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注文住宅、新築やリフォームを行う際に計画する間取りと暮らしと収納の関係性を設計デザインするコーディネートの大切さ、持ち物を見直しながら暮らしと生活の基準をイメージする事が大切。

注文住宅の新築

リフォームで考える暮らしの事。


収納スペースは

どれくらい必要なのか?

という事。


※LDKに計画したタワー型の収納庫間取り設計事例



最適量の考え方と、

大容量だけに

頼らない暮らし方。


新築住宅を考えるとき、

又はリフォームを考える際に

多くの人が気になる

収納スペースの事。


特に、

お話しを

伺っている時点では

収納量を

ボリュームアップさせる

傾向があります。


しかし、

実際に持ち家に

感じる不満を

公的機関や

コンサル会社等が

リサーチすると、

その第1位が「収納の少なさ」

だと言われています。


建てる前に

検討したにも関わらず、

なぜそんなことが

起こるのか?


そこで僕なりにですが

収納の計画時に

失敗しがちなポイントと、

ベストな収納を

手に入れる考え方について

少し書いてみたいと

思います。


多くの注文住宅の

新築やリフォーム

家づくりを

手がけた経験から

たどり着いた

「収納の最適量」の考え方

「ベストな収納方法」

「収納力がアップする考え方」など、

すっきりとした

家で暮らすための

ポイントを少しだけ。


少し注文住宅とは

ズレる部分が

ありますが

分譲マンションの場合、

収納を考えるときの

ポイント・・・・・。


まず収納とは

どのように

つくっていくものなのか?。


最初にみなさんに

知っておいていただきたい、

設計者が収納を

考えるときの

ポイントについて。


例えば、

分譲マンションの

設計者ならば、

どのように考えるかというと。


時代のトレンドを

取り入れる。


近隣のマンションの

間取りをリサーチして、

条件を少しよくする。


開発事業者の希望を

取り入れる

基本はこの3つです。


僕も実際に

注文住宅に特化する前は

賃貸マンションや

分譲住宅の

設計経験がありますが

流行があるため

そこを押さえつつ、

広告やセールス時の

売り文句をよくするために

近隣のマンションより

やや条件の良い収納をつくる。


つまり、

マンション収納は

残念ながら住まう家族に

合わせてつくられていないんです。


もちろん、

これが一概に

悪いわけではありません。


限られた収納を上手に利用して、

むやみに物を増やさないのも

素敵な暮らし方です。


では注文住宅の場合

設計者が収納を考えるときの

ポイントとは?


こちらも主な

3パターンの

AからCの設計者を

例にあげてみます。


A 住まい手さんの

言う通りに「収納の図面」を書く。


B 住まい手さんの

求める収納の

1.2倍ほどの余裕をもって

「収納の設計」をする。


C 住まい手さんの現在と

将来を見据えて

意見をすり合わせながら

「収納を提案」する。


Aの設計者の場合は、

即、担当者と

よく相談をしてください。


そのまま暮らしてしまうと

「収納が少ない、足りない」

という事態になる事が

容易に想像がつきます。


Bの設計者の懸念事項は、

予算オーバー又は

その他の部屋が

使いにくくならないか否かです。


Cの設計者だったら

安心というわけではないのが

収納の難しいところです。


できれば、

その設計者が過去に

設計した物件などを

見学させてもらい、

実際に確認できると

良いかと思ます。


満足度が高い

収納のポイント。

住まい手さんの

満足度が高い収納とは、

一体どのようなものなのか?。


それは、

次の条件を

満たしている収納です。


必要な場所に

必要な収納方法と

必要な収納量を設ける

ただ広い納戸や

ウォークインクローゼットを

つくるのではなくて、

リビングにはリビングに、

キッチンにはキッチンに、

洗面には洗面に、

その家族と暮らしに

必要な収納方法と

必要な収納量を設けることです。


結局、

必要な場所に必要な物の

収納スペースがないと、

基本的に人は

物を出しっぱなしにします。


そして、

家の中が雑然としてくると、

やがて「収納が足りない、少ない」

という「心境」になってしまいます。


ですので、

収納は広さばかりを

求めるのではなくて、

暮らしに合わせた

収納が必要という事です。


学問的に建築計画論では

建物の床面積の10%という

割合が示されていますが

暮らしの環境を加味した設計だと

一概にそういう訳ではありません。


そして収納スペースの

割り振りとして

すぐ手に届く場所に

必要な物があるのは、

すっきりと片付いた部屋を

実現するための近道とも言えます。


そう考えると、

ただ大きいだけの収納が

どんな結果につながるのか

分かりますよね。


ですが、

逆にそれが必要な家庭もありますから

暮らしの状態を読み解き

最適解を考える事は大切です。


断捨離力を高めておくことも。

収納力をアップする。


インターネット・WEBで

「新築住宅 間取り 収納」等で

検索すると

さまざまな情報が出てきます。


それは収納術を

検索しても同じです。


ですが、

それを真似て

上手に収納できる方は

そもそも収納上手な方々です。


多くの人がとはいえ、

そんなに上手にできないというのが

リアルなところです。


では、

「収納上手ではない人」と

「収納上手な人」の違いは

何でしょうか?


収納上手な人とは、

片付ける努力よりも

物を増やさない

生活をしている人。


つまり必要な物を

厳選している人です。


収納上手な人は、

ある程度物が増えて

収納から溢れそうになったら

その都度、

断捨離のようなことを

行っています。


収納力とは

断捨離力といっても

よいかも知れません。


正直ベストな

収納方法は人によります。


物に囲まれていることで

落ち着く人、

少し雑然としている

位の方が

自分らしくいられるという方も

少なからずいらっしゃいます。


断捨離については

さまざまな本や

インターネットでの

情報がありますので、

そちらをご覧いただくとして、

家づくりに関して

収納を考える際に

僕がいつも

お話しをさせていただく事は

家と暮らしに

その収納計画が合うかどうか?

という基準です。


家と暮らしに

合うかどうかを基準に、

自分自身での

一つひとつの内容に

折り合いをつけていくことが

良いと思います。


そして今、

「収納が少ない、足りない」と

思っている方は、

一度持ち物を見直し、

それらが現時点での

家と暮らしに合っているのか?

いま一度確認してみてください。


良い意味で

暮らしの環境が

変わるように。


暮らしの応じた質を

どのように考えるべきか?


間取り検討にも

暮らしの環境として

収納は計画は

重要な要素となります。


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