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【読書感想文】童謡に沿って殺されていく10人の人物。最後に残るのは誰か?『そして誰もいなくなった』

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」は、ミステリの金字塔であり、世界中で愛されている名作です。

この作品の見事なところは、犯人が誰なのか、どうやって殺したのか、どういう動機があったのか、という三つの謎がすべて解決されるという点です。しかも、その解決策は、想像もつかないほど驚くべきものです。私は、この作品を読んだとき、その衝撃にしばらく呆然としてしまいました。。

この作品は、単なる推理小説ではありません。人間の罪と罰、正義と悪、生と死について、深く考えさせられる作品でもあります。登場人物たちは、それぞれに過去に犯した罪を抱えています。そして、その罪に対する報いとして、殺されていくのです。しかし、その罪は、法的には罰せられなかったり、軽微なものだったりします。それでも、犯人は、自分が神の代理人として、彼らに裁きを下すという考えに囚われています。この犯人の思想は、正しいのでしょうか?私たちは、彼に同情できるのでしょうか?私は、この作品を読んで、自分の中にある正義感と罪悪感について、改めて問い直されました。

「そして誰もいなくなった」は、ミステリの傑作として、今もなお色あせることのない作品です。もし、まだ読んでいない方がいらっしゃったら、ぜひ一度読んでみてください。この作品に出会えば、ミステリの世界に引き込まれること間違いなしです。

私もこの本に出会って、ミステリの虜になりました。

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