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こたの読書タイム!第19回 ケーキの切れない子供たち 宮口幸治

今回読んだ本は、新潮新書の宮口幸治の著書「ケーキの切れない子供たち」です!2019年に発行されてからたびたび話題になってきたので知っている人は多いのではないでしょうか。僕も以前から気になっていたところ、丁度自分の高校の図書室に新刊としてやってきたので借りてきました!

本書の内容なのですが、臨床心理士として実際にさまざまな少年院に勤めていた宮口さんが、さまざまな子供たちに出会うことでわかった教育に大切なことが実体験とともに記されています。また、宮口さんが開発した「コグトレ」という認知機能のトレーニングも紹介していてこれ一冊を読むことで教育に対する見解を広げることができます。

この本は今教員として働いている人全員に見てもらいと思いました!いじめが起きた後、いじめが再発することを防ぐことはもちろんいじめられた子のアフターケアをしっかりしないとまたいじめが起こっていう負の連鎖が実際にあることを知りました。

現在障害者とわかっている人に対してサポートすることはもちろんですが、障害者とまではいかないものの、他の人との違いで困っている人にも正しく認知機能を判断できるテストが開発されて社会的サポートがされていく世の中になっていけばいいなと思いました。

犯罪者がなぜその事件を起こしたのか、に目を向けるのではなくそれまでのその人の過去や生い立ちに目を向けることで、どんな個性をもった人に対しても適切な教育をし、本人はもちろん、その人に関わる全ての人が幸せになっていくそんな世の中になって欲しいです。            

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