙しの肝の負担が膨れ上がっていることをすっかり忘れて 冬を延長したような氣分で閑閑なる日々を過ごしていたら見事に肝将軍がカンカンになって侃々になっている
肝将軍の負担を少しでも和らげて行ける食材を選んでいこう
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山菜のアクやエグみはどうやら冬の間に不足した栄養素を補ってくれて 春に昂る肝氣をまあまあまあと宥めて調整してくれるらしい
花粉症に抗ヒスタミン作用のあるらしい甜茶が
昂る肝に解毒やイライラ便秘解消にハブ茶(ケツメイシ)が良い仕事をしてくれるらしい
肝将軍が迷走しているため 茶でパンパンの旅行鞄に隙間をこじ開けてハブ茶をお供にお迎えしてみようと企んでいたところ倉敷に何とも素敵なオーラを放っている漢方薬局を発見して外からチラリと覗いて見たところ やはり魅力的な商品が並んでいる
木火土金水それぞれに向けてご用意してくださっているブレンド茶にデレデレしながら原材料にハブ茶の入っている“りせっと”をお迎えする
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【土】となっているがワタクシのカラダへ肝木メインでお働きをお願いしよう
なんてったって肝将軍の不調がはっきりワタクシの目にどんよりと発揮されているのである
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カゼの残党による匂いブロックによってお味も香りもワタクシの鼻へは辿り着けぬようである
【ハブ茶】は涼性で甘味と苦味のお働きをしてくれるお茶で肝の熱を取ってくれたり 腸を潤してくれたりもするらしい 目のかすみや目の使いすぎや目の充血や疲れをも癒してくれるらしい
春の解毒に肝の乱れに日中のイライラに便秘に大活躍である
have a nice ハブチャspring
肝将軍の疏泄のコントロール不良を語って来たのであるが 肝の血の方は年がら年中ケッキョさんに奪われている
1週間もカゼらしきものに食欲を奪われていたワタクシのカラダは食物からのみ補うことのできる血の補充を唯一口にすることが出来るイチゴさんのもつ必殺技に頼るしかない
サンカンカイン
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酸味と甘味が陰液に変化してくれる魔法を使って血を補おうと試みる
潤いさえ出来上がればあとは氣が働きかけてくれる予定である
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働けるだけの氣がワタクシの體の中にある事を祈ろう
時間軸があちこち自由行動しているが 先日鞆の浦で肝の血を補ってくれて疲労回復も得意としてくれている食材に出逢えたので喜んでお迎えする
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ちょうど春の土用期間である
立夏まえの18日間の春の土用期間におすすめの食べ物はイの付く食べ物と白いものであるらしい
イワシ イチジク イチゴ イカ
シラス 豆腐 豆乳
どうやらいちごもイカも摂取するにぴったりの時期である
無性に豆乳をカラダに投入したかったのも 肺が潤いホワイト食材である豆乳から潤いを貰いたかったからであるらしい
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再び病床タイムへ戻ろう
久しぶりの熱らしき症状に纏われながらガンガンなる頭痛に睡眠を妨害されて呼吸を痰と喉の痛みに妨害されていたワタクシはこれっぽっちも夢の世界へ辿り着けそうにない
起き上がる事もできず眠らせて貰えないのであればあーあーうーうー唸る以外にやる事がない
朦朧とした頭でひたすらハフハフしながら薬屋のひとりごとの小説を読み進める
ああ
素晴らしき生薬
小説を読み進めながら 猫猫の生薬愛を見習って補中益氣湯以外に漢方薬を使う機会がない脾弱なワタクシに未経験の漢方薬を手にする機会をこの久しぶりのカゼに頂けたとして この春の風邪が連れてきた不調と向き合う好機とする
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補中益氣湯はすぐにヒイヒイ悲鳴をあげる脾胃の御守りとして常備しておく
10年ぶりくらいにやって来た咳に麦門冬湯をお迎えしてみたが どうやらこの小さく虚弱なカラダに1回分の処方量が多すぎるのか動悸ポクポク胃袋ぐるぐる状態である
麦門冬湯は咳を鎮めると同時にどうやら見事な副作用体験を与えてくれたようである
今回のカゼが喉の違和感から寒氣へ そこから熱へ咳へと移動しているのであるが
喉の違和感に板藍根を送り込んだが間に合わず
温泉に浸かろうともサウナに入ろうともちっともカラダを温めてくれない寒氣にガクガクブルブルしながら體力のないワタクシのカラダに葛根湯はお迎え出来ず真っ向から熱をお迎えして 残った咳に麦門冬湯で少しばかり抗っている今である
カゼは充分に拗れてしまっているはずなのでここから先は柴胡桂枝湯に後処理をお任せするのが良さそうである
とはいえやはり薬効の著しい生薬よりも食薬、食材にてカラダをコントロールして行きたい
生薬とは薬効の著しい病を治療する為のもの
食薬とは食材と生薬どちらにも使用できるもの(山芋や生姜やシナモンなど)
久しぶりの発熱に涼性のイチゴさんで喉を潤し熱を冷まして空咳や喉の痛みと闘い 胃腸を励まして貰ったのは先ほどから記している通りであるが
普段は滅多に食す事のないバナナにもその甘味にエネルギーを貰いカラダの熱を冷ますお手伝いを依頼する
なんだか無性にサンドイッチが食べたい氣がする時には大抵カラダが余計な熱を持っていて 無意識のうちに小麦にトマトにレタスに 熱を冷まして貰おうとカラダが指令しているのであろう
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グルテンフリーのサンドイッチ
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旬は夏であるが この熱っぽいカラダが助けを依頼したがるのがトマトである
酸味と甘味を持ち合わせていてカラダの熱を冷ましてくれる涼性のトマトさんは 熱による口の渇きを止めて胃腸の働きを高めて消化のサポートまでしてくれるらしい
春養生食材を確認しよう
芽吹の春には生長の早いもやしやニラや雑穀がどうやら力を与えてくれるらしい
旬の季節の甘味はエネルギーを授けてくれる
春にキャベツやタケノコが無性に食べたくなるのもどうやらカラダの欲求としては正しいようである
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キキョさんともキタイさんとも戦ってくれるキャベツは食欲までもサポートしてくれるらしい
もちろん春に乱れがちな肝将軍の強い味方である
筍は熱を冷まして咳や痰と戦ってくれるらしい
ワタクシの春が熱に覆われていなければ例年通りずるずると冬の冷えを引きずったまま立夏を迎え
筍の持つ寒性を氣にしながらちまちまと大好物であるタケノコを口にすることしかできなかったはずであるが 今年は運良く余分な熱がカラダを占拠してくれているお陰でタケノコを少しばかり欲張って食しても大丈夫そうである
とはいえ肝将軍の疏泄指揮によるカラダのリズムが調わなければまともに腹も減らない訳である
先日訪れた鞆の浦にて
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街の至る所で見かける保命酒の文字
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どうやら江戸時代から続く日本古来の薬味酒があるらしい
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十六種類の生薬を酒精に浸して成分をじっくりと抽出して作られているんだとか
氣になるお味の方はであるが 久しぶりのカゼさんに香りブロックを喰らっているワタクシの鼻まで生薬のあの何とも言えぬ心地よい香りが届かないので何とも言えないのであるが 子どもの頃に飲んだシロップのカゼ薬のような感じがあるような無いような感じであるが みりんのアルコール臭よりもガッツリ届く甘みが印象的である
生薬の味が美味しく感じられるワタクシのカラダはどうやら保命酒が必要なのであろう
1番小さなボトルでおおよそ10日分
保命酒を10日間飲み続けたら少しは調子が良くなってくれる事を期待してみる
保命酒を作る際の味醂粕も甘味のおやつにお迎えしよう
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肝将軍が疏泄を再びコントロール出来るようになる頃には現在進行形で夢中になっている酸味と少し距離を置けるようになるはずである
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キタイさんと戦ってくれる柑橘とトマトの酸味が欲しい今はまだ肝将軍が回復するのをのんびり待つ必要があるらしい
ワタクシの貧弱な脾胃に消化の出来ない肉を抜いて貰ったオムライスはドロドロ血の瘀血さんに卵はケッキョさんに立ち向かってくれるはずである
酸味と甘味を纏ったエビはサンカンカインによって陰液サポートをしながら海老がカゼによってごっそり奪い取られた氣を補ってくれることを期待しよう
そろそろとピンク色を卒業しつつある春をもう少し堪能させて貰おう
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ハル咲キ芽吹ク
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