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精進料理に目覚める3歩前 #39

サンキューな回である。



ちゃっかりしているワタクシは
ここ数日
アトピーさんが大人しいのをいいことに
右手氏を誘惑して掃除に連れ出す。

以前隣のおばちゃんから貰ってきた
手にやさしいと書かれている
EM洗剤を雑巾にちょろっと垂らして

右手氏と一緒に登ったり潜ったりしながら
家の中をあちらへこちらへ移動する。


その様子をアトピーさんは見逃さない。

大好きな雑巾と洗剤があって楽しそうだからと
秋になったとてちっとも飽きずに飛び出してきた。


さて。
このnoteはワタクシがアトピーさんと体調不良さんから逃げ回るために
食事を精進料理の方向に進めていくものである。

あくまでも途中。

なので。
まだお肉も食べたいし
お腹を壊す原因のニンニクも食べたい
小麦粉使って揚げ物も食べたい。。

などなど。
数々の誘惑に立ち向かいながら
進んでいるような進んでいないような状況を記している。


師匠から
”羊羹は独り占めせずにおすそ分けしなさい”


見事にワタクシの言動お見通しなコメントが
つけられていたので

せんべい布団からもぞもぞと這い出して
羊羹を抱えておじぃとおばぁに会いに行く。



おじぃとおばぁの家についたワタクシは
庭や食卓を見てはたと気づく。


ワタクシがまだまだ夏の音を追いかけている間に
ぐんぐん秋は進んでいるようだ。と。

食卓にはしっとりと蒸された小さな紅芋が置かれている。

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”この大きさが食べやすいさー。あんたも食べなさい”
とおばぁは大絶賛でカメカメである。

さて。
久しぶりに会ったおばぁの口は閉じることを知らない。



”今年も眠り薬のあれ、あれ、あの花が咲いたから
昨日酢で漬けてみたさー。あのーあれよ、あれ、あれだってば”


あれはこれである。

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”ほら。これ。綺麗だからあんたこれ撮りなさい”
と。

撮ったついでにちゃっかりと皿に取り出してパクリと口に入れる。
シャキシャキのこの花はクセが無い。
一度口にしたらなかなかその手が止まらない。

ワカメがあれば酢の物に最高である。

美味しさのあまりホイホイ口に放り込んでいたが
眠り薬、薬草であることは
この時スコンとワタクシの頭の中から抜け落ちている。


腹いっぱいになったワタクシが
庭に出てみると
今日もつぼみが開いている。

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おばぁのあれ、あれ、あの眠り薬の正体は
クヮンソウである。

その隣にはサントウ菜らしきものとからし菜
葉野菜が伸び伸びと生えることが出来るということは
暑さでへなへなに萎れることもないくらい
秋になってきているということである。

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ああ。
食欲の秋である。

おじぃとおばぁの畑から
新鮮な野菜を引っこ抜いて

”おじぃがあんたのために作ったさー”

という
クバの葉っぱを乾燥させたうちわまでお土産に貰って
帰宅する。

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このうちわ
軽いが思いのほか丈夫で送り出される風は強い。


おじぃとおばぁのカメカメ攻撃を受けて
腹がポコポコと膨らんでいるにも関わらず
貰ってきた野菜はシャキシャキなうちに腹におさめたい。

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クヮンソウサントウ菜カンダバーからし菜

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からし菜はチャーハンに
クヮンソウはラッキョウをつけてあった酢で揉んで
からし菜チャーハンに載せる。

それにしてもからし菜だと思って引っこ抜いた葉は
ちっとも辛くない。
大根の葉の間違いであったのだろうか。
まあ。腹が膨れれば一緒である。

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サントウ菜カンダバー紅芋は味噌汁。

これだけ食して
このnoteを書き始めたのだが
何故だか瞼が重たい。

夜行性のワタクシである。
20:00は普段なら活動開始時間であるが

いよいよ瞼がこの1日に終わりを告げようとしている。

夢の世界へ一歩踏み出そうとした瞬間
ワタクシはそこでやっと気づく。

ああ、
昼間ほいほい口に入れたクヮンソウ
本当に眠り薬であったのだ。

夢の世界へ向かう道中で決意を固める。

次からは。。。
クヮンソウを一気に食わんぞ。



夢の世界から帰ってきたのは
見事に翌日である。

noteを散歩していた時に拝見したmomotanさんの
フライパンで焼くケーキに憧れを抱いてやまないワタクシは
ミキサーも秤もないこの台所で無謀な戦いを始める。


米粉を引っ張り出して
ぐるぐると泡立てた卵は1時間たっても頭角を現す気配がない。

もちろん出来上がった生地を流し込む
ちょうどいいサイズのフライパンもあるはずがない。

ぺたんこに伸びた生地を焼き上げる。

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うむ。
このトンチンカンなワタクシにも分かりやすい
細やかな手順まで説明してくれてある素敵なレシピなので

このワタクシのあやふやな分量でも美味しく焼きあがる。

三大欲求
食欲
睡眠欲
スイーツ欲


このスイーツ欲を持て余していたワタクシである。

momotanさんに感謝しかない。
次回は写真で横に添えてある長命草を入れて焼いてみよう。



そういえば。
庭に生えてきたパパイヤの葉がめきめきと大きくなってきている。
どうやらこのパパイヤの葉は食せるようである。

しかも何だか体調を整えてくれそうな雰囲気である。

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取り敢えず3枚ほど収穫。

一度傷つけられたパパイヤから出る白い血が
我々肌の弱い生物に触れたら一溜まりもない。

触れた部位は見事に痒みに憑りつかれる。

あー。
かいーかいー。

カイカイが開会されたらもうお祭り騒ぎである。


今回も葉だからといって油断してはならぬ。
お祭り騒ぎは自粛したい。
一応加熱して食そう。

先ずは得意の味噌汁である。

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長命草の間に浮かぶ濃い緑がパパイヤの葉であるが

これが

猛烈に



苦い


ゴーヤーよりンジャナより
苦い。

何てったって味噌汁の味噌の味が分からなくなるまで
苦くしてしまうのだかから
ゴーヤーやンジャナなんて比ではない。

これは。
安心して口にできるようになるまで長期戦覚悟な食材である。


最後に今回もおにぎりである。
今までそのまま胃袋に直通だったおにぎりを
まじまじと眺める機会はなかったが
写真を経由するとどうやらひねくれている。

ラップ越しにもどうやら握るワタクシの
ひねくれた根性が伝わってしまうのか。

oh,yeah.

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オニオンフライにマジックソルトペッパーを
フリフリしたおにぎりである。


さて。
今回はこれでおしまい。

まだまだ食欲の秋である。
それではまた次回。



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