療法士のキャリア調査が完了しました!

2021年6月11日〜6月30日の期間に『療法士のキャリア』に関するWebでのアンケート調査を実施させていただきました。

《調査概要》
・テーマ:療法士の理想のキャリアと不安・悩みに関するアンケート調査
・対象: 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
 *対象外の職種の方もご回答いただけます。
・調査責任者: 山本純志郎、細川寛将
☆アンケートフォーム:https://forms.gle/RfvajCXW1TGrHMPB7

非常に多くの方々からのご協力をいただき、無事にアンケート回収が終了しました。この度は本当にありがとうございました。

現在、アンケート結果の分析を開始しましたので、今回はアンケートの集計結果から母集団の情報をまとめてみたいと思います。

母集団の情報だけでも割と面白い内容になっています!

アンケート回答いただいた方の属性

今回のアンケートでは、626名の非常に多くの方々からご協力いただくことができました。こんなに多くの方々からご協力いただき、本当に感謝しております。

その属性についてまとめていきます。

まず、今回の分析では対象を、【理学療法士】【作業療法士】【言語聴覚士】の方々に限定していきます。それ以外の職種を回答いただいた10名を除外し、616名での解析を行っていきます。

ということで、まずは職種の内訳です。

所属

見ての通り、圧倒的に理学療法士が多い母集団となっております。今回は一旦この3職種を合算しての解析となりますが、作業療法士や言語聴覚士の方々の傾向を見てみたい!という方にとっては必ずしも反映しているとは言えない可能性もありますので、が注意して考えていきたいと思います。

次に性別です。

性別

こちらも圧倒的に男性が多い結果となっております。キャリアは年齢や性別、婚姻状態による影響が大きいと考えられますので、今回の結果が必ずしも女性を反映してものではないと考えた方が良いと思われます。

次に年齢分布を見てみます。

年齢

最も多いのは、30〜34歳、次いで25〜29歳、35〜39歳がボリュームゾーンとなっています。キャリアに関する先行研究では、30代に変化が大きいことが言われていますので、今回の結果は変化の大きい30代を反映している内容である可能性がありますね。

もちろん、各年代で分けて分析することも試みたいとは思いますが、そうするとN数が足りないかもしれませんので、まずは全体の傾向をみていく予定です。

さて、療法士業界のキャリアを考える上で重要なのが、『所属』です。療法士の働き方も多様になっていることから、所属の傾向も見てみました。

所属2

結果としては、【病院・医療機関】が51%と半数を占め、【訪問リハ・訪問看護】、【通所リハ・通所介護】、【介護施設】と続く傾向にありました。これは一般的な両方の職場のイメージにある程度近いのではないかと考えています。統計データなどあれば比較したいと思います。

一方で、【一般企業(医療専門職以外の働き方)】も6%と比較的多く含まれていることがわかりました。この多様性のある母集団は様々な示唆を与えてくれるのではないかとワクワクできる結果です!

最後に、『年収』に関しても興味が高いところではないでしょうか?

年収

ボリュームゾーンは【301〜400万円】と【401〜500万円】と療法士の平均収入に近く、一般的な療法士の母集団と言える可能性が高い結果でしたが、

一方で【1200万円以上】も比較的多くなっていました。これは経営者などの役職の影響があると思われます。今回の結果は組織マネジメントにも活用できるのではないかと予想しています。その点では、経営者のデータを除外した解析も面白いのではないかと考えています。

以上のように、今回はこのような母集団で解析をしていけることになりました。改めてご協力いただきました皆様には感謝申し上げます。

今回は「現代の療法士が考える理想のキャリアと抱える不安」を知ることを目的としています。この母集団が必ずしも「現代の療法士」を表しているのかというところも論点になってくるかと思いますので、解析は慎重に少しずつ進めていきたいと考えています。

個人のキャリア、組織マネジメント、業界の理解というそれぞれの側面から考察していきたいと考えていますが、僕の思考だけでは深いところまで見ていけないと思います。
ですので、皆様から様々なご意見をいただきながら、多様な視点で考えていきたいとますかんがえておりますので、引き続きご協力のほどよろしくお願い致します。

尚、今回の結果は、下記の専用アカウントからの配信を予定しております。この理由は、今回の調査で個人情報を取得してはいませんが、倫理委員会を通しての調査ではないことから情報の扱いを万全にするようご指摘をいただき、公表ではなく、クローズドな環境でするべきとの助言をいただいたためです。

可能な限り公益性の高い調査にしたいと考えておりますので、いつか学術的な報告を目指していきますが、今回はご理解いただけますと幸いです。

結果を知りたい!という方は、是非下記のアカウントの友だち登録をしていただけますと幸いです。

専用アカウントはこちら:https://lin.ee/HaQYs2L

*登録いただいた方には今後の調査のご協力をお願いする場合がございます。この調査に協力していきたい!という方も是非ご協力のほどよろしくお願いいたします。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

山本純志郎, 細川寛将

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