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緊張のレシピを教えてください〜笑顔(軸なし)…大さじ3くらい?〜

代々木上原に行きつけのヘアサロンがあった。
行かなくなって、もう7年も経つ。

7年前、
僕は東京を離れ、とある岬に住みだした。

代々木上原の駅をすこし歩いたところに自然食が売られているお店があって、そこでひよこ豆をよく買っていた。

個人経営のヘアサロンの店内はとてもこぢんまりとしていて、オーナーはとてもさっぱりとしていてしたたかで、いつも笑顔を絶やさない活発な女性であった。

簡単にいうと向日葵みたいな女性。

僕はどちらかといえば…というか完全に陰湿な性格なのだけれど、彼女の飛び抜けた明るさはとても心地よかった。”陰湿だろうが関係ない”という彼女の根底にある軸の強さが僕に心地よさを与えていたのだと思う。

そんな彼女からひよこ豆が美味しいという話を聞いて、髪をさっぱりとさせた帰りの駅に向かう途中で自然食品のお店を見つけ、ひよこ豆をさっそく買い求めた。

あの日から、僕は今でもちょくちょくとひよこ豆を茹でている。

乾燥の状態のひよこ豆を水で戻す時、量はどのくらいにしようかと毎回悩む。悩んで結局、多めに戻してしまい、こんもりな豆をみて”またやってしまった”となんとなく思うが反省はしない。

豆を戻すのは大抵夜で、翌朝いい具合に豆が本来の姿に戻っている。夜中に台所に行くと、パチパチという音が聞こえてくる。これはひよこ豆が水を吸って戻る過程で鳴る音で、不意に鳴ると少しびくっとする。

戻したひよこ豆

戻したひよこ豆を塩を入れた水に入れ、火にかけて茹で、茹であがったらザルにあげて豆をボウルに移し、塩を振り、オリーブオイルをまぶす。白ワインビネガーを入れてもおいしい。仕上げにブラックペッパーをまぶして混ぜて、出来上がり。

材料は

◯ひよこ豆(乾燥)…適量
◯塩…いい塩梅なくらい
◯白ワインビネガー…お好みで
◯ブラックペッパー…好きなだけ
◯オリーブオイル…好きなだけ

こうやって書いてみると、自分の適当さが垣間見える。分量などいちいち測っていない、目で見て”これくらいかな”と思う量でいいと思っている。

そういえば、金銭感覚もどんぶり勘定なんだよな…

ひよこ豆はほくほくとしていておいしい。箸で一粒一粒つまんで食べるのも楽しいし、大きなスプーンで一気にたくさん頬張るのもオツだ。

僕はよくこれを、晩酌のお供にしている。いつの間にか食べ過ぎてしまうので、豆皿に取ってちまちま食べるようにしているけれど、堪えきれなくなって何杯もよそって食べてしまったり、ボウルを抱えて食べてしまう夜もある。

スティンキーが好きだ


さて、かおよし君の事だけれど、

昨日、かおよし君は笑顔が桜井和寿に似ていると言われて以来、努めて笑顔でいるようにしたというエピソードを書いた。

かおよし君の緊張の材料のひとつは、きっと笑顔だろうと思う。

正しくいうと、表面的な繕いの”軸のない笑顔”か。

それが悪いということではなくて、自身を守るためにそうしているのだから立派なものなのだけれど、けれど軸のない笑顔は筋肉を意識的に使うと思うので、それで緊張(体の強張り)に繋がるのだと思う。

よく物語なんかで図星を言われた登場人物が笑顔を引き攣らせる事があるけれど、それだ。

それで、その軸のない笑顔の事だけれど、かおよし君は努めて笑顔を作ってそうしているけれど、かおよし君は元々素直なので、実のところ全部顔に出てしまっているんだよね。

いつだったかかおよし君は、僕にこんなメールをくれた事があった。

「この間、友だちに誘われてバーに行ったんだ。すごくドキドキしたのだけれど、お店に入った正面にバーのママがいてさ、笑顔を向けたら開口一番”嘘の笑顔だね”って言われたんだよ。全く、たまったもんじゃないよ。」

僕はこのメールを読んで、堪えきれず笑ってしまった。だって、その時のかおよし君の顔が直ぐに思い浮かんだからだ。

かおよし君はきっとその時、軸のない笑顔で笑ったのだね。

あのね、かおよし君。

僕はね、
そうやって嘘の笑顔を繕う君が大好きなんだよな。

今までそれを伝えてこなくて申し訳がないけれど、君を緊張させている軸のない笑顔はね、君の魅力でもあるんだ。

君の緊張のレシピの材料のひとつはこうだ

◯笑顔(軸なし)…大さじ3くらい

もっと多いかな?どうだろう?これはかおよし君のさじ加減になってくるから、どれくらいかを当てずっぽうでもいいから想像してみるといいかもね。


でさ、

このレシピの分量を、
僕はこう変えてみたらいいと思ったよ。



◯笑顔(軸なし)…自分でその状態を笑えるくらい



そうさ、思いっきり偽って笑えば良いって事!

そうしたら、いつの間にかあのヘアサロンのオーナーのように、軸を持って笑っているかもね!

ああ!僕は今、かおよし君をいけすかないママのいるバーに連れて行きたいよ!

それでさ、カラオケがあったらこの歌を歌いたいな。
きっとうまく歌えないだろうし、飲み屋で歌うような歌じゃないから、いけすかないママに怒られるだろうな。

でも、ずぶずぶに酔っ払ってかおよし君と歌ったら、きっと気持ちがいいと思うんだ。


さて、材料はまだありそうだ。

明日と明後日はお勉強をするので記事を出せそうにないから、次は土曜日にうpします。

それまでに、かおよし君にアドバイスがあって、もし気が向いたならコメントくれると嬉しいです。

ではまた土曜日に。

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