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寄付は意味がないのか、意味のある寄付とは

僕は本当に少額なんですが、『国境なき医師団』という団体に『毎月の寄付』というものをしています。
これは決められた支払い方法で同じ金額が自動的に寄付できるというものです。
金額は1000円くらいからだったと思いますが自分で決められます。


なぜ国境なき医師団なのか


世界中に貧困のため命を落とす人々がいるというのは言わずもがなの事実です。


僕は基本的には日本でもらったお金は日本で使いたいという考え方を持っています。なぜなら海外で自分のお金を使った場合、日本のお金が海外に流れ、日本という国にお金が残らなくなってしまうからです。愛する母国にはいつまでも元気でいてほしいのです。


とはいえ海外旅行も行くし、国産の物でなくても買います。あくまで基本的に、です。


でも人の命は違います。命を救うこと、理不尽なことに国境は関係ないと思います。偶然にも"ホームレスが死なない国"に生まれたわけですが、海外ではもちろんホームレスだけでなく貧困者は命を落とします。


僕が生きていけないほど貧しくなく、明日の食事の心配をしなくていいのは、僕の力ではありません。運命という言葉を使うのも嫌なくらい当たり前にそこにあります。


そんな理不尽に対し、文字通り国境なく正面から対峙している団体に共感したというのが『国境なき医師団』を選んだ理由です。


寄付の恐ろしさ


これをお読みの方の中にも寄付をしたことがある方がいると思います。むしろ興味がなければこんな記事読みませんから、大半が寄付経験者かもしれません。


水を差すようなことを言いますが、寄付というのは必ずしもいいものではないと思います。
緑を守る、動物を守る、災害時の義援金、さまざまな寄付があります。


僕は学生時代、多くの人と同じようにボランティアに興味がありました。いろんなボランティア関連のイベント、シンポジウムなどの活動に参加しました。ボランティアの学生団体で行事を主催するようなこともやってきました。


そんな僕が振り返ってみて思うのです。
僕がやってきたことは正しかったのか。


教育のボランティアでカンボジアに行った時、現地スタッフに「あまりお金を渡すと自力で立てなくなる」と言われました。


お金ではないですが、実際に日本人が現地に持っていく文房具をめぐって争いが起きたり、不平等だと言われたり、問題になっていました。奉仕をしたいと思って参加した僕はシェムリアップの青い空をただ眺めることしかできなかったのをよくおぼえています。


これは問題化されやすいことの一部ですが、寄付には恐ろしさが隠れています。


まずは集められたお金の使途が不透明なこと。

詐欺や別の手段に使われたという話もよく聞きます。


また、寄付はその他のものと違い、『やったつもり』になる主要因です。

その人の気持ちや考え方によらず、お金さえ出せば誰にでもできますから、ある意味そこに『想い』を省く分、逆効果とも取れます。金額によって寄付者に差がつくこと、有名人が名前を出す売名など多くの問題を孕んでいます。


さらに、年に一回『寄附金控除』というものがあります。

認められた団体への寄附金であれば確定申告で領収証を出すと所得控除の対象になり、控除された分が戻ってきます。


これを体験した時、僕は「僕って偽善者だな」と思いました。


金額的にいくら寄付してる、と思っていたのが実際には一部自分の利益になっていたのです。この寄附金控除の意味がいまだに分かりません。税がかかることはあっても、控除される理由はありません。もちろん書類を出さなければいいだけなんですが。


寄付なんて意味ない


知人と話をしているとたまに聞く言葉です。


「寄付なんて大して意味ないんじゃない?」
「金額も集まらないし、どうなんだろうね」って。


それには僕も心当たりがあります。
メディアがこれだけ悪いニュースを取り上げているのに寄付なんてしたがるわけないです。焼け石に水で意味なさそうですから。


以下はワタシが国境なき医師団の事務局に宛てて書いたメールの一部です。

私は微力ながら『毎月の寄付)をしています。定期的に届くACTには寄付による結果や感謝のメッセージなどが書かれています。
しかしながら世間にはテレビなどのメディアを含め悪いニュースが溢れかえっています。すでに寄付をしている人や、興味がある人には寄付の意味や必要性が伝わっていると思いますが、悪いニュースを毎日目にする私たちが将来に希望を持つのは難しいことです。
そんな私たちが何のために寄付をするのでしょうか。それは少しでも世界の現状を変えようと思うからです。それでも永遠に思える時間、悪いニュースで世界の危機を煽られる私たちにとって明日への希望を胸に寄付を決意するのは並大抵のことではありません。
状況を知ってもらいたいと思う気持ちはもちろん分かりますが、寄付によってこんなにも世界は動いている、良くなっているんだということが伝わらないことには寄付は減っていくばかりじゃないでしょうか。
現に最近物騒なことばかりで、夢なんか無いという若者も多いです。昔はこんなじゃなかった、異常気象や犯罪が増えているという事実と違った認識をする大人もたくさんいます。私が寄付をしようと考えるのは世界を変えるほんの少しでも力になりたいと思っているからで、そういう人はおそらく大勢います。でも彼らはどうすればいいかわからないのです。現状を知らない訳ではありません。寄付に大きな力があることを知らないのです。多くの人に危機感ではなく希望を持ってもらえるような活動に今後も期待します。


寄付を意味あるものにするために


それぞれの立場で普段は生活している訳ですから、何も全力で寄付をしようというのではありません。


ボランティアをすごく積極的にやって「自分の時間が取れない」などと言う人は本当に残念でなりません。
両手が空いている時、片手分だけ手を差し伸べる、それが僕の支援に対する考え方です。


否定的なことをたくさん言ってきましたが、寄付は必要なものです。

いまやNGOやNPOの活動は寄付なくしては成り立ちません。定期的に寄付を継続することで、自らがいかに世界を動かしているか、を知ることができます。前向きな気持ちで問題に対峙することができれば解決への第一歩だと思います。


基本的に世界は自分が考えた通りに動いていきます。前向きに考えれば快方に、後ろ向きに考えれば逆方向に進んでいきます。
前向きに捉え、自分の世界を変えることができる人にのみ、寄付をすることは意味のあることになると思います。

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妻と息子と義母の家。書くことで食べる人。オネェで会社員。誰もが生きやすい世の中をつくるのが夢。 誰かを傷つけてしまいそうな記事は有料にしています。https://testuser2007.wixsite.com/onee-profile
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