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暮らしが始まってからの事をどれくらいきちんと考えているのか?という事によって生活の状態は良くも悪くも変化します。間取りや仕上げ、機能性を考える際に暮らしやすさと同時に生活のシーンを念頭に。

住まい造りの事色々・・・・・。

暮らしが始まってからの事を

どれくらいきちんと考えているのか?

という事によって

生活の状態は良くも悪くも変化します。


※システムバスの機能性と掃除のしやすさを念頭に採用したバスルーム事例
(TOTOシステムバスルーム・シンラ)



例えばですが、

暮らし始めてから気になるカビの事。


汚くて臭いカビは嫌な存在ですが、

実はさまざまな

病気を引き起こす「怖い」存在でもあります。


例えば、

夏場をピークに発症する「夏型過敏性肺炎」は、

エアコンや浴室、

台所などに繁殖している

トリコスポロンという

カビを吸い込むことで起こる

アレルギー性の肺炎です。


夏風邪でもないのに

咳が止まらない場合は、

夏型過敏性肺炎を疑ってみる

必要があるかもしれません。


住宅にとっても

人体にとっても嬉しくないカビは、

「温度」「湿度」「栄養分」などの

条件がそろうと繁殖します。


繁殖しやすいとされる温度は20~30℃。

湿度は70~95%で、

浴室にありがちな

黒いカビは湿度90%以上を好みます。


カビを減らす方法のひとつは、

こまめな換気によって

温度や湿度を下げること。


そのためには窓や換気扇などの配置を考え、

風通しの良い家づくりをすることが大切です。


特に気密性の良くなっている

高断熱高気密の家では

室内環境の状態に

錯覚を起こす場合もあるので

換気の事については

常に意識しておいた方が良いです。


また、木や珪藻土(けいそうど)、

漆喰(しっくい)などの

調湿機能を持った材料を

使用することも効果的です。


特に浴室や洗面脱衣室等は、

温度と湿度の他に栄養分もあり、

カビが繁殖しやすい条件がそろっています。


視野をどのように持つのかによっても

変わりますが、

見家での生活を考えると

見えてくる部分です。


私たちの体から出る

皮脂はカビの栄養源となるので、

風呂上りには冷水シャワーで

壁や床の汚れを流し、

同時に室温を下げておくと

カビ予防にもなります。


また、皮脂汚れが付着しにくい床材を使用した

ユニットバス(システムバス)などを

取り入れることも対策のひとつです。


ただし、

こうしたものも万能ではありません。


カビ対策はやはり設備や性能、

機能にも頼りつつも

「風通しの良い設計」「材料」「手入れ」の

三位一体があってこそです。


暮らし始めてからの事を

丁寧に考えてみませんか?


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