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流れ

毎日のように鼻血が出ている。ほとほと困り果てて耳鼻科の門を叩いたら患部を焼かれた。めっちゃ焼かれた。めっちゃ焼かれている方の鼻と目からめっちゃ血と涙が出て、注射の後の子供くらい労られた。一人で頑張って偉かったのかもしれない。
領収書を見たら手術のところに点数が入っていて、手術ってこんなカジュアルにやることもあるんだ。帰り道では子供(本物)が「カメラが回っていることに気づいていなかったアナウンサー」の物真似を披露していて、良かった。
わたしは通っている歯医者の受付の人の物真似が出来る。


路地裏の笹でもなんでもないところに「頭がよくなりますように」と短冊がぶら下がっていたけど、叶うかなぁ。


買い物のために母校の近くまで来た。母校はわたしの卒業後に改築してしまって、見る影もないどころかコンクリ剥き出しの要塞になってしまった。生きていると母校が要塞になることもある。
要塞から後輩がわらわらと出てくる。わたしはバスを待っている。乗り物酔いが酷いのにバス通学を選んで吐いてしまったことのある道端には、今日も誰かの吐瀉物らしき痕跡があった。


ホワイトタイガーとブラックタイガーの商品展開が良すぎるという一点で、わりと機嫌よく過ごしている。


雨雲の上に織姫と彦星はいるので大丈夫ですという解説

/山形さなか

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