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miro活用で広がる家庭学習の可能性と授業でのシンプルな活用を考えた

勤務校では家庭学習強化週間を年3回実施しています。去年までは各学年で1回、家庭学習ノートを提出してもらい、学年の家庭学習の実態を把握し、担任以外の先生にも家庭学習を見てもらうために行っていました。実態をもとにお便りを書いたりすることで、子どもたちも喜んでいました。

1.miroの活用と効果

今年は、miroを活用して各学年に1枚、家庭学習ノートを貼り付けてもらうことにしました。

下の学年はmiroの使い方や写真のドラッグアンドドロップの練習も兼ねています。miroを活用することで、これまで時間に追われていた点検が隙間時間にできるようになり、学年間の取組の違いや良さにも気づけます。全校で家庭学習ノートを共有できるので、子どもたち自身も他学年のノートが見られるようになりました。各担任や他の先生も閲覧可能で、授業中の職員室で家庭学習の話題になるのも良いことだと感じています。教頭先生もコメントを入れてくれるので、子どもたちにとっても特別な交流の機会になっています。廊下ですれ違った子どもたちに「ノートのあの学習いいね」と具体的に話せるのも素敵です。

キーワード: miro、家庭学習ノート、共有、交流

2.家庭学習の気づきと成長

家庭学習の様子を見て感じたこととして、低学年からの成長ややんちゃな子のしっかりした勉強の仕方に驚いたり、転入生の学習の仕方に興味を引かれたりしました。また、姉妹で教え合う様子や、理科で学習した内容をさらに深める様子が見られ、これから取り組むと良い学習方法も考えることができました。とにかく気づきの多いボードでした。

キーワード: 気づき、成長、学習方法、交流


3.miroの授業活用例

miroの授業活用は難しくありません。家庭学習の写真を載せたり、図工の作品をアップしてコメントし合ったり、生活科のワークシートを時系列に並べたりといった単純な活動でも十分に効果的です。作品のポートフォリオやふり返りの変容を見取る活動にも活用できます。

miroを使うことで情報を蓄積し、価値や新たな気づきを得られるツールとして活用できると考えています。職員室のスキャナでスキャンした画像もストレスなくmiroボードにアップできます。写真をアップするだけなら簡単なので、難しさを感じることもありません。クラウドに保存されるため評価もしやすいです。

miroを使うことのようなメリットが2つあります。
(1)リアルタイムでの共同作業
(2)資料や情報の一元管理

まず、リアルタイムでの共同作業が可能です。複数の教師が同時にアクセスし、コメントやフィードバックを即座に行えます。これにより、迅速な対応や改善が可能となり、教師間の連携も強化されます。次に、資料や情報の一元管理ができるため、探しやすく、整理もしやすくなります。過去の資料や学習記録を簡単に振り返ることができるため、担任の負担が軽減されます。

4.miroの導入と活用

勤務校ではmiroのEducationプランに入っており、教職員全員と2年生以上の全児童のGoogleアカウントをmiroと連携させています。無料で高度なmiroの機能を導入でき、アテンション機能やタイマー、投票、音楽など様々な機能を活用できます。ボードは無制限に増やせますが、チームの人数制限は申請ですぐに増やしてもらえます。

https://help.miro.com/hc/ja/articles/360017730473-Education-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3

いろいろなアプリがありますが、教員の仕事は異動がつきものなので、miroのように異動先でも使えるものが良いと感じます。家庭学習交流も負担感なく、効果的な取り組みなので、先生方と相談しながら持続的に行いたいと思っています。

キーワード リアルタイム、共同作業、情報蓄積(ポートフォリオ)、情報管理、新たな気づき、評価


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