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福岡・北九州「いのちのたび博物館」に驚かされた。

福岡に来たら、絶対に行ってみようと思っていた北九州にある恐竜博物館。
「いのちのたび博物館」。

ここは面白いとかねがね聞いていて、今日ついに足を踏み入れることとなる。ワクワク。

大学時代からの親友が付き合ってくれ、再会も嬉しい。

JR二日市駅からJRスペースワールド駅まで、トコトコ1時間半…!!
いやー、1番しんどかったのはこの電車移動ですね。
子連れでベビーカーに乗ってこんなに電車に乗る人なんて、福岡じゃあそんなにいませんからね。

福岡は、車に子どもを乗せて遊びに行くのが主流ですから、そもそも交通機関をガシガシ使う必要がない。そういう文化でございます。

なので、完全にアウェイ。(笑)

東京のように、電車が着いて扉が開き、ベビーカーを乗せようとした時に、さっと手を差し伸べてくるれる人。子どもを抱っこしてる母親に席を譲ってくれる人。電車と電車の連結部分の扉を開けようとした時に手伝ってくれる人。エレベーターをちゃんと車イスの方やベビーカーを使用する人のために譲ってくれる人。

これが、なかなか出会えません。

以前からそうですが、妊婦の時にも席を譲ってくれる人には出会えなかった。

これね、本当に面白いです。

私は文句を言いたい気持ちなんて、一切ありません。

面白いなーって、すごい考えさせられる。

公共の交通機関の使用頻度の違い。
子育て世帯への理解度の違い。
他人にも親切にしよう、という意識の違い。
つまり、情報量の違い。
進んでいるか進んでいないか、の違い。

それらは、たぶん福岡と東京の違い。

そういう対応をして下さるかどうかって、あくまでも個人の差で、親切にしてくださる方も間違いなくいるし、優しくしてくださる方も絶対にいる。

そんな方と出会える確率の差でしかない。

ただ、その確率の低さに、時にすごいギャップを感じてしまう。こういった社会で問題とされていることへの意識の高さや低さもまた一部にあるのだろう。

福岡の電車がバリアフリーに変わるまで、まだまだ時間はかかりそう。

やっぱり東京と福岡って遠いし、情報の伝わり方も違うんだなぁと実感させられます。

あ、そうそう。
福岡でのそういうシーンで親切にしてくれた時、大抵が子育てを経験した女性か、"若者"です。

高校生、大学生、めちゃくちゃ優しいです。

やはり、情報感度の違いなのかなって私は勝手に分析しています。

皆さんはどう感じられますか?

そんな電車の旅をしながら、やっとこさ辿り着いた「いのちのたび博物館」。

NHKの恐竜スペシャル特番などで、かならず「協力」とかに出てくる日本屈指の恐竜博物館です。

ここの博物館、もう最高。

何がそんなに良かったかというと、思いきりが良い!

展示数は少ないけど、少なく感じない。
むしろ、多く感じさせてくれる迫力とインパクトがあります。

展示室に入った瞬間、いきなり恐竜の骨、ドーン!!

ティラノサウルスやトリケラトプスが、入り口から入って突っ立っている私たちの方を向き、待ち構えて「ようこそ」といってくれている。

入り口から入って、恐竜がそっぽを向いているのではなく、真っ正面にこっちを向いている。ただの骨なのに何よこの迫力は!?

そして、展示室の空間を隅から隅まで全部使いきる感じ。

上を見上げれば、スピノサウルスやプテラノドンが宙を舞う。
骨を照らすライトは、ちょっと怖い恐竜の形をした影を作り出し、絶妙な角度で壁の空白部分を埋め幻想的な空間を作るのだ。
上から下、横。
全部を埋め尽くす凝縮感。

骨たちを囲うように作られたスロープを歩き上の階へ上がれば、様々な動物の剥製が次々に姿を表してくれる。
キリンやゾウなどの大きなものから、虫や蝶などの小さなものまで。
なんなら、生きた蛇やカメ、カエルなんかもある。
とにかく、てんこもり。

移動のためにスロープを歩けば、中央にドンと構える恐竜の骨を別の目線や角度から楽しむことができる。

ひとつの空間にすべてがぎゅっとつまっているけど、窮屈さもない。

遭遇する生き物たちが驚かせてくれ、次々に、休みなく楽しめる。

もうさ、思いきり全部出して驚かせようぜ!!

そういう思いきりの良さが最高。

しかも、夏休みスペシャルとかなのか?
本物そっくりに作られたロボット恐竜の展示空間まで作ってあって、ブラキオサウルスやティラノサウルスなんかがグォー!といって、動いている。

え、すごい、すごすぎます。

これは、リアルに怖すぎてりとギブアップ。(笑)

いやー、圧巻の1時間。
大満足です。

そこを出たら最寄り駅直結で博物館の真隣にある綺麗なアウトレットに行き、ここでお昼を食べ、アイスを食べ、無料の遊び場で遊んだ。

えー、最高の導線。

この博物館周辺を含めた一帯がこんなにも素晴らしい空間だったとは知らず、驚かされました。

そして、4人の子どもを見ながらで終始バタバタの私たちは、限られた時間の中で話す。

冒頭に書いた電車での話を親友にしてみた。

そしたら、彼女は「何個もエレベーターがあってその中にベビーカー優先のエレベーターがある時あるやん、私、明らかに健康でどのエレベーターでも大丈夫という人がベビーカー優先のところにいたら、ベビーカー優先なのでいいですか?って言うようにしてる。」そう言った。

うん、そう、それで良い。
そうしていくべきなんだと思う。

彼女は昔から本当に変わらない。
真っ直ぐで、正義感が強くて、周りの目とかに振り回されず、自分が正しいと思うことをちゃんと行動に移すことができる。

私からすると、結構勇気がいる。

その勇気は、自分が間違っているかどうかの心配ではなく、まったく見ず知らずの他人に自分の考えをいきなりぶつけてみる、というところにあるのだ。

でも、それを恐れて、後で愚痴ったりイライラするより、よっぽど良い。

ちょっとずつ優しく伝えながら、言っていってもいいのかも知れない。

人は、世の中は、もしかしたら、そうやって変わっていくのかしら?

博物館に人間の内面の変化を展示するコーナーはできないけど、それをしても良いくらいだ。

良い変化がもっと起きてほしいね。
 
恐竜たちに我思う。




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