Kenta Yamamoto

筑波大学 Digital Nature Group所属. 2019.01.01からライ…

Kenta Yamamoto

筑波大学 Digital Nature Group所属. 2019.01.01からライカ始めました. ストリートスナップ写真をメインに撮っています. 写真のことやメディアアート・研究に関連することを中心に記事を書いています.

マガジン

最近の記事

計算されない人生(作; chatgpt)

「人生は愛と死の物語だ。誰しもがこの物語の主人公であり、脇役でもある。私たちは、生きる中で愛を見つけ、それを失うかもしれない。そして、最終的には、誰もが死と向き合わなければならない。だが、現代のテクノロジーは、私たちが自分たちをコンピューターに変えることを可能にする。脳の一部がプログラミング言語になり、私たちは感情を手放し、意思決定を計算に委ねるかもしれない。しかし、それでも、私たちはまだ人間であり続けることができる。それでいいのだ。」 薄暗い夜の街を一人の男が歩いていた。

    • ライティングデザインの研究(UIST22')

      UIST22'に論文が採択されまして,無事10月末に発表することができます. 博士に入ってからメインで取り組んできた1つ目の研究であり,自分が写真・映像に関する研究(撮影に関する研究)に取り組んでいるんだ,ということを示す第一歩ともなるものです. そして,こちらが研究紹介の動画となります. 動画は撮影〜編集まで後輩の横山くんにやってもらいました.大感謝です! 1. 研究背景これまでに多くの方へ「撮影の研究をしています」とお伝えしてきましたが,ようやくそれがどんなものなのか

      • いま夢を語る/見るということ(今年の振り返りとともに)

        後輩が今年の振り返りを書いていたので読んでみたのだが,普段直接会う機会があったとしても,意外と何考えてるかを知らないものだなと感じることとなった. そして,それは翻って自分にも同じことが言えるだろう,ということで,あまり普段共有することのない自分の中の考え事の部分を共有できればいいなと思う. 今年の振り返りをするかどうかはわからない. なぜ何を考えているかについて書かなくなったのか振り返ってみると,ここ数年間は自分が何を考えているかということを共有することが圧倒的に減ってい

        • どんなラップが好きか漸くわかった日

          YouTubeに上がっていたのを聞いて,久々にテンションが上がった. そういえば,たまにラップが聴きたくなる時はあるんだけど,自分がどういうものが好きかあんまり自覚的じゃなかった. せっかくなら,自分が何が好きか明らかにしておきたいと思って幾つか調べてみた. まず一番よく思い返すのは,実はNetflixで配信されていたアニメーション『DEVILMAN crybaby』(監督: 湯浅政明)の劇中に出てくるラップパートである. そして,ビートボックスとラップで構成されていると

        計算されない人生(作; chatgpt)

        マガジン

        • 信州一人旅
          6本
        • Leica Life
          5本

        記事

          ハリデーの最後のセリフは誰にとっての言葉だったのか(Ready Player One)

          Ready Player One (2018) に関するネタバレを含むので,まだ観ていない方は観てから以下を読むことを推奨します. ------------------------------------------------------------ 前提として. 自分はゲーマーと呼べる人間ではないし,その手のカルチャーへの精通度も高いとは言い難い. そんな自分が,率直に当時感じたことと,改めて振り返った時にやっぱり同じことを思っているということを書きたくて,今こうして

          ハリデーの最後のセリフは誰にとっての言葉だったのか(Ready Player One)

          父と生前に会話した量より,父が書いた論文の文量の方が多いかもしれない

          論文はある意味,遺書みたいなものかもしれない. 論文を読めば,何を考えていたのかわかるし. そんなことを思ったりもした一周忌の法要の日. 非公開にしていたのを復活させつつ. 「人間は明日死ぬかもしれない,というのは真理だが,実際毎日そうやって生きていくわけではない.なのでせめてこういう日には,そのことを思い出しながら故人を想いましょう」 今日の僧侶の言葉でした.

          父と生前に会話した量より,父が書いた論文の文量の方が多いかもしれない

          考え事・改

          照明をやりたいと思ったり,空間がやりたいと思っていた初期は,人間というものを,視覚というものをプロセスを特別化していたように思うし, その一方で,おざなりにしていたようにも思う 自分の目には自信があった それは自分自身への理解度の裏返しでもあり,自分の視覚化プロセスの解析に長けているという自負でもあった そこから時を経て,カメラに再注目した今を考えると,自分の視覚化プロセスの外部化という話になる 目への自信・感性への自信を外部化する,感性の外部化とも言えよう カメ

          考え事・改

          修士研究の終わりに際して

          昨日,Augmented Humans 2021において,修士の間主に取り組んできた研究の発表を行いました.修論の研究でもあったので,これにて無事に修士の研究活動を終えることができたと思います. 本研究の説明本研究は,人間の目の収差によってホログラフィックニアアイディスプレイで表示した画像が歪んでしまうことをどうやって補正するか,ということに焦点を当てた研究です. ※目の収差というのは,いわゆる近視・遠視・乱視などを引き起こす目の歪みのことです ※ホログラフィックニアアイデ

          修士研究の終わりに際して

          信州一人旅【エピローグ】

          今回の信州一人旅は自分の人生の中でも屈指の良い旅となりました. まあ,得てして一人旅というものは何かしらの意味で心に深く残るものです. それはその時に一人で感じた不安感だったり,満足感だったり,様々ですが. また,一人旅は自分と向き合うことにもなります. 自分と向き合う時間が自然と多くなるわけですね. 旅の最中に向き合う事象・景色などは様々ですが,それにどう自分自身が反応するかを知るということもまた,重要な要素です. 自分の反応を知ることで,その反応を通じて自分を知る・確かめ

          信州一人旅【エピローグ】

          信州一人旅【伍日目】

          この日が旅の最終日ですが,特筆することが特にありません. 宿泊先からひたすら家に戻る,というものです. なので,ハッセルブラッドでの撮影もこの日は行っていません. お土産用に大王わさび農場でワサビを買い, 甲府で美味しいほうとうを食べ, 河口湖の湖畔から富士山は見えず, 高速をひた走る, というものでした. ほうとう不動 河口湖北本店 富士山の見えなかった留守ヶ岩浜

          信州一人旅【伍日目】

          信州一人旅【肆日目】

          参日目の朝は山の天気を知った朝でした. しかし,そこで自分は学んだのです. きちんと前日に朝の天気を調査するべきだと. 実は参日目の日中に素晴らしい天気予報のサイトを見つけていました. GPV 気象予報 GPVとは気象庁や米国海洋大気局等の気象予測モデルをスーパーコンピュータで計算した予測値を指します。 気象予測モデルには、低解像度で長期間の予測をするモデルや高解像度で短期間予測するモデル、波浪を計算するモデル等あり、GPV気象予報では様々なモデルの予測を提供します。

          信州一人旅【肆日目】

          信州一人旅【参日目】

          前日の美ヶ原高原での朝が素晴らしかったので,次の日も続けて体験したいな,と思っていました. 特に,前日に登った牛伏山はすごく良くて,駐車場からもあまり登らずに山頂まで行けるので,ここで夜明けを見たい!となっていました. (ただし美ヶ原高原に向かう白樺の道を深夜に通ることがトラウマ化しており,夜が白け始めるタイミングで山道に入るような計画にはしました) ここで満点の星空と夜明けを見れたら最高だろうなぁ,と思いながら360度の自然風景を満喫し,いざビーナスラインへと足を運びます

          信州一人旅【参日目】

          信州一人旅【弐日目】

          #2. 最高の日の出を美ヶ原高原にて壱日目に行けなかった美ヶ原高原. ここの日の出が素晴らしいという情報を見て行ってみました. 日の出の時間は6時半,空が白け始めるのが5時半. この5時半には着いていたいということで,4時前の出発となりました. 高原へ向かう最後の方の山道は結構怖くて,特に真っ暗中に佇んでいる白樺の群生は正直トラウマものになりました. しかし,白樺の群生林を抜け,かなり標高の高い山道に来ると何やら空に煌めくものが. まさか車内からこんなに明るく星が見える

          信州一人旅【弐日目】

          信州一人旅【壱日目】

          実に五年振りくらいの完全一人旅. 道中の撮影をメインに,普段の研究を忘れて過ごせた一週間. 京都 建仁寺の庭園に感動したその原点は,脈々と連なる連山の風景にあったのでした. #1. 大洗から信州へ初日は大洗海岸での日の出からスタート. 今の時期は日の出がだいたい6時半なので,5時半くらいから夜は白け始めます. 有名な鳥居のスポットには,6時頃には既に沢山の人がカメラを構えていました. 祝日というのもありますが,有名なスポットの日の出は撮影場所の確保が大変そうです. 人混

          信州一人旅【壱日目】

          父を亡くした青年というレッテル

          年度の末も末.3/31は自分の父の命日となった. 父は数年前に癌が発覚して以降,いくつかの治療を経てきており,今年に入ってからは体調を崩したり手術を受けたりで,予測され得た事態への収束ではあった. それでも,病院から連絡を受けたその日に亡くなるとまでは思っていなかったし,その日息を引き取る瞬間に立ち会うことになるとも思っていなかった. 振り返ってみると奇妙なもので,亡くなる前日の夢に珍しく父が出てきたのであった.そういうこともあるんだな,と思わざるをえない経験になった.

          父を亡くした青年というレッテル

          さざなみ

          さざなみは空気の可視化としてのテクスチャである そして,最も美しいテクスチャ化の自然形態の一つに思える さざなみにおける幽玄とはすなわち,さざなみをもたらす不可視の空気の存在感である さざなみを見ることで,その表面を撫でるボリュームを持った空気の存在を見て取れる 空気のベクトル場が水面の波動場に還元されるトランスファーである