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【公民連携推進議員宣言】

表題の通り、木下斉さんと、公民連携推進のために面白い取組をスタートしています。

「稼ぐまちの実現に向けた、公民連携議員宣言」をする議員を増やそう!という運動

いたってシンプルで、後述する参加要件を満たして、noteに記事をアップ!
さらに議員活動のなかでは、LDL(議員版)で横連携で実践していこう!というもの。現職も、これから議員になる方も大歓迎です。

詳しい参加要件や背景は、木下斉さんのnoteに詳しく載っていますので、ぜひご参考に!
すでに議員の方は、実践型の研究所LDLでお待ちしております。

どうして公民連携が必要なの?

さて、なぜ私がこの運動にjoinしているかという理由を書きます。

少子高齢化の課題が、市全体に急激に現れるのはこれからです。

行政運営においては、通常、制作課題が検出されてから、①課題の抽出→②解決策を検討し、予算を立てて計画→③地域組織や実行→(④検証)という流れで進んできました。

山間部ではすでに、自治組織が成り立たなくなってきていますが、都市部においても、新興住宅が多いエリアや昔ながらの住宅地、マンションなどの所在により、それらの現象はスポンジ状であったり、まだらに出現します。

地域というより、居住場所ごとの状況が大きく違ってきますので、今までのようにざっくりとしたエリア単位ではない、属性ごとの情報収集や分析のあり方も取り入れていくことが望ましいと私は思います。
また課題解決の実行方法や、組織づくりの工夫も必要になります。
ただ、合併等により、自治体職員の数が圧倒的に減っていますので、これらの変化を促すためには、課題を抽出していく議員の質を上げていくことが必然といえます。

もうひとつ。
行政組織・自治組織は、目に見えないマンパワーに支えられている部分が多くありました。
住みよいまちづくりのため、暗黙の了解で動いてくださった人、組織も、少しずつ変化しています。
これまで地域社会を意識していなかった人たちも、目の前の美しい景色・安心が、実は人の手によって支えられていたのだと気づく機会も増えていくかもしれません。

私のところにも、要望は数多く届きますが、その分のお金を払うのでやって欲しいというひとはほとんどいません。いろんな背景がある皆さんの要望を、税負担なく全部、公共によるサービスで賄うのは、とても難しい話です。

コミュニティの再構築だけでなく、あらゆる住民の皆さんと一緒に対話しながら、どんな町にしていくのか、行政だからこそできること、自分たちでやるべきことの優先順位と妥協する点などを自分たちで考えていく必要があります。

さて、私たちの生活の中では、公共サービスと民間のサービスがゆるやかに入り混じっています。
行政がやるかやらないかだけでなく、民間のサービスとの対話がうまくいけば、こういった、なにをあきらめていくのかという痛みを和らげていくことができるかもしれません。
もしくは、欲しいものやサービスを手に入れるために、価値を作り出していくこと、稼ぎ経済を循環させていくこと、が、いままでより良い地域を作るために大きな手段の一つになりえると考えています。

どんなに素敵な建物や品物、サービスを作っても、水が出なければ、道路が通じなければ、働く人たちの識字率があまりにも低ければ、商売は成り立ちません。
逆に、素晴らしい道路や水道設備など公共投資をしても、住む人や働く人がいなければ、公共サービスの原資である税収は入りません。
お互いが相互に作用しながら、価値を最大化できるようバランスの良い投資ができれば、人口増によらず、住みやすさを維持したり改善していくこともできるのではないかと私は考えています。

しかしながら、自治体のお金や時間の流れとその意思決定のプロセスには、大きな違いがあります。費用対効果を見誤ったり、市場ニーズを過信したり、価値を作り続ける仕組みができていないケースも散見されます。無駄な建物に大きな投資がされたり、小さくとも鍵になる事業予算を削ったがために全体のコストが押し上げられるなど、あちこちで歪みが生まれてしまう事例もあります。

こういったなかで、共通言語としての公と民の両方を理解し、地域に価値を作り出していくための提案ができる議員が必要だと感じています。

公民連携推進議員をつなぐことで得られるもの

議員という業界は特殊で、地域から・団体から推されて・・・という方が多いため、全体のバランスを見ながら、利害調整をしていくタイプの人材は本当に少ないと感じています。
また、基本的な教育システムも、議員本人の資質を図る指標もなかなか系統だってありません。

行政のなかにも、一生懸命学び提案していく職員もいますが、場合によっては、こういった議員や議会の動きによって行政の公民連携の芽を潰してしまうこともあります。

公民連携は、まだまだ手を入れなければならない、未開拓な分野であることは間違い無いと思いますが、地域によって前提条件の違いも大きいです。
そんな状況ですので、議員として公民連携をやっていこう!という意志があっても、心折れることがないように、公民連携に関する勉強の場、情報交換の場が作っていけたらと思っています。
実践しながら話し合える仲間をLDLにて見つけていただけたらと思います。

○ 稼ぐまちの実現に向けた、公民連携議員宣言

(1)批判より提案という姿勢を基本にする
(2)行政監視もさることながら、重箱の隅をつつくのようなことではなく、よりよい街づくりのため未来志向の政策立案をする
(3)行政に提案をするだけでなく、まずは小さくとも自らコトづくりの実践をして行政に「やってみせ」する努力をする
(4)誰かの噂、意見をもとにした質問ではなく、事実情報に基づく提案をする
(5)公民連携について勉強し、自治体政策に反映させ、歳入拡大と公共サービスの改善を実現する
(6)住民に政策意見を集めるパブリックコメントを担うのは議員の仕事であると考え、行動する
(7)行政や民間ではうまくいかない、地元調整を率先して行う
(8)地元ばかりではなく他自治体とのネットワークをを自ら構築し、地元自治体に必要な資源を集めて貢献する
(9)自治体が必要なことを自らの自由な判断で行うため、歳入拡大にむけた稼ぐまちづくりを牽引する
(10)自らの思想、活動、結果を広くインターネットを通じて公表する

私自身の公民連携については、また紹介していきたいと思います。

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