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ウラニーノ山岸コラムアーカイブ

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ロックバンド「ウラニーノ」のフロントマン山岸賢介が、2007年から書き続けている地元ライブハウスHeartsの月間コラム、初のアーカイブ。当時を振り返って記す読み応え十分の「後記…
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#コラム

第4回 カエルとわたし (2007年6月)

 先日、茨城県古河市というところでライブをやりました。古河へ向かう道中、のどかになっていく風景に気をよくして窓全開で進むウラニーノ号。しかし、利根川を越えたあたりでドラムス小倉(群馬県在住)が絶叫いたしました。「カエルくせー!!」。カエルくさい。人生で初めて聞いた表現でした。なんでも北関東では一般的な表現なんだそうです。マジか。
 ぼくはカエルが本当に苦手で、小学生の時は通学路にカエルの死体がある

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第2回 野球とわたし (2007年4月)

 我々ウラニーノの曲に「ぼくが野球部をやめる理由」という曲があります。人間のエゴを描いた非常にシリアスで真面目な曲なのですが、ベースのピストン大橋が曲中に過激なパフォーマンスを行うため、ライブではこの曲のイントロが始まると客席からは笑いと悲鳴が起こります。正直、非常に複雑な心境であります。
 さて、ぼくは実際に中学で野球部を退部しました。本気で甲子園、プロ野球を目指していた熱い野球少年でしたが、見

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