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まいふな誌面コラム 値域でお金を回す事 Vol.52

千葉県起業家の示す可能性

先日、成田空港に隣接する多古町へ千葉県内ゆかりのある経営者で組織される「千葉イノベーションベース」という勉強会のメンバーたちと合宿を行ってきました。

「地域課題を起業家の力で解決する」という目的で行政と連携し開催したもので、1日目の午前中から午後までかけて町役場担当者から、この先町が描いている事業についての情報共有が行われました。午後からは各自が下調べを行う時間にあて、夕方から町の経営者たちとの会食。その後の懇親会では課題感を深堀。
翌日夕方から予定しているプレゼンでどのように事業提案するかについて夜中まで話し合い、翌日は早朝から資料作りに専念というハードなものでした。2日目の15時から平山町長はじめ、町の各部署責任者や担当者が見守る中、それぞれのアイディアを5分にまとめた事業プレゼンを実施。

この内容は8月28日の朝日新聞地域版にも掲載され、多方面から反響がありました。地方行政が抱える地域課題や環境変化に対する事業計画、運営方針の共有。それを実現させる地域資源が地域内に不足する場合には、隣接する地域や県内などに視点を広げ、解決できる資源やノウハウ、人材を求めてみるのも一つの方法なのだと実感しました。

千葉県内での移動もシェアリングエコノミー

千葉県北西部は50万人を超える人口密集地域が集まりますが、南東部では人口減少が進んでいます。ある町では年間の出生数が一桁になり、数年後には保育園や小学校の運営もままならなくなるのが目に見えています。

しかし、千葉県全体では630万人近くの人口を抱えており、船橋市にも64万人が住民登録をしています。

キルギスは千葉県よりも少し人口が多く640万人程度。トルクメニスタン(594万人)、デンマーク(577万人)、シンガポール(580万人)、ノルウェー(537万人)と千葉県よりも人口の少ない国だけでも100カ国近くが存在してます。ちなみに、船橋市はモンテネグロ(62万人)やルクセンブルグ(61万人)などとそれほど人口規模が変わりません。

世界中を見渡すと千葉県や船橋よりも人口の少ない国や地域がたくさんあります。必ずしも人口が多い事、増え続けることが良い事ではないと思います、むしろ世界中では人口増加による食料不足が心配されています。

目の前の問題にとらわれ本質的な価値を見過ごしてしまう事、手を付けるべきことをやらずに悲観することに時間を注ぐことは限られた人生の無駄遣いに他ならないと思うのです。

目線を上げて、視野を広くし、今起きている課題を正確に捉え、これをチャンスと見て「どんな手を打てるのか」、いまこそ全員が「ジブンゴト」として考え、知恵を出し合って解決に向かっていく時なのだと思っています。

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